インドネシアの“奇跡の海”ラジャアンパットを潜る!【1】リゾートステイで心踊るダイビングトリップへ

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リゾートステイでラジャアンパットの
ダイビングサイトを潜り倒す

「海のアマゾン」とも称される、東南アジアの広大なコーラル・トライアングルと呼ばれる海域をご存知だろうか。
そのコーラル・トライアングルのなかでも、ひときわ輝きを放つ奇跡の海「ラジャアンパット諸島」にはじめてお邪魔してきた。

ラジャアンパットはインドネシア東側のエリアを指す。

大小600もの島々からなり、かつては4人の王が統治していたと伝わる場所だ。そう、ラジャアンパットとは、インドネシア語で「4人の王」という意味がある。
ミソール島、サラワティ島、バタンタ島、ワイゲオ島の4つの島が該当する。

世界中のダイバーに人気のある秘境で、もっとも人気なのが、1週間程のクルーズ船で各ダイビングサイトを巡るスタイルだ。

そんな今回はワイゲオ島の南西にある<メリディアンアドベンチャー>と<ラジャアンパットダイブリゾート>の二つリゾートにステイしてラジャアンパットを潜り倒してきた

実はクルーズ船でもメインのダイビングスポットがほとんどワイゲオ島の南西側に集中しているので、各リゾートが向かうダイビングポイントはクルーズ船が行く有名なポイントと同じだ。

ラジャアンパットではよく見られるクルーズ船、多くの船はソロンから出港している

ラジャアンパットではよく見られるクルーズ船、多くの船はソロンから出港している

まずは空港のあるソロンまで乗り継いで行き、現地のガイドさんと空港で合流。さらに、そこから車でワイゲオ島行きのフェリー乗り場へと向かった。

ソロンの港の駐車場からは徒歩なので荷物の多い人は近くのポーターにお願いすることができる

ソロンの港の駐車場からは徒歩なので荷物の多い人は近くのポーターにお願いすることができる

フェリーは片道2時間と聞いていたが、正直海外でのフェリーは結構不安が付きものだったりする。
特に秘境と呼ばれる観光客が少ない場所では、「秘境あるある」に要注意。(涙)
時間通りに船が出発しない、乗り場がわかりにくい、さらには、「これに乗れ」って言われたものの違う行き先だったり・・・(経験アリ)。

しかし、今回は違った。

実際にフェリーに乗ってみると、冷房がガンガン(これは南国へ行けば普通。ガンガンというのがその国のおもてなしだったりする)なこと以外は、とても快適でゆっくりと旅の疲れを取りながらワイゲオ島へと向かうことができた。

ソロンからワイゲオ島までは高速フェリーで2時間程

ソロンからワイゲオ島までは高速フェリーで2時間程

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ワイゲオ島の港に到着すると<メリディアンアドベンチャー>のスタッフが車で迎えにきてくれて、そこからリゾートに向かった。

五つ星リゾートで優雅に過ごす
酒の肴はダイビング話

<メリディアンアドベンチャー>は、2019年にオープンしたばかりの5つ星ダイブリゾートだ。まさにダイバーのための高級リゾートというイメージで、施設も大きく部屋も大きく、とても滞在がしやすかった

シンプルで広々としたメリディアンアドベンチャーリゾートのエントランス

シンプルで広々としたメリディアンアドベンチャーリゾートのエントランス

リゾート内には全室同じタイプの清潔感あふれる客室が準備されている

リゾート内には全室同じタイプの清潔感あふれる客室が準備されている

到着日はダイビングができないので、明日の準備をして優雅にサンセットを鑑賞。レストラン横のバーでカクテルを飲みながら、他のダイバーとダイビングの話をしながら、ホロ酔い気分で過ごした。

プールを挟んで奥に見える建物がレストラン、右側にはカクテルなどもオーダーできるバーがある

プールを挟んで奥に見える建物がレストラン、右側にはカクテルなどもオーダーできるバーがある

夕食前にはバーでお好みのカクテルやドリンクを楽しみながらダイバー仲間とダイビングの話で盛り上がった

夕食前にはバーでお好みのカクテルやドリンクを楽しみながらダイバー仲間とダイビングの話で盛り上がった

食事はさすが5つ星リゾートもあってどれも絶品料理ばかりだ

食事はさすが5つ星リゾートもあってどれも絶品料理ばかりだ

澄みわたる海に朝イチでDIVE!
アクティブな魚→ドロップオフへ

翌朝はいよいよダイビングへと向かった。

リゾートでは長さ約10m、横幅3mの22人乗りの広々としたボートを5隻所有していて、スキルやグループ別にその日その日チーム分けをしてダイビングに行く。
船の上はものすごく快適で250馬力のエンジンを二つ搭載しているのでポイントまであっという間に到着する。

