「2017 熱海水中写真コンテスト」入賞全作品発表! 〜中村卓哉氏、水野京子氏の寸評つき〜

この記事は約3分で読めます。

「2017 熱海水中写真コンテスト」入賞作品が決定、発表されました!

第一回目となったフォトコンテスト。
審査員には水中カメラマンの中村卓哉さんをはじめとして、水中写真家の水野京子さん、そのほか現地ガイドの方々も含め、全8名が参加。多数決による審査となりました。

受賞した全作品を、中村さん、水野さんの寸評とともにご紹介していきます。

グランプリ

「豊饒の海」撮影者:hammerway

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

中村卓哉

初島港の湾内でシュノーケリング中に撮影したというこちらの作品。
シンプルに熱海・初島の豊かな海の姿を素直にとらえていると思う。
今回、審査員の票がこちらの作品に集まった理由は、熱海の海の魅力が観光で訪れた方々にも広く伝わる写真だということ。
観光都市である熱海のすぐ近くの海なのに、顔をつけると豊穣の海が広がっている。
そのギャップに審査員一同素直に驚かされた。すぐにマスクをつけて目の前の海に飛び込んでみたくなるようなそんな作品だ。

水野京子

審査員の票が一番多く集まったこちらの作品は、初島の水面下でタカベの群れ。熱海の海がこんなにきれいで生物も豊富である事を、自然光の下で鮮やかな写真として表現している。
多くの方に熱海の水中世界中を楽しんでもらえるきっかけになると良いと思う。

ワイドアングル賞

「大きな宝石箱」撮影者:marapan

wideのコピー

中村卓哉

鉄骨で組んだ漁礁で撮影された作品。
フォトフレームのような無機質な鉄骨の中にイサキの群れがごそっと固まっている様はまさに巨大な宝石箱のよう。
絶妙な位置にダイバーを配置し奥行き感を出している点も秀逸。

マクロ賞

「ファイト!」撮影者:miu

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

中村卓哉

ゆっくりと歩を進めるキイロウミコチョウの横でワレカラが手を上げて「ファイト!」と声援を送っている。
そんな作者のユニークな視点に思わず気持ちがほっこりした。

中村卓哉賞

「海底色彩」撮影者:大澤匡

takuya_nのコピー

中村卓哉

アーチ状に群れるクロホシイシモチと沈船のまわりを彩るソフトコーラルの群生がうまくまとまっている。
けしてコンディションの良くないなかでの撮影とのこと。
しかしながら構図のセンスと浮遊物をひろわない絶妙なライティングでパキッと色を出している。
その撮影に対する努力と腕を評価した。

各ゲレンデ賞

<初島賞>

「海の中のポケモンGO」撮影者:nabe

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

<熱海賞>

「海底に眠る船に群がる魚たち」撮影者:大澤 匡

atamiのコピー

<伊豆山賞>

「見つかっちゃった!」撮影者:miu

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

初開催にも関わらず、力作ぞろいだった「2017 熱海水中写真コンテスト」。
大きな観光都市、熱海・初島といえど、魚影の濃さや愛らしいマクロ生物など、魅力的な海が表現されています。
みなさまもぜひ、熱海・初島で潜ってみてはいかがでしょうか?

■主催
熱海市観光協会

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

PROFILE
海とスキューバダイビングの総合サイト・オーシャナ、つまりこのサイトの編集部です。

いろんなニュースや、オーシャナからのお知らせを発信しています。
  • facebook
  • twitter
  • Instagram
  • youtube
FOLLOW