生き物のにおいがする砂地@兵庫県・香住
全国潜り歩き@兵庫県・香住
やって来たぞ! 兵庫県の日本海・香住の海へ!!
場所は→こちら
わし、兵庫県に日本海があるの知らんかった……。
早速、《香住ダイビングサービス》の
今井学殿とまっちゃんこと松本ひろこ殿に連れられ、「佐津ビーチ」へ。
ちなみに、お二人とはjcueが縁
お店からビーチまで歩いて5分。その道中、本物の和尚とツーショット
ブリーフィングして、エントリー!
干満の差がほとんどないのでいつの時間でもエントリーしやすい
1本目は砂地をロープ沿いに進み、漁礁まで行って帰ってくるコース。
この砂地とそこに張られたロープ沿いが実におもしろい。
クロウシノシタ、サンゴタツ、タツノオトシゴ、ホウボウ、トビヌメリ、
サビハゼ、シロギス、マダイ、アジの大群、コケギンポ……etc.
生き物が尽きない。そして、スレート・レクチャーのおもしろさったらない。


変な顔のクロウシノシタ


とても多いサンゴタツやタツノオトシゴの仲間たち


露出狂コケギンポとマダコ
漁礁の周りにはイシダイの群れ。


なぜか、コブダイの赤ちゃんもいっぱい
帰りの浅瀬では、コケギンポ。


ここで今井殿がスレートで「コケギンポの巣を作るヤツの正体」と
穿孔貝(せんこうがい)を見せてくれる。

貝殻を振動させて穴を開け、その穴にコケギンポが住みつく
江戸時代の陶器の破片。

最大水深8m、平均水深6m、そしてダイブタイム70分の濃〜い一本が終了。
一見、殺風景に見える砂地じゃが、
「何もないように見えるビーチを楽しく見せる」がモットーのお店だからこその充実。
と、思っておったら、今井殿いわく
「一見殺風景ですが、ここの砂地は〝生き物のかおり〟がする砂地なんですよ」と。
もちろん、生物やその生態に対する情熱や知識、
そして見せ方はトップクラスだと感じたが、
そもそも生き物のかおりがする砂地だったからこそ、この海を選んだとのこと。
〝生き物のかおりがする砂地〟を具体的に聞いてみると、
それは、言いかれば〝足跡のある砂地〟。
砂地のあちらこちらに足跡が。
足跡の主はマクラガイ。特に夜にはめちゃくちゃ歩きまわる。
また、よくダイバーが「なんだろう、これ?」と思いつつもその正体を知らない
う○この塊のようなこれ。
その正体はタマシキゴカイ。
■タマシキゴカイが砂を出す瞬間
http://www.youtube.com/watch?v=jgYn1FWOcQY
こうした、貝やゴカイの活動の痕跡は、そのまま生物の豊かさに比例するという。
確かに、伊豆のビーチダイビングのメッカ・大瀬崎なんかも足跡が多い気がするのう。
〝生き物のかおりがする砂地〟
なんかカッチョイイ。今度、わしもビーチからエグジットしたら、
「ふむ。ここは生き物のかおりがするビーチじゃな」と言ってみよう。
女性ダイバーを落とせるひと言かもな(笑)。
前回のダイナミックな地形の日御碕もダイビングなら、
こうした浅瀬でじっくり生き物探し&観察もダイビング。
海とタンクさえありゃ、一生飽きることはないと改めて思った1本となった。
続く。