教えて!初めてのパラオの楽しみ方(第5回)

深海の貴公子が教える! ビギナーでも狙えるパラオのすごいシーン&潜り方のコツ

パラオの海の魅力をたっぷりとレジェンドガイド・長野浩さんに語っていただいたパラオ特集も、いよいよ今回で最終回。

ラストは、パラオへこれから潜りに行こうと思っているビギナーダイバーに、パラオのおもしろさ、そして潜り方のコツなどをご紹介。

「パラオは上級者向けの海なのでは?」と思っている人も、心配いらない。

この夏、パラオへ潜りに行こう!

“深海の貴公子”とも呼ばれている長野さん。長野さん目線のパラオ の魅力を知ろう!


“深海の貴公子”とも呼ばれている長野さん。長野さん目線のパラオ の魅力を知ろう!

だからパラオはやっぱりスゴイ!
ビギナーから狙える群れ、群れ、群れ!!

パラオの海の魅力はいろいろあるが、最も大きな魅力のひとつがド迫力の魚群。

長野さんも初めてパラオに潜ったとき、「透明度の良さと魚影の濃さのバランスがここまでいい海は、今まで見たことがない!」と感動したそうだ。

ここではビギナーから狙えるパラオの魚群を動画で紹介していこう!

◎感動のネイチャーシーン カンムリブダイの産卵(撮影:長野浩)

レジェンド・長野さんのイチ押しは、「カンムリブダイの産卵」シーン。

「生態観察は、上級者ダイバー向けのものと思っている人も多いかもしれませんが、このカンムリブダイの産卵は、ビギナーから楽しめます」と長野さん。

新月の前の3日間、「グラスランド」での早朝ダイビングで見るチャンスあり!
1匹1m以上もの数えきれないほどのカンムリブダイが集まるこのシーンは、ぜひ見たい! 年間を通して見られるので、チャンス大!

◎圧巻というしかない! ミヤコテングハギの大群(撮影:長野浩)

尾ビレのオレンジ色のアクセントがかわいいミヤコテングハギ。
こちらの大群も、パラオの海の定番のひとつ。

「ブルーコーナー」などの外海のポイントで狙える。

シーズンは12~3月の新月の前から当日あたりが狙い目。

◎優雅にダンスするように舞い泳ぐ! ツノダシの群れ(撮影:長野浩)

「ブルーコーナー」や「ウーロンドロップ」などのダイビングポイントで出会うチャンスがあるのが、ツノダシの群れ。
棚の上を覆いつくすように群れ、形を変えながらダンスするように泳ぐ様は、ぜひ動画で撮影してみたくなる。

パラオでは1月頃から魚たちの繁殖行動が盛んになる。
そのため、ツノダシも産卵のために大きな群れを作るので、12~3月の半月~満月の前くらいまでが狙い目の時期だ。

このほかにもウメイロモドキ&ユメウメイロのきれいなブルーの群れや、ヨスジフエダイとノコギリダイの入り混じった群れなど、いろいろな場面でさまざまな魚群が見られるパラオの海。

ぜひ魚影の濃い海を、思いっきり堪能してほしい。

レジェンド・長野さんが指南する
安全・楽しく潜るためのダイビングのコツ

これまでの特集でも紹介してきたように、パラオは海を熟知したガイドやインストラクターと一緒に潜れば、ビギナーダイバーでもOK!
より楽しく、安全にパラオの海を潜るために気をつけたいことを、連載の最後にレジェンド・長野さんに伺ってみた。

