教えて!初めてのパラオの楽しみ方(第2回)

初心者やマクロ派も楽しめる! レジェンドが選んだパラオの人気ダイビングポイント

パラオマップ-2のコピー

世界に名だたるダイビングポイントが集まるパラオの海。
でも「パラオって上級者向けのポイントが多いんじゃない?」「マクロを楽しみたいけどパラオはワイドだよね」など、パラオ の海への不安がそれぞれあるでしょう。

そこでパラオの海を知り尽くしているレジェンドガイド・長野さんに、初心者から潜れるおすすめのダイビングポイントやマクロポイントなど目的別で楽しむポイントを教えてもらった。
あなたの好みに合ったポイントを見つけて、潜りに行ってみよう!

大物に会いたい!
「ブルーコーナー」「ジャーマンチャネル」

パラオへ行くダイバーが最も期待しているのが、大物との出会い。
その夢を実現してくれるのが、パラオのみならず世界随一の名ポイント「ブルーコーナー」。
ギンガメアジやバラクーダの群れ、ウミガメ、ナポレオンフィッシュ、メジロザメは定番で、ときにマダラトビエイやカジキと遭遇することも!

パラオ(撮影:長野浩)

迫力! ブルーコーナーのブラックフィンバラクーダの群れ 撮影:長野浩

そして「ジャーマンチャネル」は、パラオを代表するマンタポイント。
ラグーンから外洋へと向かう水路で、サンゴ礁の斜面から砂地のスロープへと続く。

18~20mぐらいまで落ちていく途中に、マンタのクリーニングステーションが複数ある。
マンタ狙いはもちろんだが、ギンガメアジの群れやジョーフィッシュにも会える。

パラオ(撮影:長野浩)

ジャーマンチャネルでは好確率でマンタに会える  撮影:長野浩

初心者でも安心!
「デクスターズウォール」「グラスランド」

パラオのダイビングポイントはドロップオフのポイントが多い。
どこまで深いのかわからないドロップオフは、ビギナーダイバーは不安を抱きがち。また中性浮力がうまくとれるようになっていないと、どんどん深く行ってしまう恐れもある。

そこでお勧めなのが、長野さん曰わく「海底が見える」ポイント。
「デクスターズウォール」は、「ブルーコーナー」の隣にあるポイントで、垂直に落ち込むドロップオフもあるがスロープ状のリーフもあり、ウミガメも多く見られる。

流れもほとんどないので、ビギナーでも安心。

パラオ(撮影:長野浩)

デクスターズウォールで優雅に泳ぐウミガメ

「グラスランド」は、サンゴが美しく、水深15~30mの砂地のポイントなので、見通しもよく、オオメカマスやインドオキアジ、メアジの群れ、12月頃から春にかけてはツノダシも集まってくる。

そして最大の見どころが、カンムリブダイの群れ。
新月の3日前から新月の早朝にかけて、産卵のために集まってくるらしい。
これは必見!

マクロ生物を見たい
「マリンレイク」

大物や魚群に圧倒されるパラオの海だが、マクロ生物もいろいろ見られる。
長野さんによれば大物狙いの「ブルーコーナー」でも、アケボノハゼやモンツキカエルウオなどのマクロ生物から、バラククーダの群れまでオールマイティに見られるとのこと。
マクロ生物は、いろんなポイントで見られるということなのだが、特にじっくりフィッシュウォッチングをしたいなら、「マリンレイク」がおすすめ。

「マリンレイク」はマッシュルームのような形をした奇岩が美しい風景を織りなすロックアイランドに囲まれた、湖のように穏やかなポイントで、10mより浅いエリアに、マンジュウイシモチやニシキテグリ、外洋では見られない、内湾にすむお宝マクロがザクザク!

