海洋探検家のファビアン・クストーが海洋研究のための水中ステーションの建設を発表!

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※写真はイメージです。

海へのロマンや冒険心はいつの時代も色あせることはない。これまでに海洋学者や探検家たちが自らの人生をかけて海の神秘に挑んできたが、明らかになっているのは未だ全海洋面積のうちたった5パーセント程度と言われている。そんな中、残りの95%の神秘とロマンを解明すべく立ち上がったのが、ダイビング器材メーカー・アクアラングの開発者の一人で海洋探検家のジャック・イブ クストーの孫、ファビアン・クストー(以下クストー氏)だ。彼はいま、海洋研究の大きな発展のため、今までにない規模の水中ステーション開発に乗り出しているという。

まるでSF映画!?人類の未来を託す水中ステーションについて

海洋探検家のクストー氏は、“人類最後のフロンティアは海にある”とし、水中研究ステーションである“プロテウス”の建設計画を発表。

プロテウスは、キュラソー島沖のカリブ海の水面下60フィート(約18m)に建設を予定している。広さは4,000平方メートルで約東京ドーム1/3個分の大きさ。クストー氏らの試算では、最多で12人が同時に滞在できるとしている。
ちなみに現時点で世界唯一の水中ステーションは、1986年に設立されたフロリダキーズにあるアクエリアスリーフベース(400平方メートル)。大きさだけ見ると、プロテウスの1/10程度となっている。

完成後プロテウスは、世界最大の水中生息地および研究ステーションとして機能し、海洋研究者たちの拠点として提供されるそうだ。海洋研究用の実験室、野菜を育てることができる温室など充実の設備が完備されていくとのこと。

クストー氏は「海洋研究は宇宙研究よりも私たちが生き延びるため、私たちの未来のためには千倍も重要なのです。海は人類の生命維持システムであり、多くは海があるおかげで私たちは存在していられるのです」とCNNのインタビューにて語っている。

この水中ステーション建設が海洋研究促進の足がかりとなって、人類の未来の活動拠点が陸上から水中に移る日が来るかもしれない。

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