◎ダイビング中は、ガイドをよく見よう

「ダイビング中にガイドを見てない人って、結構多いんですよね~」と長野さん。

見どころ盛りだくさんのパラオの海では、ついつい「あっ!サメがいる~♪」「あっちにはギンガメアジの群れが!」と、目についた生物を追いかけたくなってしまうもの。

でもガイドを見ないで、グループから離れてしまったら危険だ。ダイビング中は、ガイドはもちろんバディの存在も意識して、安全ダイビングを心がけたい。

また写真や動画撮影をするダイバーは特に被写体になるものが目に入ると、すぐに撮りたくなるもの。

しかし「ガイドの指示に従っていたほうが、パラオらしいものが撮れます」と長野さん。

自分だけで探して撮っていたら、「あれ?これ沖縄で撮った魚と一緒じゃない?!」ということに。

そこでしか見られない生物を見せてくれるのが、現地ガイド。
離れないでしっかりついていこう。

パラオ(撮影:長野浩)

群れを撮るときも、ガイドについていくとベストポジションを教えてもらえる 撮影:長野浩

◎BCで浮力コントロールをしっかりと

透明度の良いパラオの海、しかもドロップオフのスポットでは、いつの間にか深く行ってしまった……ということも。

「常にガイドより深く潜らないように気を付けて、深く行ってしまいそうになったら、BCで浮力をコントロールしましょう」と長野さん。

またロープなどつかまるものがない場所で安全停止する場合も、浮力コントロールに注意。
インストラクターが注意してくれるけれど、自分でも水深をチェックをしっかりしよう。

パラオ(撮影:長野浩)

「ブルーコーナー」などドロップオフになっているポイントでは、いつの間にか深くいってしまっていることも。常に水深を意識して、深くいきそうになったら、BCで浮力コントロールをしよう 撮影:長野浩

◎パラオはデイトリップがメイン。忘れ物にご注意!

長野さんによれば、「パラオでは1ダイブごとに帰らないんですか?」という質問は結構多いとのこと。

「ブルーコーナー」や「ジャーマンチャネル」などの主要ポイントまでは、中心地のコロールからはボートで40分から1時間くらいかかる。

そのため朝出発して午前中2ダイブ、無人島のビーチやボートの上でランチをとって休憩、その後もう1本潜ってから戻るデイトリップスタイルがほとんど。

《スーパーフィッシュダイビング・パラオ》のボートには屋根がついているが、パラオの日射しは強烈なので、日焼け止め対策は必須。
ダイビング器材のほかに、日焼け止めや帽子、ラッシュガードなどもあると安心。
また急にスコールが降ってきたときのために、ボートコートもあるとなお快適。

どんなものがあるといいか不安や疑問があったら、出発前に現地サービスに聞いておくと安心だ。

パラオ(撮影:長野浩)

ボートでの移動中にも、美しい海が視界いっぱいに広がるパラオ 撮影:長野浩

世界屈指のダイビングポイントを、日本人ガイドがしっかり魅せてくれるパラオの海。
夏休みに、秋の連休に、ぜひ潜りに行っていただきたい!

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■supported by スーパーフィッシュダイビング・パラオ

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ビギナーから楽しめるパラオをモットーに、都市型ショップでのインストラクター歴20年、パラオで長野さんからガイディングをしっかり伝授された河合一嘉さんをはじめ、ホスピタリティあふれるスタッフが揃う。

大型スクリーンを備えた広々快適な店内に、トイレつきの自社専用ダイビングボート、さらに、目の前が海という最高のロケーションで、「シャンデリアケーブ」まですぐという好立地。ショップの庭でBBQもできるので、アフターダイブはその日潜ったダイバー仲間たちと楽しく過ごせる。体験ダイビングも受けつけている。

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<Profile> 河合 一嘉伊豆の海で講習とガイドを約20年間務める。その経験を基に「安全」を第一に考え、初心者の方・年配の方・ブランクが空いてしまった方でも、安心して楽しめるガイドをパラオの海でも挑戦し、“痒いところに手が届く”サービスを提供し続けている。

P.O.BOX 10061 koror,Republic of Palau 96940
TEL: +680-488-4518

日本での問い合わせはこちらへ
0120-722-887
スーパーフィッシュダイビング東京オフィス

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