ライター・小笠原愛と行く! ドルフィンスイム in ハワイ島ツアーレポート2018(第3回)

コブハクジラにザトウクジラ、ハンマーヘッドシャークの群れまで! ポテンシャルが高すぎるハワイ島の海

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ハワイ島ではハワイアンスピナードルフィンとの出会いが楽しみの1つですが、コナ沖の海でに出会うかわからないドキドキのシュノーケリングも、ぜひやっていただきたいアクティビティ。

ゲストさんたちの中には、沖でのシュノーケリングは初めてという方もいて、「不安にならないかな?」と思っていたのですが、今回のみなさんはへっちゃらな様子で、興奮しながら目を輝かせていました。

今回コナ沖のシュノーケリングでお世話になったのはWild Hawaii Ocean Adventuresの日本人ガイドのまみさん。

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コナの海での経験豊富なガイドさんがサポートしてくれるので、沖でのシュノーケリングも不安なく海に入ることができます。

午前9時、ホノコハウ・ハーバーから沖に出発。
10分ほど走ると、さっそくキャプテンがなにかを発見した様子でボートのスピードを緩めました。
「Beaked whale(コブハクジラ) 」とキャプテン。

人生で初めて聞く、初めて出会う海の生き物との出会いにドキドキしていると、キャプテンから「準備して待っていて」とアナウンス。
2グループに分かれて海の中にコブハクジラに会いにいきます。2回のアプローチで、私は20mほど先に泳いでいるコブハクジラの姿を確認。

photo by Hiroko Imai

photo by Hiroko Imai

コブハクジラの特徴でもある、体にある白い斑点が見えるほどの距離までしか近づけませんでしたが、ガイドさんたちによると、コブハクジラと水中で会えることは珍しいそうで、幸先のいいスタートとなりました。

そのあとも、船の上からザトウクジラの姿を楽しんだり、バンドウイルカと泳いだりとコナ沖の海の冒険は続きます。

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すると、最後に予想だにしないビッグな出会いが待っていました。
ハンマーヘッドシャークです!
コナの海の経験が豊富なガイドさんによれば、コナの海では12月下旬~3月の春先に見られることがあるそう。

同日の早い時間に、2~3匹のハンマーヘッドシャークの背ビレを確認していたのですが、入水する前に深くに潜ってしまい諦めていたのですが、再びのチャンス到来に胸が高鳴ります。

ボートがハンマーヘッドに近づいていくと、水面から出ている背ビレだけでも15頭ほど確認できます。

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海に入らずとも、サメの背ビレは迫力満点!
大海原の中で、この小さな背ビレを発見するのは熟練した目とタイミングが必要になるので、今回はかなりラッキー。

このチャンスを目の前に、気持ちが早まりますが、ここは熟練したガイドさんに従い冷静に入水。
音を立てずに、静かにハンマーヘッドシャークの進行方向と同じ方向に泳ぎ、少しずつ群れに近づいていきます。
1回目、2回目、そして3回目のアプローチでついに大きな群れに合流に成功することができました。

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今回出会ったのはHammerhead shark(シュモクザメ)の中でも小型のScalloped hammerhead shark(アカシュモクザメ)。

コナで長年のキャプテンたちによれば、群れの9割がメスで、群れになっているのは繁殖に関する行動と考えられており、この時には捕食モードになりにくいのだそう。

そんなキャプテンたちの経験と情報により、不安なく海へ入ることができました。気づけば左右、前後、真下、どこもかしこもハンマーヘッドシャーク!

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まるで、自分が群れの一員になったかのような気分!
少し傾いて泳いで見える個体は、水面に泳ぐ私たちを横目で確認しているようです。

ぜひ動画でもご覧ください。

圧倒的な数と迫力。
不思議と怖さは全く感じず、その優雅な泳ぎと美しさに見とれた3分間。
長いようで短い濃密な夢の時間は、今でも現実とは思えないほど神秘的な瞬間でした。

そして、ゲストさんたちとこの瞬間を一緒に体験できたことで、いつかくる未来に、この夢のような記憶を照らし合わせる相手が存在することは、何よりもの財産。

今回感じたことは、イベントは私一人ではなくみんなでつくりあげているということ。
ゲストさん一人一人が、目の前の瞬間瞬間を楽しんでくれて、起こる出来事を前向きに捉えてくれたり、みんなでいい雰囲気を作ってくれたり……。
みなさんの協力があってミラクルな場面に遭遇できたと思います。

今後も不定期ですが、イベントを開催していきたいと思います。
まだまだ私のことを知らない方も多いと思いますが、初めてのツアー参加で心細かったり、不安な気持ちがあったり、今の私と同じ心境をお持ちの方などの気持ちに寄り添える環境づくりに努めて、初めての方が参加しやすい場にしていきたいと思います。今後とも応援していただけたら嬉しいです。

<協力>
Wild Hawaii Ocean Adventures
◯マスク、シュノーケル、フィン: GULL
◯ウエットスーツ(タッパー) : cocoloa

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PROFILE
BSACスキンダイビングインストラクター。元No.1六本木ホステス。
ハワイ島に長期滞在を繰り返し、野生のイルカと日常的に泳ぐ生活を体験。
自然・動物と共生して暮らす美しい世界に魅せられたハワイ島ラバー。

永続可能な暮らしをデザインするパーマカルチャーを学び、持続可能な地球を実現するため自分ができる発信・活動を行う。地球環境を良くしていくには、人の心がハッピーになることや消費する暮らしを変えていくことが必要だと考え、自然と人をつなぐ体験プログラムを行う「ちきゅうの学校」プロジェクトを立ち上げ、活動している。

パニックになり辞めていたスクーバダイビングは2019年9月、13年越しにリベンジダイビングに成功、新たな一歩を踏み出した。フリーダイビングはトレーニング中。

夢は“世界中の人々とつながり、支え合い、調和のとれた地球を未来へつなぐこと”。

※ライター/スキンダイビングインストラクター/アースメディエイター/地球ワクワク探検隊

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