スーカブヤーと海ほたる


日本全国潜り歩き
 沖縄行脚 @伊平屋島

★いつも潮をかぶっているからスーカブヤー
《海ほたる》のある島尻港から船でおよそ30分。
伊平屋最北端、ということは沖縄最北端に位置するダイビングスポットが
伊平屋島の看板スポット「スーカブヤー」。
■位置は→こちら

いつも〝潮をかぶっている〟根という意味だそうじゃ。
波と風のコンディションが整い、干満を読んで潜らねばならず、
さらに、経験本数100本以上限定という、
海もダイバーも選ぶ中〜上級者向けのビッグスポットじゃ。



★9月がベストシーズン!
潜ると、まず出迎えてくれるのはギンガメアジ。

http://www.youtube.com/watch?v=zsb11c7F8i8

その他、イソマグロ、ロウニンアジ、ナポレオン、ホワイトチップシャークなどが常連で、
ときにマンタ、ハンマー、ジンベエザメ、タイガーシャークと、
まあ、何でもありな外洋スポットというわけじゃね。

今回お世話になった《海ほたる》のさおりネーネーによれば、
ギンガメアジが一番まとまる時期が7月と9月ごろ。
ギンガメアジが川の流れのようにいつまでも続き、巨大な塊となるという。

よくビッグスポットいうと、オールorナッシング、一か八かといった感じじゃが、
このスポットは80点か120点かといった雰囲気。
つまり、まったく外れることはなく、当たればとんでもないことになる気配が漂う。

★自己管理できるダイバーでドリフトダイビング
バックロールで一斉にエントリーし、そのまま一気に根に向かって潜降。
根に一度集まったら、ガイドが潮の様子を見ながらドリフトダイビングとなる。
とこどころ根待ちすることも。

多くの場合、巨大根から流し、広場と呼ばれる広大な棚の上を流し、
25分ほどで浮上開始。水深が30m近いので、10mと5mの2段階減圧。
安全停止が終わると浮上し、水面でまとまっていると船がピックアップ。
船が近づいてきたら、ロープにつかまり一人ずつエグジットとなる。


「普通のフロートだと倒れたときに見えない」と旗のようなフラッグを使う

およそ、30〜35分で残圧70を残してエグジットすることを目安としておる。
これは「何かあっても余裕を持って対処できるように」との配慮から。
フリー潜降ができる、中性浮力がとれる、浮上停止で水深キープできるなど、
「自分のことは自分でできる」ダイバーでないと潜らせてもらえない。

★「スーカブヤー」なら《海ほたる》

http://www8.ocn.ne.jp/~umihotar/

さおりネーネーは「カブヤーに潜りたくて13年いる」というカブヤー狂。
オーナーのジン殿いわく「1週間潜っていないとイライラしてくる」という(笑)。
普通、遠くのビッグスポットはリスクやガス代を考えて
そこまで積極的に潜りたがらないものじゃ。
しかし、ネーネーはカブヤーを中心にダイビングスケジュールを組み立てるので、
海況とスキルや経験が伴うダイバーなら、
ぜひ《海ほたる》で、カブヤーを潜ってみてくれ。

ちなみに、ネーネーは、他に類を見ない強烈なキャラ(褒め言葉・笑)。
止まると死んでしまう回遊魚のように、
黙ると死んでしまうというマシンガントークもお楽しみに(?)。

 

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writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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