恩納村のリゾートホテル、ハレクラニ沖縄がサンゴ育成プログラムを開始!
沖縄県の恩納村といえば、世界一サンゴに優しい村として2018年に「サンゴの村宣言」を掲げ、村民一人ひとりの環境保全の意識向上に向けた活動に村をあげて取り組んでいる。2019年には、政府が選ぶ、「SDGs未来都市」にも選定され、ますます盛り上がりをみせているところ。
そんな恩納村に位置するリゾートホテル・ハレクラニ沖縄でも、この度、サンゴ礁地帯をはじめとした海洋環境を守る海洋環境保全「サンゴ育成プログラム ~コーラル・ナーチャリング(Coral Nurturing)~」を開始。宿泊ゲストも参加できるという気になるプログラムの内容とは?まずは、ハレクラニ沖縄がサンゴの育成に力を入れる理由についてみていこう。
世界に誇る素晴らしいサンゴ礁域が、いま危機にさらされている!
沖縄は世界に生息するサンゴの半数以上の種類が確認できるという、まさにサンゴの楽園。とりわけ、ハレクラニ沖縄が位置する周辺の海域には数多くのサンゴが確認されており、沖縄本島でも有数のサンゴ礁域であるという。
しかしながら、世界的な気候変動、海洋プラスチック、陸域からの汚染などによる海洋環境の悪化により、サンゴ礁維持の危機に瀕し、現在、積極的な保全活動が求められている。
みんなで海にサンゴを植えて、サンゴ礁をよみがえらせよう!
そこでハレクラニ沖縄では、サンゴ保全/育成活動として「コーラル・ナーチャリング」プログラムを開始。
プログラムでは、かつての健康なサンゴ礁をよみがえらせることを目的に、ホテル周辺の海域において気候変動や食害などの理由によりサンゴが死滅してしまった場所にサンゴの植え付けを行う。
このプログラムは宿泊ゲストの参加も可能。サンゴを海に植え付けるまでには、サンゴ礁と生きものたちの豊かなつながりや正しい海洋環境保全のレクチャー、サンゴの苗づくりを体験ができる。
植え付けに関しては、船上から観察することになるが、美しい海やサンゴの保全を知るうえでは一環したプログラムといえるだろう。
レクチャーのアドバイスとサポートには、琉球大学熱帯生物圏研究センター、山城 秀之教授が、サンゴ植え付けのノウハウやサンゴ苗の手配には地元、恩納村漁業協同組合が協力している。
また、プログラムの活動資金は、ホテル内の「ハレクラニブティック」において、ペットボトルを再生した原料でつくられたエコバックの販売による利益の全額を用いてまかなわれるという。
・開催日時 : 毎週水曜日、午前10:00~午前11:30
・定 員 : 1回につき4名さままで
・対 象 : ホテルにご宿泊されている小学生以上のお客さま
・アクティビティの流れ:
① 海洋環境およびサンゴ礁保全のレクチャー
② サンゴ苗用基盤への記念の書き込み
③ 手を水槽にて冷やしながらの苗づくり体験
④ 桟橋からサンゴ育成棚を箱メガネで観察
⑤ 沖合のサンゴの植え付け場所の観察および数カ所のサンゴスポットを周遊
※植え付け場所の見学はご希望の方のみとなります。また、荒天の場合は中止となります。
ハレクラニ沖縄は、これからもこのような社会貢献活動を通じ、地域とのつながりを強化しながらレジャー目的の旅行だけではなく、持続可能な環境づくりについても学べる、“記憶に残る”滞在を積極的に実施していくとしている。
恩納村に滞在する際にはエコバックの購入や、プログラムの参加を通じてサンゴ保全活動に協力してみてはいかがだろう。