緊張感まるでなし

この記事は約2分で読めます。

今年は連日潜ることが多い。

おかげで、15年以上潜ってまだまだスキルアップする自分を実感し、
どんどん快適に潜れるようになっている。

しかし、逆にダイビングに対する緊張感がどんどん薄れているような気がする。

編集部にいたころは月に1度潜りにいくかどうかだったので、
潜るたびに緊張感があった。
いきなり超上級者スポットに連れていかれることも多々あって、
「1本目はチェックダイビングしたいです〜」という心の叫びを押し殺して、
ストレス満タンで潜ることも。

それが、毎日のように潜っていると、もはやダイビングが非日常でなくなり、
ちょっと散歩にいくぐらい気軽なものに。
水温が高く穏やかで透明度のいい海などでは、なおさらだ。

緊張の緩みの最たるものが水中での睡眠。

砂地で着底していると、ふと落ちて、
目を覚ましたときに水中でびっくりすることがたまにある。
そういやカメラマンのむらいちゃんも、先日一緒に行ったモルディブで、
安全停止中に寝てしまい、急浮上しそうになって焦っていた(笑)。

しかし、寝てしまうこと自体はまあいいとしても(いいのか!?)、
こりゃいかんと思ったのが、「水中で寝る気まんまん」。
前日、仕事が終わらず睡眠があまりとれないときにふと思ったのだ。

「水中で少し寝ればいいか」

いやいやいや。
水中では「電車で仮眠を取ろう」的感覚はマズイ。

さらに、こりゃいかんと思った瞬間。

エントリー直前、大きい方の便意をもよおしたとき。
のっぴきならないほどではないが出しておいた方が安全。
しかし、引き返すのも面倒臭い。僕はこう思った。

「最悪、水中ですればいいか」

いやいやいや。
水中では「野グソすればいいや」的感覚はマズイ(陸上でもマズイ!?)。

「時間がないから水中で飯を食おう」
「ちょっと手が離せないから潜りながら話そう」
「暇だからDVDを見よう」
「誰も見ていないから、ちょっとだけ。ねっ、ねっ」

そうなる前に、もうちょっと緊張感を持たねば……。

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
  • facebook
  • twitter
FOLLOW