テクニカルダイビングで儲けて何が悪い?

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セブ島のウミガメ(撮影:越智隆治)

テクニカルダイビングの健全なビジネス

前回の日本のテックは終わった(私のオリジナルのタイトルには、この後に”!?”が付いていましたけど、削ったナ!>寺編集長)に関して、皆様に誤解を与える部分があったこと、最初にお詫びいたします。

そのお詫びと、誤解を誤解で終らせないため、とりあえずもう一回、テクニカルダイビングをテーマとした原稿を書かせていただくことにしました。

誤解を与えた、と思うのは、テクニカルダイビングとビジネスの兼ね合いという部分です。

寺編集長の多事総論を読ませていただきましたが、それによると私が、テクニカルダイビングは、(お金儲けなんて考えないで)「好きだからやっている」べきで、「ビジネス的には愚かな選択」と考え、つまりはテクニカルダイビングでビジネスを行うのは間違い、という立場で物事を考えていると解釈されているようでした。

この解釈は全くの誤解です。
文才欠如、激恥、鉄板謝罪、猛反省であります。

私はダイビングをビジネスとして考える、という点に関して一切の反論を持っていません。
むしろ、テクニカルダイビングに関わる仕事は、その内容に対応するそれなりの報酬を得るべきビジネスであるのが本来の姿だと考えています。

ただし、ダイビングという教育的な要素を含んだビジネスにおいては特に、そこに、ビジネスとしての健全性が高いレベルで保たれる、という前提が不可欠だと思います。

この場合のビジネスの健全性というのは、価値のある商品を、価値にふさわしい価格で提供する、という物凄く単純で当たり前の形態です。

テクニカルダイビングの講習に関して言えば、”実際の活動フィールドとなる本場のテックサイトに単身乗り込んで行っても、周囲から一人前のテックダイバーとして認められ、テックダイブを楽しめるレベルのダイバーを育てられる教育”が表記通りの価値を持つ商品であると考えます。

そして本来の価値を持つその教育を提供したインストラクターは、その教育に相応しいだけの報酬を得て、めでたし、メデタし。
これがテクニカルダイビングにおける健全なビジネスだというのが私の基本的な考え方です。

売り逃げ、ヤリ逃げ、不良品販売の被害者は?

その点に関して、現状を考えてみると、まず「本場に単身乗り込んで周囲から一人前と認められるレベルのテックダイバー教育を提供できているか?」に関して、自信を持ってそれが出来ている、と言えるインストラクターが今の日本にいったい何人いるのか?

また、当のインストラクター本人が、インストラクターとして相応しい高いレベルのテックダイバーとして、実際に現地で認められた経験を持った上でインストラクションを手がけているのか?

それなりに高いレベルのテックダイバーとして現地で認められるだけの実力と経験がなければ、実践で必要となる教育レベルの把握や、マニュアルでは紹介されておらず、しかし、一人前のテックダイバーとして実際の活動する上で不可欠となる多くの情報の提供は出来ないはずです。

つまり、ここにyesが並ばなければ、そのビジネスは不良品の販売でしかなく、そこに健全性はありません。

不良品は、そもそもまともな商品ではないのですから、価値に相応しい価格も設定しようがありません。
要するに、それはまともなビジネスではないのです。

これは実話ですが、日本でどこいらかのインストラクターから講習を受けて本場に出向き、再講習が必要と言われ、現地で世話になったインストラクターからの紹介ということで私を訪ねていただいた、というゲストが何人かいらっしゃいました。

状況を確認させていただいた結果、講習をイチからやり直していただく必要があり、結果、やり直し講習を行うことになりました。
が、しかし、レベルが重複する講習に正規の料金をいただくのは心苦しく、結局、特別な料金設定をさせていただくことにしました。

ここで被害を受けていないのは、初めにいい加減な講習を行ったインストラクターのみです。
売り逃げ、ヤリ逃げ、不良品の販売は、周囲に被害者を生む、恥知らずな行為であると思いますが、ここでちょっと考えておくべきは、不良品販売者である当のインストラクターに、不良品を販売している意識、悪意があったのか、という点です。

指導団体が認定基準を満たしたとしてOKを出して認定したインストラクターが、それなりに頑張って講習をした結果が、実践で役にたたない講習でしかなかったとしたら、実は当のそのインストラクターも被害者なのかも知れません。

では、一番の加害者は?

