八丈島
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Hachijyo / 八丈島
ウィークエンド・ダイビング最強説
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Hachijyo / 八丈島
ウィークエンド・ダイビング最強説
- Photo
- 関戸紀倫
- Text
- 寺山英樹
- Special Thanks
- 東海汽船
- Sponsored
- アラベスク
- Design
- PanariDesign
八丈島で潜ったら会いたい!
海の生物10

ユウゼン
体長15cmほどの日本固有種だが、八丈島や小笠原など一部海域でしか見られない。チョウチョウウオの仲間としては珍しい渋い色合いで存在感を放つ。和名の「ユウゼン」は友禅染から。通常はペアで行動しているが、5~6月、および10~11月ごろに中層で群れをなすことも。ときに200匹もが密集するといわれ、この「ユウゼン玉」を求めて通うダイバーも多い。狙うなら「ナズマド」へGO

アオウミガメ
体長80 ~ 130cm、最大200kg。絶滅危惧種に指定されているが、八丈島では高確率で遭遇可 能。ウミガメのほとんどは肉食だが、アオウミガメはおもに海藻を食べる。そのエサとなる藻場が豊かなことが理由

レンテンヤッコ
オレンジの地に青紫の斑点が輝く体色が美しい。水深10mほどの場所で、ハーレムを形成する。一番大きく、顔に青紫色の縞模様が入っているのがオスだ。晩夏~初秋の頃、水深20m以深の岩陰に幼魚が姿を現わす

セナキルリスズメダイ
背に入った一筋の黄色が目印。スズメダイの仲間にしては深場の水深25~52mに生息するが、八丈島では水深15mあたりから見られる。緩やかな斜面を好み、ナワバリ争いをしていることもしばしば。体長は7cmほど
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ハタタテハゼ
旗を立てるようにピンとたった背びれが、「ハタタテハゼ」たるゆえん。水深20m程度の潮通しがよい岩礁の斜面に巣穴を作る。巣穴から出てペアで低層をホバリングしながら、流れ着くエサを捕食していることが多い

コンガスリウミウシ
冬~春にかけて浅場で見られる、体長3cmほどのウミウシ。青色をベースに黒の縞と白の斑点がランダムに入っている。研究が進んでおらず、詳しい生態は未だ不明だ。八丈島と小笠原でしかほとんど確認されていない

シロボシスズメダイ
ぜひ狙いたいのが幼魚。青とも紫とも言えない、淡く輝く絶妙なニュアンスカラーで、見るものを虜にする。大人になるにつれ、スズメダイの例にもれず灰色へと体色を変えていく。成魚は体長17cmほどになる

トサヤッコ
潮通しのいい場所を好み、水深20m前後の場所を泳ぎ回っている。すべてメスで生まれ、成熟するとオスに性転換する。メスは頭部と尾びれの付け根が黒いが、オスはその黒がなくなり、背びれ近くに黒い横縞が入る

ナメモンガラ
八丈島では「トミメ」とも呼ばれ、食用とされるほど個体数が多い。頭部のトゲは出し入れ自在。敵から身を守るため穴に隠れる際に、つっかえ棒の役割を果たす

ジャパニーズピグミーシーホース
体長1cmに満たない、超ミニサイズのニューアイドル。まだ研究途上のタツノオトシゴの仲間だ。水深25m以浅の岩場や海藻についていることが多い。住み着くと動かないので、一度見つけてしまえば出会いやすい