ダイビング中、手軽にゴミが拾える「水中メッシュゴミ袋」を作りたい!〜うみカメラマン・むらいさちの挑戦〜

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こんにちは!
オーシャナ編集長の山本です。

実は私、うみカメラマンのむらいさちさんと水中メッシュゴミ袋を制作すべく、プロジェクト進行中です。
慣れないモノ作りに四苦八苦しながらも、どうにか形になってきたので、みなさんにご紹介します〜!

エコバッグからはじまった
水中メッシュゴミ袋作り

この夏、オリジナルエコバッグを作り、地道に手売り販売を続けているむらいさちさん。
自分が使いたい、“小さくたためて、どこでもしまえるようなもの”を追求し、制作されたそうです!

この投稿を見て、思わず「私も欲しい〜〜!」と連絡したところ、「実はさ、水中で使うメッシュのゴミ袋も作りたいんだけど・・・」と、新たな思いを聞くことに。

私自身も、海洋プラ問題には、頭を抱える1人のダイバーです。
“何かしたい!”と思いながら、自分の微力さに打ちひしがれる日々・・・。

▶︎海の日に考えたい、海洋ゴミの源流と私たちの日常生活〜海洋ゴミに関するアンケート結果発表〜

ここは、手を組もうじゃないか!
ということで、むらいさちさんとプロジェクトを始めることになりました。

こんな水中メッシュゴミ袋が作りたい!
むらいさちさんの構想

勢いで、「一緒にやろう!」と手を組んだ私たち。
さぁ、いったい何から始めれば・・・。(苦笑)

まずは、むらいさちさんが思い描く理想の水中メッシュゴミ袋の姿はというと↓↓↓

「海に行って、水中とか、海岸でゴミを見つけることってあるけど、なかなかゴミ袋も持ってる機会って少なくて。やっぱり、入れるものがないと、拾うのを躊躇しちゃうじゃん。
軽量でコンパクトで、持ち運びしやすいもの・・・もっと言えば、ダイビングに行くときにいつでも身につけられるようなものが欲しいんだよね。
それが、ダイバーの通常装備になったら、ゴミを拾う機会も増えると思うんだ!」(むらいさち)

うんうんうん。
アイテムから行動を変えていく。

大好きな海を守りたい。
海、そして、地球環境を守りたい。
思いはあってもなかなか行動に移せずに悩んでいるダイバーの方も多いと思うんです。

私もむらいさんもそう。
この水中メッシュゴミ袋は、私たち2人(特にむらいさん笑)の“欲しい”を形にすることが、肝!!!

もちろん、大規模なクリーンナップイベントも大事です。
しかし、それに加えて、たくさんのダイバーが潜りに行くたび、ちょこっとずつでいいからゴミを拾うことが習慣化されたら、きっと物理的に海からゴミを取り除く量は増えるはず。

さらに、こういった行動がうねりとなって、多くの人に届けば、脱プラ行動の裾野が広がっていくんじゃないか!?と期待を新たにしました。

もはやコンセプトは決まった。

水中メッシュゴミ袋のコンセプト
1、水中でも、海岸でも、すぐにゴミが拾える
2、軽量・コンパクトで持ち運びしやすい
3、ダイバーの通常装備に

 

とにかくコンパクトに持ち運べて、さっと広げて、ゴミを拾えるもの。
これを具現化するには・・・と、過日、日暮里のマックで頭を絞った私たち。

こ、これだ!

見づらくてすみません…本当にすみません……

見づらくてすみません…本当にすみません……

パタパタっと畳めて、BCに装着できるフックがつけられるDカン付き。
サイズはA4よりちょっと大きめがいいかな。

ど、どこで作ればいいんだ!?
救世主の登場!

やりたいことは、あるんです。
思いも、あるんです。

でも、これまでモノ作りをしたことのない私たち。

うーん、第一弾は、よくある「オリジナルグッズ制作」の会社にオリジナルデザインで作ってもらうしかないのかと、日々ググりまくっていたわけですが、思わぬ神の手が!

ダイビング器材メーカー・モビーディックの山城さんと打ち合わせの最中、「こんなの作りたいんですよね〜」とこぼしていたら、「制作会社の方、紹介しますよ」と!!!

はい、ここで救世主、デザインワークスの須藤さんと巡り合うことになります。
先ほどの落書きのようなラフ絵を送り、しばらくしてからご相談の日。

「はじめまして」とご挨拶するやいなや、「サンプルをお持ちしました」とお試し版を見せてくれました。

じゃーん!!

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すでにできてるーー!!!?

泣いちゃうよね。
っていうか、泣いたよね。

さっそく、細かなところを相談していきます。

「やっぱりDカンじゃなくて、フックがいいな。大きめのもので」
「いや、フックを大きくすると、根元も大きくなってですね・・・」
「絞り口の強度は大丈夫かな?」
「絞りやすさとの兼ね合いですが・・・」

等々、私たちのわがままに、職人らしいこだわりで回答しつつ調整してくださる・・・。

ダイビングで使うことを前提にしているため、海水につかり、乾かすことを繰り返しても劣化しづらい素材をご提案いただきました。
特にここ、見てください!

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開いたときに、マジックテープでメッシュ生地を傷めないためのひと工夫がされていました。

プロだ・・・プロフェッショナルだ!!
心強い味方を得て、俄然現実感が増してきました。

現在、細かな色選びや見積もりの段階に進んでいます。
目下、デザインをどうしようという、うれしい悩みを抱えています。

とはいえ、もう一つ、シビアな現実とも対峙せねばなりません。

「作りたい!」「変えたい!」という思い先行で走り出しましたが、初めての試みなので、元手となる資金がありません。
(注:ワタクシ山本編集長も個人としての参加です)

こ、これは、クラウドファンディングに挑戦するのか・・・
ダイレクトに予約購入者の方を募っていくのか・・・

考える事が、まだまだいっぱいあるぞ・・・

徒然なるままに、これまでの経緯を書いてしまいましたが、これがほぼリアルなやりとりです。(笑)
また、動きがありましたら、ご報告させていただきます☆

水中メッシュゴミ袋が、どうかダイバーの通常装備になりますように!!
(ツッコミ、応援等々、SNSでコメントお寄せいただけるとうれしいです♡)

\続報/
▶︎水中メッシュゴミ袋「オーシャンバッグ」“ほぼ”できました!〜ファンダイビング中に手軽にゴミが拾えるアイテムを〜

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PROFILE
1984年生まれのイルカ・クジラ好き編集者。高校2年生でダイバーデビュー。

ダイビング誌や主婦誌の編集部、雑誌&書籍を手がける編集プロダクションなどを経て、WEBメディア編集へ。オーシャナ元編集長。

現在は、WEB編集を中心に、書籍・パンフレット編集、イベント・商品企画など、多方面で活動中。

ファンダイビング中に手軽にゴミが拾えるメッシュバッグ・オーシャンバッグプロジェクト進行中。ダイビングプラットフォーム・Scuba Monsters準備中。
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