けしからんのは金を儲けることではなく商品の中身

ということで、一部なのかもしれませんが、現状の日本におけるこのビジネス、不良品が不当な価格で取引されるという負の連鎖が起きているような気がしてなりません。

それは寺編集長のおっしゃるところの「“売れる”を入り口に作られた、大量の見かけばかり良い皿は叩き割りたい、ということなのでしょうか」ではありません。
さらに悪い状況です。
状況は、皿として機能しないものを皿と称して販売しているワケですから。

ここで私が皿と称したモノには複数の意味があるのですが、それが伝わらないとしたら、これも私の文才の無さが原因です。
申し訳ない。

で、そんな皿の不当販売に関しての原因を考えると、表向きの一番の原因は、前の原稿でも書いたように、直接一般の顧客と接する部分のビジネスのスタート地点が、テックダイブが何より好き、というスタンスではなく、これをお幾らの稼ぎに結び付けられるか、という金勘定寄りに大きく傾いているからなのでは、と私は思うのです。

もちろん「儲かるのか?」「ハードの部分での利益が期待できるのか?」等は、ビジネスとしてダイビングを考える際に不可欠なポイントです。

しかし、それがまともなビジネスとして成立するか、しないのかは、必要となる投資額やつぎ込む努力、時間、付随するリスク等、テクニカルダイビング自体を自分なりに理解した上で、それをどう収入に転化出来るか、を総合的に判断して決定されるべきモノであると私は考えます。

そうした視点で見ると、単純に「儲かる?」とか「2倍の器材が売れる!」という発想が出発点として成立してしまうこと事態、何かが間違っていると思いませんか?

さらに、テクニカルダイビング自体を理解するために十分な時間を割くこともなしにいきなりその教育ビジネスに参入するということは、商品自体に対する理解を差し置いて、まずは商売!という、ある種の卑しい発想であると感じてしまうのです。

これは「海が好きなだけで飯が食えるか!」と、裏と表は違えど、同じ意味合いの問題点だと思います。

そして、その卑しい発想の元でも、実際問題として、テクニカルダイビング教育に参入できてしまうソフトと枠組みを提供する(しかもそのソフトや枠組みが素晴らしいとアピールすることに熱心な)指導団体が存在し、かつ、実は実践の場では、私の知る限り、否定的な評価が大半となっているそのソフトや枠組みが、消費者たるダイバーに、何の疑いもなく受け入れられているように思える現状の日本に、私は強い危機感と「終わった!?」感を持った、というのが前回、私が言わんとしたところです。

つまり、テクニカルダイビングで金を儲けるのがけしからん、とは一言も言ったつもりはありません。

セブ島のスズメダイの仲間(撮影:越智隆治)

さらに、前の投稿で、私が「そもそも、必要となる時間や努力、投資金額を考えたら、それはかなり愚かな選択でしょう」と書いたのは、ダイビングをビジネスにするな、という意図では全くなく、私が優れていると感じるスタッフやインストラクターの多くの、半端ない努力や仕事ぶりをこの目で見ての実感です。

例えば、彼らの中には、早朝から当日のダイビングの準備を行い、気を抜けば重大な事故が起こっても不思議でない環境下で、緊張を絶やすことなく実際のインストラクションやダイバー管理を行い、個々のゲストに合わせたフィジカル・メンタルのケアにも気を遣い、戻れば器材の片付けや、場合によってはガスのブレンドやチャージも行って夜遅くに1日が終わるという日常を過ごすだけでなく、そうした日常業務とは別に、自身のレベルアップのための継続トレーニングを行い、体を鍛え、栄養に気を遣い、深酒やタバコを控え、さらに、新しい理論、理屈に関しての情報収集に精を出し、新しい器材が出れば、自身で購入して試してみるといった、ダイビングに対して非常に献身的な生活を送っている例が少なくありません。