パラオ(撮影:長野浩)

マリンレイクではニシキテグリなどの小さなアイドルに会える  撮影:長野浩

地形を楽しみたい
「ブルーホール」「シャンデリアケーブ」

パラオで地形を楽しむといえば、やはり「ブルーホール」。

世界屈指の地形ポイントで、透明度の高い海に射し込む光のシャワーの美しさは神々しいほど。
水深1~2mの棚に4つの縦穴があいていて、潜っていくと水深17mほどで大きなドーム状になっていて、天井から降り注ぐ光がとてもきれい。

初心者から潜れるが、耳ぬきがスムーズにできたほうがいいので、苦手な人はインストラクターに相談を。

パラオ(撮影:長野浩)

世界屈指の地形ポイント、ブルーホール 撮影:長野浩

ユニークな地形を楽しめるのが、「シャンデリアケーブ」。
その名の通り、シャンデリアのようにぶら下がった鍾乳石がミステリアス風景を作り上げる、海中鍾乳洞だ。スーパーフィッシュダイビング パラオのすぐ沖にあり、4ダイブ目などでも潜れる。地形に加えて、ニシキテグリやカニハゼなどの内湾性の生物ウオッチングも楽しめる。

パラオ(撮影:長野浩)

シャンデリアのような鍾乳石がぶらさがるシャンデリアケーブ 撮影:長野浩

ドリフトダイビングを楽しみたい
「ウーロンチャネル」

ドリフトダイビングとは、潮の流れに乗って移動しながら楽しむダイビングスタイル。「ウーロンチャネル」では、外洋側からエントリーして、チャネル(水路)付近に群れるギンガメアジの大群やグレイリーフシャークを見た後、潮に乗ってサンゴのきれいな水路を移動していく。

流された先には白い砂地が広がり、海のブルーとのコントラストがとても美しい!

パラオ(撮影:長野浩)

ウーロンチャネルに広がるキャベツコーラル 撮影:長野浩

ドロップオフで浮遊感を体感!
「シアスコーナー」

パラオのダイビングの醍醐味のひとつが、透明度のいい海でドロップオフの地形を楽しむときに感じることができる「浮遊感」。「ブルーコーナー」、「ニュードロップオフ」など、ドロップオフのポイントはいくつもあるけれど、長野さんのおすすめは「シアスコーナー」。

「海底が見えているポイントは、ドロップオフのポイントと言いたくない」という長野さんのおすすめだけあって、どこまで続くかわからない濃紺の海が足元に広がり、まさに冒険気分で潜れる。

潮の流れに乗って、外洋からどんな大物がやって来るかわからないドキドキ感も、ドロップオフのポイントならでは。
過去にはカジキが登場したこともあるというから、これは見逃せない!

パラオ(撮影:長野浩)

シアスコーナーのジンベエザメ! どんな大物にで遭遇するかどドキドキ感がたまらない 撮影:長野浩

このように、さまざまな楽しみ方ができるのが、パラオのダイビングポイント。
「台風が直撃しない限り、どこかのポイントでは必ず潜れます。潜れない日は年に10日くらいしかないので、滞在中まったく潜れないということはありません」と長野さん。

ぜひ、この素晴らしいパラオのダイビングポイントの数々に潜って、自分の目で見て、肌でそのスゴさを感じてほしい!

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■supported by スーパーフィッシュダイビング・パラオ

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ビギナーから楽しめるパラオをモットーに、都市型ショップでのインストラクター歴20年、パラオで長野さんからガイディングをしっかり伝授された河合一嘉さんをはじめ、ホスピタリティあふれるスタッフが揃う。

大型スクリーンを備えた広々快適な店内に、トイレつきの自社専用ダイビングボート、さらに、目の前が海という最高のロケーションで、「シャンデリアケーブ」まですぐという好立地。ショップの庭でBBQもできるので、アフターダイブはその日潜ったダイバー仲間たちと楽しく過ごせる。体験ダイビングも受けつけている。

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<Profile> 河合 一嘉
伊豆の海で講習とガイドを約20年間務める。
その経験を基に「安全」を第一に考え、初心者の方・年配の方・ブランクが空いてしまった方でも、安心して楽しめるガイドをパラオの海でも挑戦し、“痒いところに手が届く”サービスを提供し続けている。

P.O.BOX 10061 koror,Republic of Palau 96940
TEL: +680-488-4518

日本での問い合わせはこちらへ
0120-722-887
スーパーフィッシュダイビング東京オフィス

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