全長10mもある22二人乗りのボートには250馬力のエンジンを2つ搭載しているのでダイブサイトまであっという間だった

全長10mもある22二人乗りのボートには250馬力のエンジンを2つ搭載しているのでダイブサイトまであっという間だった

ポイントに到着。
さっそく器材を背負って海に入ろうと思い、ボートの上から海を覗く。水が透き通っていて、水深30mのボトムも難なく見えた

ボートの上から見下ろせば海底が難なく透き通って見えるラジャアンパットの海

ボートの上から見下ろせば海底が難なく透き通って見えるラジャアンパットの海

朝一のダイビングは透明度もいいし、お魚も朝ごはんを食べるからだろうか、みんなものすごくアクティブだった。
そのまま潮に乗っかって流していくと美しいドロップオフへと変わっていく。
オーバーハングとなっている所などには大きなウミウチワなどが広がっていた。

エントリーして出迎えてくれたのは朝一だったのかものすごくアクティブだったヨスジフエダイやキンセンフエダイ

エントリーして出迎えてくれたのは朝一だったのかものすごくアクティブだったヨスジフエダイやキンセンフエダイ

ボトムの深い所にはアカククリやヨスジフエダイ、アヤメエビスの仲間が一つの群れとなっていた

ボトムの深い所にはアカククリやヨスジフエダイ、アヤメエビスの仲間が一つの群れとなっていた

ドロップ沿いには大きなイソバナなどが見られた

ドロップ沿いには大きなイソバナなどが見られた

そして、水面休息で美しいミオスコン島へと上陸。これがなんとも楽しい。
フォトジェニックな島で、ゆっくりと休憩をした。

水面休息では美しいミオスコン島に上陸することができる

水面休息では美しいミオスコン島に上陸することができる

船の上でも暖かい飲み物など「5つ星」ならではのおもてなしがされていた

船の上でも暖かい飲み物など「5つ星」ならではのおもてなしがされていた

「ケープ・クリ」でドリフトダイブ
リボンスイートリップスの群れを狙う

そして有名な「ケープ・クリ」で、ダイナミックなドリフトダイブをしてきた。

リボンスイートリップスを探しているときに出会ったカーペットシャークのオオセ

リボンスイートリップスを探しているときに出会ったカーペットシャークのオオセ

「ケープ・クリ」と言えばやはり、「リボンスイートリップス」の群れが有名
ガイドさんが言うにはいつも30m付近に群れていると言うのだが、いない・・・。
すると何やら今度は少し浅瀬の方で別のガイドさんがこっちを呼んでいる。

行ってみると指示棒で「ここ、ここ!」と生物を紹介してくれるではないか。
何だかわからずに見てみると、かわいい「ポントヒピグミーシーホース」だった。

「ケープ・クリ」で出会った体長1cm程のポントヒピグミーシーホース

「ケープ・クリ」で出会った体長1cm程のポントヒピグミーシーホース

しかし、1cm程の体長は撮影しづらい。潮も変わり速くなってきたが、焦らずゆっくりとストレスを与えないようになんとか撮影ができた。

少し時間をかけて撮影したのもあって、安全停止を終えてガイドさんと一緒に水面に浮上すると「イェーイ」とハイタッチ。
彼も嬉しかったのか二人で喜びを共にした。

■後編へ続きます↓

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writer
PROFILE
1988年7月6日生まれ
東京にフランス人の父、日本人の母の間に生まれる。生まれて間もなくフランスのパリに移りフランス人として成長し10年。父は写真家、ダイビングインストラクター。
小さい時から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にか自然が大好きになる。時が経ち2010年にダイビングを始め2011年から沖縄でダイビングインストラクターとして活動。2013年からオーストラリアのダイビングクルーズ船にて働くことになりそこで船内販売用に写真を撮る。今度は撮った写真をソーシャルネットワークにも載せたりするようになり友達に『世界にはこんな場所がある!こんな海がある!』などと紹介するのが楽しくなる。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え帰国前にオーストラリアを一周することに決め念願の一眼レフを手に入れ放浪。 現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。
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