最高の親孝行! ダイビング・インストラクターになって初めての講習生はお父さん
沖縄でインストラクターとしてダイビングショップ「ブルーリーフ」で働く新米インストラクターの高橋祐二くん。
今日は、祐二くんにとって特別な日。
インストラクターとして初めて講習をする日、つまりデビューの日です。
そして、その記念すべき初講習生は、なんと祐二くんのお父さん!
お母さんも体験ダイビングで参加です。
高橋ファミリーで、祐二くんのインストラクターデビューを飾ろうというわけです。
「俺はインストラクターになる!!」
キッカケは沖縄の海だった
インストラクターになったきっかけは、中学生のころ、沖縄での体験ダイビング。
それはもう衝撃的で、きれいな海と水中で呼吸ができる喜びに、すっかり沖縄の海とダイビングに魅了された祐二くん。
以来、ダイビングを極めるには? と考えた結果、ダイビングの頂点であるインストラクターを目指すようになりました。
まずは、中学校を卒業して、親元を離れ静岡県の水産高校へ。
そこでダイビングの勉強に励み、高校卒業後、沖縄へ乗り込みました。
一番苦手だった物理に悪戦苦闘しながら必死で勉強をして、無事にインストラクターを取得。
その報告を聞いた両親は、沖縄に行くことを決め、ついにこの日を迎えました。
迎えたデビューの日!
インストラクターとしてのやりがい
ドキドキ、ワクワクの門出のこの日は、青空広がるダイビング日和。
ずっと緊張していた裕二くんでしたが、お父さんを目の前にすると「やるからにはしっかりやるぞ!」という思いがみなぎってきました。
順調に進んでいく講習でしたが、中性浮力の講習で手こずるお父さん。
そんなお父さんにフラフープを使って中性浮力を教えていくと、徐々に上達していきます。
「できなかったことが、自分が教えることによってできるようになる」という、インストラクターとしてのやりがいの部分に触れた祐二くん。
今まで自分に人生の道を教えてきてくれたお父さんに、今自分がダイビングを教えている。
お互いにとって、なんとも不思議で感動的な瞬間です。
お父さんが安定してきたところで、お母さんもエントリー。
初めてと思えないぐらいスムーズ!
お父さんもちょっと「あれ?」って顔(笑)。
やっぱり、いつでもどこでも女は強しです。
ついに高橋ファミリーが沖縄の海中に勢ぞろい。
お母さん、お父さんを引率する自分がいる。
いろんな思いがこみ上げてくる瞬間でした。
無事に家族3人で楽しくダイビングを堪能した高橋ファミリー。
夜の宴会では、家族で祐二くんのインストラクターを祝いしました。
みんなにお祝いされてニコニコ顔の祐二くん。
本当に頑張ってよかった!
おめでとう!祐二くん。
海のメモリアル・ストーリーを
家族だけの映像に残す
そんな祐二くんの思い出を映像にして、ご両親にプレゼントした“海のメモリアル・ストーリー”はこちら。
潜る前のシーンでは緊張が伝わってきますが、徐々にインストラクターの顔つきになってきているのが分かります。
お父さんも、お母さんも笑顔で、見ているこっちも幸せな気分になってきます。
祐二くんはこれからダイビング本数を重ね、何人ものダイバーを育てていくでしょう。
そして、いろんな海を潜っていくでしょう。
けれど、デビューの日は、この日だけなのです。
そんな記念すべき第一歩の日を、大切な人と迎えることができるなんて最高ですね。
お父さん、お母さん
応援し続けてくれて『ありがとう』
祐二くんはこの映像と一緒に、ご両親に向けた手紙も一緒に送りました。
「中学生のころ、素行が悪く、たくさん迷惑をかけたので謝罪の気持ちもありました。
高校の時から家を出たのですが、離れてもどんな時でも私の夢を応援し続けてくれて『ありがとう』と感謝の気持ちを伝えました。」
ご両親にとって、これ以上のプレゼントはありません。
最高の親孝行になりました。
祐二くんのインストラクター人生は今始まったばかり。
これからはご家族でたくさんの海を潜って、たくさんのメモリアル・ストーリーを作っていってくださいね。
(構成・文/マンタ林典子)
JK Wave(ジェイケーウェーブ)
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