イルカの胸ビレやクジラのブロウにも。自然界にたまたま生まれた「ハート」あれこれ
まもなくバレンタインですね。
今回は、ほんわか幸せな気持ちになる、自然の中に現れたハートをご紹介!
下を泳ぐ子イルカの右の胸ビレに・・・ ハート型の傷が!
泳いでいるときは気が付かず、あとから見てびっくり。
しかも上を泳ぐ母イルカの名は、「スペード」というのです。
あごが角ばっているところが特徴です。
スペードの子供だから、名前は「ハート」がいい!と思っていたら、すでに「かんしゃく」という名前が付いていたそう…。
(御蔵島では、みくらしま観光協会を中心とした個体識別調査により、個々のイルカに番号と特徴から名前がつけられています)
「かんしゃく」って、なぜ癇癪なのー。。。
このハートの傷跡は、次の年に会ったときにはすっかり消えていました。
ヒレの欠けや、口の形、長年残る深い傷は個体識別の指標となりますが、浅い傷は数ヵ月で消えてしまいます。
頻繁に御蔵島に通っていると何度も同じイルカに会えるので、
「あーまた新しい傷が増えたなー」
「おっ 目の横の傷がだんだん治ってきた! 良かった良かった」
など観察しながら泳いでいます。
それにしてもこのハートの傷、どうやったらこんなくっきりハートの形になるのか不思議です。
さて、自然界のハート、陸上偏もいくつか。
冬の季節、小笠原諸島などの暖かい海に繁殖と子育てのためにやってくるザトウクジラ。
ぶほっと出した噴気がハート型になりました。
このときはたくさんのオスクジラが集まり、メスを追いかけるヒートランを繰り広げるシーンでした。
小笠原の山中で見つけた石。
いろんな鉱物や、岩に生える苔や地衣類も多く、とても面白いです。
実は私、小さい頃から微生物や苔、地衣類が大好きなのです。
餅に生えたカビや植物の葉を薄くはがしたものを顕微鏡で見てスケッチしたり。
完全なるリケジョです。(笑)
こちらも小笠原諸島にたくさん生えている、ハート型の葉。
最後は、小笠原諸島父島にある有名なハートロック(千尋岩)。
赤い土がハート型に剥き出しになっているのです。
そしてなんと、赤いハートロックの前に、真っ白なハートが素敵なコラボレーション♪
尾ビレの裏側が真っ白なザトウクジラでした。
ザトウクジラは主に尾ビレの裏側の模様や色、傷や欠けで個体識別をしています。
この子はホワイティ。
北半球ではとても珍しい真っ白なハートの尾ビレを持つ個体。
なんとも幸せな瞬間に出会えました。
自然界の中に偶然できたハートを見つけると、なんだか嬉しくなりますね。
テレビ出演のお知らせ
2014年2月7日(金)23:30~23:58 日本テレビ「未来シアター」に出演します。
「素潜りで野生のイルカと泳ぐ革新者(かくしんもの)」 ドルフィンスイマー 鈴木あやの
鈴木あやの Official Website — 2014.2.7金 日本テレビ「未来シアター」出演 ~素潜りで野生のイルカと泳ぐ革新者 ドルフィンスイマー 鈴木あやの~ —
「未来シアター」は、革新者たちの人間ドキュメンタリー番組です。
(ほぼ全国放送、沖縄は8日遅れ2/15土曜の夕方放映予定です)
御蔵島での撮影に加え、オーシャナでもよくツアーをしているセブ島も登場します!
(撮影協力:オリンパスイメージング株式会社、ダイビングショップ ブルーコーラル)
お楽しみに!