「海の日」は海洋プラスチックごみについて考える
海洋プラスチックによるごみ問題を多くの方に伝え、プラスチックに過度に頼らず、適切に管理することによって持続可能な社会を実現する。
この問題に取り組むNGO4団体[(公財)世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)、全国川ごみネットワーク、(公財)日本野鳥の会、容器包装の3Rを進める全国ネットワーク)]は、教材となる『海洋プラスチックごみについて考えよう』を協働で作成し、7月23日(木)の海の日にむけて一般公開した。
海にあるごみの約8割は陸由来といわれている。
日常生活のあらゆる場面で使用されているプラスチックは、ごみと化して海洋環境を汚染し、海鳥やウミガメ、魚などの様々な生きものに甚大な影響を与えている。
自動販売機の脇に置かれた回収ボックスや町なかのごみ箱は、ペットボトルやプラスチック製の容器であふれている。近頃は新型コロナウイルスの影響から、ポイ捨てされる使い捨てマスクも目立つようになった。
このような街中のプラスチックごみが、海洋汚染の一因となってしまっている。
教材『海洋プラスチックごみについて考えよう』
●制作:WWFジャパン、全国川ごみネットワーク、日本野鳥の会、容器包装の3Rを進める全国ネットワーク(五十音順)
●協力(写真提供): 特定非営利活動法人 OWS
【構成】
全9枚構成。表面は写真や図版、裏面は解説となっており、野外活動や市民セミナー、学校教育の場などで、印刷して紙芝居のように使うこともできる。また、裏面にはプラスチック問題に関する様々な参考資料を掲載しており、子どもの在宅学習や、夏休みの自由研究の教材としても利用が可能。
1.海洋プラスチックごみについて考えよう
2.今、世界中の海で起きていること
3.流出するプラスチックごみ
4.ごみは、川から海へ
5.マイクロプラスチックとその問題点
6.プラスチックごみのほとんどが使い捨て
7.プラスチックごみの6割以上が燃やされている
8.持続可能な循環型の社会をめざして
9.私たちにできること
入手方法
協働制作元である4団体の各サイトより教材のダウンロードが可能
WWFジャパン:https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4356.html
全国川ごみネットワーク:https://kawagomi.jp/2020/07/kaiyou-pla_tool
日本野鳥の会:https://www.wbsj.org/activity/conservation/law/plastic-pollution/kyouzai/
容器包装の3Rを進める全国ネットワーク:http://www.citizens-i.org/gomi0/activities/umigomi.html
最後に
海洋プラスチックごみの問題は、私たちの日常生活と密接につながっている。
この問題を解決するには、一人ひとりが行動することが大切。
教材の中では、プラスチック削減に向けて、個人が取り組めることを紹介。
ひとりでできることは小さくても、多くの人が取り組むことで、社会は変わっていける。
この教材を通じて、海洋プラスチックごみについて知り、アクションしていこう。