【入国時の陰性証明書不要】タイ王国・カオラック&タオ島の今を聞いた!

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世界各国の入国の緩和がされはじめて、2ヶ月が経った。日本国籍をもつ者は、検査結果が陰性であれば日本入国後の待機期間は長くても3日間となっている現在。この緩和で、長らくたてていた海外旅行計画を実行に移す人も多いだろう。

たとえば、今年のゴールデンウィーク。

4月29日出発の東京からのハワイ行きは日本航空(JAL)が2便、全日空(ANA)が1便運航していた。旅行業者には各航空会社の空席状況をリアルタイムで確認ができるシステムがあるので、運航日前に検索してみたところほぼ満席であった。

止まっていた海外旅行が動き出す。

さて、前回ご紹介した現地情報は、タイのタイランド湾にあるタオ島。

タイには、タオ島と人気を二分するダイビングスポットがある。マレー半島の本土を挟んだタイランド湾(東側)の反対にあるアンダマン海(西側)のカオラック&シミラン諸島だ。

カオラック

日本からカオラックに行くには、まずはプーケット国際空港を目指す。バンコクから国内線で到着するか、シンガポールやマレーシアなどから国際線で入国する。カオラックは、空港からは車で1時間半ほどの距離。

4月1日以降には、タイ入国時に求められていた日本で発行されたPCR検査の陰性証明書の提出が不要となった。緩和が続くタイ。夏休みの旅行先として念頭に入れている人も多いのでは。

カオラック&シミラン諸島と、タオ島を案内するダイビングガイドに聞きました!

今回インタビューをお願いしたのは、カオラックとタオ島とのとの2拠点にお店を構える「Big Blue Diving(ビックブルーダイビング)」の大村健氏。時期を分けてカオラックとタオ島を移動して、お客様を迎え入れている。そんな大村さんに、双方の様子を伺った。

“今年”のカオラックはどんな様子!?

「3月までのカオラックの街中は、国籍問わずまだツーリストは少なく閉まっている店が多いので、夜は暗く寂しい印象です。高級リゾートは通常通り稼働していますので、リゾートステイでは問題なく快適に過ごせます。なお、プーケットは、タイ政府主導の観光復興対策によりコロナ以前の状況に戻ってきています」。

プーケットで撮ったブーゲンビリア。今も変わらずに咲いているであろう。

タオ島の“今”はどんな様子!?

「島内のエリアによって差があり、サイリービーチ沿いに賑わっている場所が集中しています。全体的には閉まっているお店が多いですが、人気のレストランは営業を続けています」。

人気のダッグヌードル

「サンセットの時間になると、ビーチに人が集まり始めます。これはサイリービーチにあるBLUE WATERというバー&レストランで、賑わっていますよ」。

「朝や昼は雰囲気が変わり、爽やかなビーチ沿いのカフェ&レストランです」。

カオラックの海は今!?

カオラックから潜りにいけるスリン諸島のサンゴ

「コロナ禍でツーリストが減少したことが皮肉にも自然環境に良い影響を与えたのかもしれません。今はゲストが戻ってきて、ダイビングボートの上はシミラン諸島やスリン諸島の海を楽しむ人たちでにぎわっていました」。

アンダマン海のソフトコーラル

「なんと言ってもサンゴがめちゃくちゃ元気に育っています。コロナ後のダイビングはサンゴ必見ですよ〜」。

タオの海は今!?

「コロナ禍でダイバーが少ないけど、魚は多いタオ島の海です」。

現在の営業状況

ビッグブルーのスタッフは、タイの海のシーズンに合わせて1年の半分をタオ島で、もう半分をカオラックに滞在しながら、日本からのゲストを受け入れている。
最もタイの海に潜っているダイビングショップと言えよう!

【カオラック店】

「今年は、欧米人やタイ人のゲストでにぎわいました。日本人は今のところ、主にタイ国内に在住している方です。
カオラック店は、コロナ前と変わらず10月下旬〜4月下旬までの営業中でした。5月から約半年はローシーズン(国立公園もクローズする)のため閉店期間となっています。次のシーズンは、2022年10月下旬より再開予定です」。

【タオ島店】

「2022年のゴールデンウィーク(4月下旬)から営業再開しています。ビッグブルーの日本人用の店舗Chabaは、現在、日本人スタッフがカオラックで活動しているため一時的に休業中です。しかしタオ島のビッグブルー欧米人ショップは、コロナが発生した後も休業することなく営業を続けており、現在もにぎわっています。ゴールデンウィークからは、日本人スタッフがタオ島へ戻り、Chabaショップも再開します。日本の水際対策の緩和のニュースに合わせて予約や問い合わせが入ってきているところです」。

日本のみなさんへのメッセージ!

