素朴な疑問にレジェンドがお答えします! 初めてのパラオ なんでもQ&A
世界に名だたるダイビングポイントに恵まれたパラオの海。
「こんなスゴイ海には、今すぐ潜りに行きたい!」と思うけれど、「パラオってどんな国?」「経験本数が少ないけれど大丈夫?」と不安を抱く方もいるかもしれない。
ということで、今回はパラオビギナーが抱きがちな疑問や不安にパラオの海も陸も知り尽したレジェンド・長野さんが、お答えします。
Q1 パラオの治安は?
A.治安はいいですが、夜遅く出歩くのはやめましょう。
世界トップクラスの治安の良さを誇る日本。海外旅行に行くときは、旅先の治安の善し悪しが気になるが、パラオについてはほとんど心配はいらない。
外務省の「海外安全情報」でも、特に危険情報や感染症危険情報は出ていない(2018年6月12日現在)。
以前はコロール州(パラオの中心地がある島)では夜間外出禁止令が出ていたが、今は18歳未満に限り22:00~翌朝 06:00の時間帯は外出禁止。ただし21歳以上の保護者がいれば外出可能とのことなので、大人であれば特に夜間の出歩きは問題ないようだ。
でも、コロールのメインストリートも日本の繁華街に比べれば街灯も少なく、全体的に暗い。
また飲酒運転も日本のように厳しく取り締まれていないため、している人も少なくない。
夜遅くに出歩くのは、やめたほうがいい。
Q2 パラオのベストシーズンはいつ?
A.12~5月と一般的には言われますが、ほかの時期もいいです!
パラオのダイビングのベストシーズンは、一般的には乾季の12~5月と言われている。
6~11月は雨季にあたり、熱帯性低気圧が発生しやすく、日本も同様だが台風がくる確率が高くなるからだ。
しかし、最近は乾季と雨季ではっきりシーズンが分かれるという感じではなく、12~5月にも台風がくることもある。
「7、8月の日本の夏休みシーズンは、海がベタ凪ぎで、鏡のようになるシーズンです。
台風さえ来なければ、全然問題ありません」と長野さん。
また1~2月は一番いい時期ということで、ゲストが多く、ダイビングサービスも忙しく、じっくり潜りたいならむしろ夏のほうがいいという考え方も。
「パラオはまったくどこにも潜りに行けないという日は、年に10日もありません」と、パラオを知り尽くしたレジェンド・長野さんがいうように、いつ行っても素晴らしい海が待っている!
Q3 パラオのダイビングスタイルは?
A.ほぼ100%ボートダイビング。ボートダイビングに慣れておくと安心です。
パラオではボートダイビングで潜るポイントがほとんど。
使用するボートは平型の和船タイプが多いので、エントリー時は縁に腰かけて、後ろに倒れるようにしてエントリーするシッティングバックロールエントリー。
初めての人はちょっと緊張するかもしれないけれど、マスクとレギュレーターが外れないように手で押さえ、静かに後ろに倒れて、あとは浮力で上体を起こせばOK。
「潜降用のロープがあるのに、つかまってくれないお客さんには困ります」と長野さんが言うように、エントリー前にきちんとブリーフィングを聞いて、落ち着いて行動しよう。エグジットするときも、安全停止を忘れずに。
Q4 Cカード取りたてでも大丈夫?
A.オープンウォーターのCカードを取りたてより、アドバンスの講習を受けてからのほうが楽しめます。
パラオのダイビングポイントは、外洋と内海に分かれる。
内海のポイントは流れもあまりなく、水深も浅めだが、魚群やサメなどの大物との遭遇が楽しめるのは、「ブルーコーナー」などの外洋のポイント。
そのためパラオの海を満喫するには、少し経験を積んでからのほうがベター。
最初に受けるオープンウォーターの講習の後に、アドバンスコースを受けてからパラオへ行ったほうが楽しめる。
「潜降・浮上、安全停止がスムーズにできるようになっていると、安心です」と長野さん。
また前に述べたようにボートダイビングがメインなので、ボートダイビングのスキルも事前に学んでおいたほうが安心だ。
Q5 アフターダイビングはどんな楽しみ方ができる?