こうした姿勢を仮に他の分野の、より稼ぎが期待できる仕事に振り向ければ、ダイビングで稼ぐより確実に高い収入が期待できるに違いないと、少なくとも私は思います。

もし、私がテックダイブが大して好きでもなく、金儲けを一番に考えるタイプだったら、ずっと昔にダイビングからは足を洗っていたでしょう。

そして恐らく、続けている方々を、大して儲かりもしない仕事にそんなにパワーを込めるなんて、バッカじゃないの、と、思ったに違いありません。

しかし、そんなバッカじゃないの、を今も続けているのは、効率的にお金を稼ぐことを優先した暮らしより、現在の生活の方が楽しく、生きがいを感じるからで、それを楽しく、生きがいを感じる、と感じていられるのは、現状、とりあえず人並から大きく外れない程度の暮らしが出来ているからにほかなりません。

また、私は現在、一般ダイバーを対象としたダイビングだけでなく、その技術や知識を生かしたレジャー分野以外のダイビングでもけっこう楽しみながら収入を得ることが出来ていますが、これもベースは自分がテクニカルダイバーであり、インストラクターであるという部分に依存した仕事です。

ということで、テクニカルダイビングのインストラクターを継続してゆくことに、究極の趣味とか冒険、求道という要素が皆無だとは思いませんが、また、そうした要素が全くない状態では楽しく仕事を続けることは難しいかもしれませんが、しかし、ここでも、私はダイビングでお金を儲けるなんてとんでない、と思っている訳では決してありません。

実際、私が尊敬するテクニカルダイバーであり現役として教育にも携わっている友人達も、決して貧困に喘いでいるワケではなく、レベルの低い生活に甘んじているワケでもありません。
傍から見る限り、むしろけっこういい暮らしをしてやがります!

ただ、彼らが、お金儲け“だけ”に焦点を当てて、現状の努力や情熱を注ぐなら、収入を増やすためのもっと賢い選択肢は、あるはずです。

と、どうせここまで書いたんだから、私がなぜ「終わった!?」という極端な表現を使ったのかの補足をもう少し加えておきます。

これは私が思うところの健全なビジネスとの兼ね合いも含む補足として、寺編集長にも、説明しておいた方がよかったかも、思う部分です。

安易なビジネスの先にあるもの
低品質と価格競争

さて、現状がそのまま続いていくと先でいったい何が起きるか?
ここからは、「終わった!?」感の、もうひとつの背景です。

限られた市場に多数のインストラクターが登場すれば、そして、中に、ビジネスが一番の目論見というインストラクターが増えれば、将来的に二つのことが起こる可能性があるかも、と、私は思います。

まず一つは間違った集客⇒間違った教育という流れ。

本来、テックダイブは、さぁみんなでテックダイブを始めよう、的な、安易な集客厳禁なジャンルのダイビングだと思っています。

非常にハイリスク。
ちょっと間違えば命の危険が目の前に迫って不思議ではないという、そんなダイビングです。

環境への対応と、トラブルに対する高いレベルのマネージメントのために、意図的にストレスをかける、不快な状態を積極的に演出するトレーニングも不可欠です。

よって、これは、わざわざ暗くて冷たくて、生物だって豊富ではない所に潜るために重い器材を背負い、高価なガスを垂れ流すことも厭わず、かつ、長くて退屈な減圧にも耐え、あるいは、狭くて真っ暗で浮上しようにも天井がそれを許さず、ただ地上に戻るだけにも長い時間が必要で、場合によってはライトがあっても巻き上がったシルトで完全に視界を奪われ、そうなったら、細いライン沿いに手探りで進むしかなくなるという閉鎖環境の奥深くに踏み込んでゆくことも躊躇しない、ある種、変態的なダイビングに大きな魅力を感じ、さらに自身が一人前のダイバーとなるために、例えば、ストレスや不快感を意図的に演出する類の、これまたある意味、変態的なトレーイングも厭わないタイプのダイバーにしか向かない特殊なジャンルのダイビングです。
器材や活動資金も一般のダイビングより確実に高価となります。

そんな変態的な側面を持つ高価なレジャーに、広く一般に向けた積極的な集客を行うのは間違いなく不自然な行為だと思います。
思いません?

