水を飲んでしまわないか心配…。~水中で嘔吐するスキル~

ちょくちょくいただく質問。

「水中で吐いてもいいの?」
「どうやって吐いたらいいの?」

これは練習することがなかなかできないので、吐きたくなったときが本番、ということがほとんで、体験したことのない人が心配するのももっともです。

そこで、自分の体験談やガイドさんからお聞きした、水中で吐く場合のスキルをいくつかご紹介します。

まず、吐いていいかどうかということですが、もちろん、水中で吐きたくなったら吐いて問題ない、というより、吐くしかありません(笑)。

1.レギュレーターをくわえたまま吐く
最も一般的なのが、レギュレーターをくわえたまま吐いて、パージボタンを押して汚物を出す方法。
この場合、レギュごと吐き出す危険性もあるので、手でセカンドステージをしっかり押さえることと、汚物がレギュにつまることがあるのでオクトパスをすぐにくわえられる状態にすることがポイントです。

2.レギュレーターをはずして吐く
口からレギュレーターをはずして吐くという方法もあります。
一度口の中におゲロさんをためてからレギュレーターをはずし嘔吐。
吐いた後、すぐにパージボタンを押しながらレギュレーターをくわえるという手順です。

3.半ぐわえで吐く
そして、僕がよくやるのが、マウスピースを半ぐわえで吐く方法。
パージボタンを押しっぱなしにしながら、マウスピースを甘噛み状態で、呼吸をしながら、口とマウスピースの隙間から吐くという方法です。
空気が供給された状態なので、陸上と似た感覚で吐くことができます。

最初は余裕もなく、水を飲むのも怖いので、レギュをしっかり押さえながら吐くのがベターのような気もしますが、いつ本番が来てもいいように、一度イメージしておくといいかもしれません。

※その他に良い方法があれば、皆さんにご紹介しますので、ぜひ教えてくださいね。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
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〇問い合わせ・連絡先
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■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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