【食品ロスをなくす #捨てないステイ】 都市循環型ホテルの実現に向けた取り組みがスタート
100%循環型サービスの実現を目指す
“#捨てないステイ”プロジェクトは、「持続可能な開発目標(SDGs)」のターゲットにも掲げられ、早急に解決を図るべき課題として位置づけられている食品ロスに対しての意識向上を促進するべく、ホテルグレートモーニング博多とNPO法人循環生活研究所が協働し、ホテルの屋上でスタート。
プロジェクトでは、ホテルで捨てられるはずだった生ごみを回収、設置したコンポストを利用し、完成した堆肥でミントやハーブなどを栽培。収穫できたものをウェルカムドリンクや朝食などで提供することにより、100%循環型サービスの実現を目指すことで高い付加価値を生み出し、ホテルの宿泊を通して「食の循環」を実感して頂くことを目的としている。
社会や環境への負荷をSDGsに則って定量化(数値化)する取り組み(GIRIGO)も準備している。
※2020年6月頃に発表予定
日本においての食品ロス現況と目標
国内では、年間2,759万トンの食品廃棄物等が出されていると言われている。このうち、まだ食べることができるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は643万トン。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の2倍に相当すると言われている。
(https://www.env.go.jp/press/106665.html)
平成27年9月に国際連合で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で定められている「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)のターゲットの1つには、2030年までに世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させることが盛り込まれた。
(http://ungcjn.org/sdgs/goals/goal12.html)
ホテル業のフードロス事情が新たな付加価値を生み出すチャンスに
飲食に特化したレストランとは異なり、ゲストのニーズに100%合った料理を提供することには高いハードルがあり、合わせて消費者の食に対する意識は高まり、化学調味料や保存料を添加している食材は受け入れられなくなっている。しかし、一方で新鮮で無添加の食材は保存が難しいなど、どうしても食品ロスが発生してしまう。という悪循環が起きている。
ホテル業の抱える世界共通の課題をチャンスと捉え、付加価値をつけて循環できる取り組みをスタートする事がホテルの責任であり、“#捨てないステイ”プロジェクトは、今後日本が率先して世界に発信できる。大きな可能性を秘めている。
【プロジェクト 発足の背景】
2019年末に環境省が主催した環境・社会課題の解決を目指す若手の起業家を発掘する「TJ(トランスフォーマー・ ジャパン)ラボ」で社会課題を解決したいホテルグレートモーニング博多と、アドバイザーとして選出されていたNPO法人循環生活研究所、理事 たいら由以子との出会いがきかっけ。
(https://www.transform-japan-lab.com/)
【プロジェクト 協力企業】
・ホテルグレートモーニング博多(https://hotelgreatmorning.com/)
・FUTAEDA(株)(https://www.futaeda.com/)
・NPO法人循環生活研究所(https://www.jun-namaken.com/)
・ローカルフードサイクリング(株)(https://lfc-compost.jp/)
・サステナブル・ラボ(株)(https://suslab.net/)
【ホテルの特徴】
■天然素材、水そして空気にまでこだわった「都市型リフレッシュホテル」のこだわり
1.「空気が美しい」 次世代冷暖システムF-CON(光冷暖)を全部屋に採用
2.「天然素材が包み込む」木材は天然の竹にこだわり、壁も漆喰や珪藻土にこだわりました。
3.「ミネラルウォーター」水道から出てくる水は全て、3か所に設置している特殊な活水器、濾過を通って出てくるため、出てくるお水は全てミネラルウォーター。
4.「風で織るタオル」 IKEUCHI ORGANIC社のタオルを標準採用、洗剤は環境に配慮したものを使用。
5.「高級寝具」 京都IWATAと共同開発した寝具は金属のスプリングなどは一切使いません。自然な寝心地を作り出すことで、癒されるひと時をお届けします。
6.「こだわりの朝食」 手作りの発酵玄米おにぎりセットは身体への優しさと一日の活力をお届けします。