もし正しい認識の元に集客を行うなら、それがいかにハイリスクで、いかに不快なトレーニングが不可欠でかつ高額の出費も必要なダイビングであるかを、まず明確にするべきだと思いますが、それはつまり、テクニカルダイビングの集客は、集客でありながら、それが一般には不向きで、特殊な人にしか受けない高価で変態的なダイビングであり講習であることを強くアピールするという実に奇妙な集客スタイルとなるはずです。

でなければ、それは日本広告宣伝機構にチクられちゃうような、嘘の不正な宣伝活動になる可能性があるのでは、と、私は思います。

しかし、テクニカルダイビングを扱うショップやインストラクターが増え、必要なお客の確保が不可欠となってくれば、そんなヘンテコな集客スタイルは、なかなか採用されにくいでしょう。

臭いものには蓋をした、それなりに甘い、あるいは冒険心をくすぐるような刺激的な部分を魅力的に飾って、多くの入門者を集めるのが求められる集客スタイルとなるのは想像に難くありません。

また、先の原稿でも触れたように、大手の指導団体が乗り出す以上、テクニカルダイビングのインストラクターは、ごく少数の限られたメンバーでもかまわない、という判断はされないでしょうから、結果、リーダーシップも、彼らが必要とする顧客も加速度的に増加することになると思われます。
お膳立てが揃うわけです。

実際問題、さぁテックを始めよう、的なアピールは、すでにあちこちで垣間見られますよね?

しかし、臭いものに蓋をした集客によって確保した講習生に、もし本来必須である、難易度が高く、不快でストレスフルなトレーニングを含む講習を行ったらどうなるか?

当然、それを受け入れられない講習生がたくさん出てくることと思います。
だってそんな話、聞かされずに講習を受けている方々なんですから。

結果、臭いものに蓋の集客による講習生に対しての講習では、本来必要なダメ出しが行われない、あるいは、難易度や不快度、ストレス度をコントロールした講習が行われる、というねじ曲がった状態が起きたとしても不思議ではありません。

その結果、元々レベルが低い量産型のインストラクターが、さらに意図的にレベルを落とした講習を行うという、嘆かわしい図式が….→ 終わった!?……

もう一つの困った図式は、続いて起こるであろう価格破壊。
同じようなラベルを貼った商品を売るお店が増え、それに相応するだけのお客がいなければ、価格競争が起こるのは市場原理としては当然のことでしょう。

こうした場合、自己投資をしない、アップデイトにお金をかけないタイプ、質よりも効率を重視して、より短い時間で、より出費を抑えた方法で講習を成立させてしまうタイプの方がコストコントロールが楽ですから、結果、価格競争で生き残りやすいのは良質で良心的な教育を目指す者より、お金儲けとしてのテックダイブに注目してそこに参入した層となりがちです。

価格競争の結果、インストラクターが正当な収入を得られなくなければ、自己投資のための資金も不足しがちとなるでしょうから、講習生へのフィードバックも貧しくなりかねません。
結果、良質で良心的な教育を志すタイプのインストラクターが行う講習にも影響が出てくる可能性が生まれてしまいます…. → 終わった!? ……

テックバカ一代から見る
ダイビングの未来図

そんな風に考えていくと、大手の指導団体の目指すダイビングの未来図はいったい何なのか、逆に興味が湧いてきます。

テクニカルダイビングからは少し離れますが、例えば、学科や実技のデモンストレーションをネットや記録媒体で配信するスタイル。

講習生は自宅である範囲の講習を終了することが出来ますし、インストラクターは仕事の一部に直接かかわらなくてよくなり、かつインストラクターのレベルに左右されない高いレベルの均一的な情報の伝達が可能という、効率的かつ洗練された方法のように思えます。

この方法をベースに、旅行会社と提携して、エア・宿泊・講習のパックを驚くほどの低価格で提供するタイプのリゾート型のダイブショップ&サービスを使えば、文字通り、短期間で安く、リゾートを楽しみながらダイバーに成っちゃおう、という作戦が可能になります。

