潰し合う同期たち

新卒で入った同期7人。
男が6人とむさくるしいが、そりゃやっぱり苦楽を共にした仲。
何だかかんだで定期的に集まっています。


ウィ〜ス的な

しかし、近すぎて遠慮がなくなってしまったというか、
けなしたりいじったりすることがある意味コミュニケーションな感じになっていて、
仲間うちではそれが楽しいが、知らない人がいる場では時によろしくないことも。
特に同期男子と知らない女子との飲み会では、せっかくの出会いも台無しに。

何年か前にいわゆる合コンをしたときのこと。

こちらも彼女がいなかったので、そりゃいろいろ淡い期待があるわけです。
でもって、気に入った子がいたわけです。
僕はその女性を意識してしまい、気持ち悪くハニかむわけです。
アシストとまではいかなくても、スルーしてくれればいいのに、
同期たちは僕がハニかんでいる様子をいじりたくて仕方なくなってしまうわけです。

で、真顔で「テラは痴漢で捕まったことがある」という話が始まるわけです。
ものすごいリアリティで。

僕もふられたらとりあえず乗っておかないといけない暗黙のルールがあるので、
「でも、もう反省しているし、今後はやるつもりはない」と返すわけです。

畳みかけるように「なんで痴漢なんてしたの?」と聞かれ、
「ホント、どうかしていたけど、手が止まらなくて」な感じで進んでしまうわけです。

ネタだとわかってくれる女性もいるが、あまりのリアリティに、
中にはいくら後になってフォローしても、完全に信じてしまう人もいるわけです。
それが、気に入った子だったり……。

結局、その子は、帰りの駅が同じ方面だったので
「では、駅まで一緒に行きましょう」と言ったら、
「あ、いや、大丈夫です」と走って逃げていった……(泣)。

 

同期のA君は、初対面の女性と飲んでいるにもかかわらず、
必ず「テラは昔の彼女のAちゃんのことが忘れらないんだ」と言いだし、
仕方がないので僕も「そう、引きづりまくって……」と返す。

同期のM君はA君の奥さんの前でとっても微妙な話をして後で怒られたり、
後輩女子にエロいメールを送って不気味がられたり。

今でこそ大人しくなったが大虎のK君は、
飲み会のときに、突然立ち上がって、
「僕は、こんな素敵な女性たちと飲めて幸せ者です!」と涙ぐみ、
O君は、そこにいない誰か永遠と話かけるのが得意技。

そして、特にクルクルパーな同期のS君は、
初対面の女性の前で「俺は●がこの間、女性をお持ち帰りしたのを見た」と
●君がいるにもかかわらず言い出したりする。
さらに、「テラんちって、レッドライトがついていてエロい」とか言い出すので、
仕方ないので「だって、興奮するもん」と返すしかない
(レッドライトは事実だが、いろいろおもしろくもない事情があるんです!)。

そう、同期たちと初対面の女性と飲んでも、
潰し合ってしまうので、絶対に恋が生まれることはない。

いや、待てよ。

同期の多くが僕つながりで彼女や奥さんを見つけているので、
結局、自分だけが潰されているのか。今気がついた。畜生。

同期の皆さん、今度はチームワークで
僕のことをアシストする飲み会をするように(命令)。

何はともあれ、新卒同期ってのは、無条件にいいもんです。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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