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海を愛する人のメモリアル・ストーリー(第1回)

海を見たことがないネパール人が沖縄で初めてのダイビング閲覧無制限

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JK Wave

海のない国、ネパールからやって来たIshwar Roka(ロカ・イショール)さん(22歳)。

「東京は混んでいて、人も冷たいかもしれない。だから、海がきれいで、人も優しそう」だと、憧れの日本で選んだのは沖縄の那覇だった。

初めてみた海にはとにかく興奮した。

「びっくりした! ネパールでは池とか川しか見たことがなかったけど、海はとってもとっても大きい! こんなに大きい!」

JK Wave

まだ少したどたどしい日本語だが、逆にそれが、ひとつひとつのセンテンスに熱量が乗り、その感動が伝わってくる。

日本でも一番美しい“美ら海”を目の前に生活していたロカさんだが、「ずっと泳ぎたかった。でも、泳ぐの下手だから。ちょっと無理」と、海は見るだけのものとなっていた。

沖縄に来て15カ月。ついに海に入ることになる。
しかも、水面ではなく水中だ。

バイト先の店長の屋嘉部忠明(やかぶただあき)さん(46歳) に誘われたとき、圧倒的な喜びの前に、怖さは吹き飛ばされ、「やりたいやりたいやりたい! 嬉しい!」と心の中で叫んでいた。

青の洞窟を潜ったネパール人初の男の誕生

体験ダイビングの当日。
いざ海を目の前にすると少し怖くなってきて船上ではやや無口に。

JK Wave

体を支えられながら不格好なバックロールで海に入ったものの、なかなか沈めずにラダーにつかまりながら呼吸を整える。

「心が、どうしようかなー、どうしようかなーと言っていました。でも、インストラクターが『リラックス、リラックス。深呼吸』と言ってくれて、体もずっと持っていてくれたのでだんだん安心した」

生まれて初めてのダイビングどころか、海に入るのも初めて。
緊張するなというほうが無理だろう。

しかし、水底に着底し、周りを見渡す余裕ができると、透き通るような水の中にいることだけで嬉しくなった。
海を見たことすらなかった自分が、その海の中にいるなんて変な感じ。
指をこするとエサをもらえると勘違いしたトロピカルフィッシュが集まってくる。

落ち着いたのを見計らいインストラクターが体を持ち上げ、泳ぐサポートをしてくれる。
泳ぐというより、ほとんど運ばれている気もするが(笑)、それでも美ら海を泳ぐのは気持ちよく、沖縄の名物ポイント「青の洞窟」では、浮遊感と美しい光を楽しんだ。

「おもしろかった! 見たことがない景色、きれいな魚がいっぱい寄って来た! でも、この体験を沖縄にいるネパール人の友達に言ったら『なんで言ってくれなかったの! 行きたかった』と怒られた(笑)」

エグジット後、仲間たちから「青の洞窟を潜ったネパール人初の男」と冷やかしまじりの祝福を受けた。

JK Wave

海のメモリアル・ストーリーを
自分だけの映像に残す

生まれて初めて海を潜ったロカさんの“海のメモリアル・ストーリー”映像がこちら。

■ロカ君体験ダイビング(11:28)

■ショートバ―ション(1:49)

「DVDにしてもらってとても嬉しいです。ネパールに帰った時に、家族や友達に見せたい。僕が海を潜るなんてびっくりすると思う。それに、しばらく沖縄から離れて勉強するからこのDVDを見て沖縄を思い出したい」

体験ダイビングから1か月。
ロカさんは今、ビジネス専門学校へ入学のために名古屋に来たばかりだが、すでに沖縄を思い出してホームシック気味だそう。

思い出のDVDを見ては、沖縄に帰って、優しい人たちとの再会と、沖縄で潜ることを考えているという。

「怒っていた友人と一緒に潜らなくちゃ」

(構成・文/寺山英樹)

(撮影協力)
恩納村 Blue Leaf

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