ダイバー人口の増加を目論むには効果的なスタイルかもしれません。

もちろん、このスタイルが悪い、とか、間違っている、とは言いません。

しかし、問題が生まれる可能性があることは事実だと思います。

一つは、旅行とのパッキングの講習は、最初から時間が決められているという点。
結果、レベルや状況に応じたフレキシブルな講習は難しくなります。

さらに、国際ライセンス(?)が取れる、と断言したパックのお客さんに、講習終了不可を宣言するのは、なかなか難しいでしいことでしょう。

結果、時にはダイバーとして必要な十分な内容、レベルを満たさないままの認定が行われる可能性が、そこに生まれてしまいます。

さらに、こうした安く、短期間で、楽しく、をアピールしやすいリゾート型の講習が増えることは、いわゆる都市型のダイビングショップにとっての逆風です。

私は、ダイバーの継続的な成長、継続教育、あるいは、個々の個性を把握したインストラクターによる個々に合わせた対応という部分で、都市型のダイビングショップの存在に大きな意味を感じます。

ダイビングは一度講習を受ければそれで完結するタイプのレジャーではなく、時間をかけてダイバーと成長してゆくことで、より楽しみの可能性を増やすことが出来るモノだと思います。

また、その過程に、常に危険の可能性が付きまといますから、必要を感じたら、信頼できるリーダーシップのサポートがいつでも受けられる、受けやすいという環境を維持できるに越したことはないと思います。

従って、都市型のダイブショップ(ただし、マインドもレベルも、共に高いことがマストですが)の存在が難しくなる環境は、ダイビング自体、ダイビング市場の健全な発展にはマイナス要素になるような気がしてなりません。

テクニカルダイビングに限らず、レクリエーショナルダイビングにも注目しつつ、そんなこんなを総合的に考えてみると、大手指導団体が目指す未来に、色々な意味でのダイビングの健全な発展、というテーマが含まれているのか、疑問を感じてしまう瞬間が全くないと言えば嘘になるかもしれない、と感じる時も極まれにあったり、なかったりしますが、….(この表現、物凄くほんのちょっとしか感じないよ、みたいな感じに上手く仕上がってます?)。

例えば、ある分野の会社の経営者が、色々な作戦を練って、とりあえずの会社の売上をガーンと上げておいて、見かけ上の会社の価値をアップした状態で、訳の分かってない異なる分野を専門とする資本に高く売り渡して、してやったり、みたいなドラマのストーリー、時々見かけますよね。

このドラマに関して言えば、経営者は、先のことなんてカンケーネー、です。
一般に、このストーリーの根底には、経営者が手がけている業務内容自体に深い愛着を持っている訳でなく、その価値を完全にお金でしか換算していない、という前提があると思われます。

しかし、ダイビング指導団体の場合、まずダイビングが好きでダイビングをこよなく愛し、しかも頭脳明晰、経営能力、手腕に優れた経営陣による企業経営がされているはずですから、もちろん、売り逃げなんてことは有り得ませんし、目先の収益だけでなく、業界の健全な発展を目指す明確なビジョンも間違いなく、絶対に、確実にその経営戦略に含まれているに違いありません。

きっと凄いアイディアと実行力で、私のような一介のテック馬鹿インストラクターが、ここでこんなことを書いたことを、末代までの恥として秘密にしたくなるような、日本のダイビングの素晴らしい未来を構築してくれることでしょう!

ということで、寺編集長に公開懇願。
この原稿、オーシャナには、都合に合わせて消滅させられる遠隔破壊システムを組み込んでアップして下さい。

原稿を破壊して3日位たって、まだ私が投稿者に含まれていたら「だから、日本のダイビング指導団体は超優秀、テックダイブの未来もめっちゃバラ色って昔から超言ってたじゃん!」という原稿を、オーシャナさんに投稿するつもりですので、そこんところ、よろしく!

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PROFILE
テクニカルダイビング指導団体TDIとサイドマウントの指導団体RAZOR のインストラクター・インストラクタートレーナー。
フルケイブ、レックペネトレーション、トライミックスダイブはいずれもキャリア800ダイブ以上。
-100m以上の3桁ディープダイブも100ダイブ以上、リブリーザーダイブでは1000時間以上のキャリアを持つ等、テクニカルダイビングの各ジャンルでの豊富な活動経験の持ち主。また、公的機関やメーカー、放送業界等からの依頼による特殊環境化での潜水作業にも従事。話題のTV ドラマ『DCU』にもリブリーザー監修として撮影に参加している。

■著書
おタハラ部長のお上手ダイバー養成新書
続・おタハラ部長のお上手ダイバー養成新書
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