「コロナ発生より2年余り、我々ビッグブルーダイビングは一度もストップすることなくタイ在住のゲストと潜りながら厳しい時期に耐えてまいりました。ついに海外旅行のハードルとなっていた隔離のルールが緩和され、日本からタイへのダイビング旅行が現実的なものとなる時が来ました。元気で美しくなった海に潜りに来てください!スタッフ一同皆様のお越しを楽しみにお待ちしております」。

今、日本からタイに行くには(2022年4月18日現在)

2022年4月1日より、入国条件がさらに緩和。

出発前に必要な手続き

「海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書(英文)」の取得

事前に取得し、必要に合わせて航空会社へ提示
※取得手続きに関しては、厚生労働省の「海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書について」にて(携帯アプリでも取得可能)
4月1日以降、不要
「病院で発行されたPCR検査の陰性証明書」の取得
日本出発予定時刻前の72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書(英文)が必要
海外旅行保険に加入し、加入証明書を取得

COVID-19の治療費等も適用される2万米ドル以上(約240万円以上)の補償額の海外旅行保険に加入し、証明書を取得する
※クレジットカード付帯の海外旅行保険もCOVID-19の治療費が含まれていれば対象となるが、証明書の取得には1週間から10日ほどかかる可能性があるので早めの手続きが望ましい

SHA Extra Plus認定のホテルで、タイ入国後の1泊分と送迎、PCR検査、5日目の抗原検査キットを一括予約(支払いも完了)


入国1泊目を「SHA Extra Plus(タイ政府指定の医療機関と提携しているホテル)」から選び予約し、支払いを済ませる
→SHA Extra Plusのホテルで「Test & Goプランを予約すれば、①②③の料金が含まれている

ホテル予約サイト「agoda」より

①ホテルまでの送迎(公共交通機関の利用は不可)
→ホテルに直接メールをして、送迎の依頼をする
②到着日のPCR検査の予約
③滞在5日目の抗原検査キットの手配
手続き完了後、それを示す予約確認書を用意しておく

ホテル予約サイトなどから「SHA Extra Plus」のマークを目印に予約する
SHA Extra Plus登録のホテル確認はこちらから

Test and Goの登録

タイに入国するすべての人に登録を義務付けている
手続きには、下記のデータが必要となる

①フライト情報
②パスポート(顔写真のページ)の写真
③接種証明書のデータ、もしくは写真
④SHA Extra Plusホテル予約番号
⑤海外旅行保険加入証明書のデータ、もしくは写真

→登録後、数日してQRコードが発行されるので保管(入国手続き時に必要となる)

少なくとも出発の7日前までの登録完了を推奨
※4月中旬に手続きした際には、3日で登録が完了した

タイに到着後

MorChanaアプリケーションのダウンロード
予約済みのPCR検査を指定の施設で受ける
1泊目のホテルで、抗原検査キットを受け取る
入国5日目に入国者自身で抗原検査を実施する
MorChanaアプリケーションに、検査の結果を入力する
※タイの滞在が4日以内の場合は検査は不要

日本帰国の準備

「日本帰国時の手続き」の把握
 詳しくは、水際対策に係る新たな措置について

2022年3月1日より、3回分のワクチン接種証明書を取得している方は、訪問国によっては帰国後の待機がなしになっている

厚生労働省「入国後の自宅等待機期間の変更等について」より

新型コロナウイルス感染症対策は随時更新されるので、必ずご自身で関連サイトを閲覧し確認を。

連続してタイのガイドさんからお話を聞いて、タイの街や海のことだけではなく、タイの海に全力で向きあいながら日本人ゲストを待つガイドたちの今を垣間見た。タイの海を潜ったことのあるダイバーは、その姿を知っているだろう。海外旅行の目的はその土地や非日常を楽しむことであるが、ダイビングの旅行に関していえば、ガイドさんたちに会うという楽しみが1つ追加される。だからこそみんな、今タイにいきタイのだ。

今回ご協力いただいたのは、こちらのダイビングサービス!

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writer
PROFILE
父が島崎藤村を好きだったわけでも、母が源氏物語を好きだったわけでもなく。ましては、新年や早春に生まれたわけでもないけれど、名は、若菜。
子供の頃に与えられた谷川俊太郎の詩集に影響をうけ、コトバ遊びの楽しさを知る。
大学卒業後、ダイビングツアーを取り扱う旅行会社に入社。2016年に総合旅行業務取扱管理者資格取得。他、総合旅程管理主任者資格所有。
2011年の震災を機に岩手と宮城に通い始め、ワカメの美味しさを痛感し、ワカメ大使として活動中。
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