持続可能なさかなの選び方・食べ方を知れる「おさかなウェブサイト」がオープン!

海を愛するダイバーとして、生態系豊かな海を次世代へ残していくためにも、決して他人事ではない漁業の問題。先日、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(以下WWFジャパン)が、持続可能な水産物の調達・消費の促進を目的に、「海を守るためのさかなの選び方・食べ方:SDGsへの貢献の方法(略称:おさかなウェブサイト)」を公開した。
漁業の仕組みについてまったく知らない方でも理解しやすいように、わかりやすいイラストとともに説明や呼びかけがまとめられている本サイトについて紹介したい。

「おさかなウェブ」を活用して海を守る活動に参加しよう

「おさかなウェブサイト」は、2020年9月にWWFジャパンが公開した「おさかなハンドブック」(紙冊子)のウェブ版(※)。「おさかなハンドブック」の内容をすべてウェブ化するだけではなく、企業側の責任ある水産物調達の促進のため、水産物を扱う飲食店や企業向けのコンテンツも追加。海の生態系や水産資源の危機的現状や、漁業・養殖業との関係をわたしたち消費者が知ることができ、持続可能な消費の方法を選ぶための情報をスーパーなどで手軽にチェックできる環境づくりを目的につくられている。サイト公開後も定期的に内容を更新し、最新の情報提供を行なっていくという。

4つのコンテンツをご紹介

①知る

「知る」ページでは、海から魚が届くまでの問題と海を守るためのエコラベルについて、わかりやすいイラストと説明を用いて紹介している。

②選ぶ

「選ぶ」ページでは、日本の消費者に身近な23種の魚種ごとに、資源状況や漁獲方法が環境に与える影響などを評価したWWFの「シーフードガイド」を掲示し、消費者が魚や貝を選ぶ際に活用できるようになっている。

③伝える/行動する

サステナブル・シーフードを買いたい方に向け、スーパーやお店に伝えるなど、消費者が持続可能な海の環境を守るためにできることを手紙の書き方から細かく紹介している。

④水産物を扱う飲食店/企業の方へ

水産物の持続可能な調達に向けての宣言文への署名の呼びかけや、企業が自社の調達方法などを見直すためのガイドラインを掲載している。

企画・制作を担当した WWF担当スタッフ 滝本麻耶氏のコメント

「今、海の生態系や水産資源は危機的な状況にあります。水産物の調達や消費の仕方で、海や魚を守ることにも、海の恵みを失うことにもつながります。今回、これまで公開していたシーフードガイドだけでなく、消費者にできることや水産物を扱う飲食店や企業の方向けのコンテンツも掲載しました。消費者、企業、飲食店の皆さんなど、「食」に関わる様々な主体が現状を知り、正しい危機感を持ってできることを考え、そして行動を起こす、そのきっかけを提供するウェブサイトとなることを願っています。水産物の調達や消費を持続可能なものにしていくことは、SDGsの12と14の目標達成に貢献する方法のひとつです。SDGsという言葉は聞いたことがあるけれど、具体的に何をしたら良いかわからないという方にも、ヒントを提供します」。
WWFジャパン 海洋水産グループ パブリックアウトリーチオフィサー滝本麻耶

スーパーやコンビニでエコラベルのついた商品をよく目にするようになったが、消費者であるわたしたちも持続可能な方法で調達された水産物を増やす取り組みに参加できることはあまり知られていない。スーパーのおさかなコーナーに立ち寄った際など、是非「おさかなウェブ」を開いてチェックしてみては。

おさかなウェブ:https://www.wwf.or.jp/campaign/osakana/
(※)おさかなハンドブック

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PROFILE
奄美在住。高校生の時にブラジル留学を経験。泳ぐのが苦手で海とは縁がない人生だと思っていたが、オーシャナとの出会いを通じてOWD(BSAC)を取得。オーシャナを通じ、環境問題や海のことについて勉強中。
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