A.釣りやロックアイランドツアー、イルカと遊ぶなど、お楽しみは盛りだくさん
パラオでは、ファンダイブの場合、朝ボートで海に出たら、夕方まで帰らないのが通常パターン。
アフターダイブは、一緒に潜ったガイドやインストラクター、ダイバー仲間たちと食事がてら、飲み会というのが一番のお楽しみ。
また帰国前の日は、おもいっきり陸のアクティビティを楽しむのもよし!
長野さんのおすすすめは釣り。
魚影の濃いパラオの海では、初心者でも結構よく釣れるようだ。
またマッシュルームのようなかわいらしい島々が浮かぶロックアイランドツアーでは、カヤックやスノーケリングと海べったりの時間が過ごせる。
世界最大級のイルカ施設の《ドルフィンズパシフィック》では、イルカと触れ合える。スノーケリングで泳ぐこともできちゃう! ダイビング以外にも、いろいろなパラオの魅力を楽しみたい。
Q6 ごはんはおいしい?
パラオならではの食べ物ってありますか?
A.日本人の口に合います。フルーツバットやマングローブガニにチャレンジするのもおすすめ。
ダイバーのパラオでの食事は、朝食はホテルのレストランで、昼食はダイビングサービスのお弁当、夕食は飲み会がてらコロールなど街のレストランや居酒屋などでとることが多い。
「食事はだいたい問題なく、日本人の口に合いますよ」と長野さん。
オーストラリアのケアンズや、サイパンのダイビングガイドの皆さんも、「パラオは食事がおいしい」と言っていたとか。
「パラオならではの料理といえば、フルーツバット(コウモリ)やマングローブガニですかね。日本ではあまり食べる機会がないかもしれませんが、ハタもおいしいですよ」と長野さん。
フルーツバットは、スープにして食べるのが一般的だが、器に丸ごとコウモリが入っているので、インパクト大。勇気のある人は、チャレンジしてみては?!
なおパラオの物価は、日本よりは安いが、アジアのように激安というわけではない。
夕食の予算は飲んで食べて、15US$~30US$くらいは見ておくといい。
Q7 持っていったほうがいいダイビンググッズはありますか?
A.自分の位置を知らせるベルなど、セーフティグッズはあったほうがいいです。
パラオのダイビングは潮の流れに乗って泳ぐ、ドリフトダイビングで楽しむことが多い。
常にバディやインストラクター、ガイドの位置を気にしながら泳いでいれば、そうそうはぐれることはないけれど、いざという時のために、自分の存在をほかのダイバーに知らせるタンクを叩く棒やベルなどは持っていたほうが安心。
なおフロートはレンタルがあるので、日本から持っていかなくても現地で借りられる。
あと「ブルーコーナー」などの流れのあるダイビングポイントでは、カレントフックもあると便利。
ちなみにカレントフックは、長野さんが1988年に作ったのが始まりだとか。
長野さんいわく、「写真を撮るとき、これがあると便利だなと思って作りました」。
フィッシュウオッチングするとき、水中写真を撮るとき、カレントフックを活用してみよう。
なお海の中で使うものではないが、強力な日焼け止めはパラオではマストアイテム。
「パラオの紫外線の強さは、日本の6倍といわれています」と長野さんがいうように、日焼けでヒリヒリしてウエットスーツが着られなくなるダイバーもいるほどなので、要注意だ。
パラオへ行く前の不安や疑問は、解消できただろうか?
さらに詳しく知りたいことがあったら、直接現地ガイドやインストラクターに質問してみよう!
■supported by スーパーフィッシュダイビング・パラオ
ビギナーから楽しめるパラオをモットーに、都市型ショップでのインストラクター歴20年、パラオで長野さんからガイディングをしっかり伝授された河合一嘉さんをはじめ、ホスピタリティあふれるスタッフが揃う。
大型スクリーンを備えた広々快適な店内に、トイレつきの自社専用ダイビングボート、さらに、目の前が海という最高のロケーションで、「シャンデリアケーブ」まですぐという好立地。ショップの庭でBBQもできるので、アフターダイブはその日潜ったダイバー仲間たちと楽しく過ごせる。体験ダイビングも受けつけている。
伊豆の海で講習とガイドを約20年間務める。その経験を基に「安全」を第一に考え、初心者の方・年配の方・ブランクが空いてしまった方でも、安心して楽しめるガイドをパラオの海でも挑戦し、“痒いところに手が届く”サービスを提供し続けている。
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