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川本剛志(久米島)×鉄多加志(三保)×越智隆治(オーシャナ)同級生鼎談!(第4回)

ガイド会に問う「ダイビングガイドとは?」閲覧無制限

カテゴリ:
徒然コラム

川本剛志×鉄多加志×越智隆治 同級生対談

ガイド会・会長の川本剛志さん、事務局長の鉄多加志さんをお招きし、2人と同級生のオーシャナ代表・越智隆治をくわえた3人による鼎談、第4回です。
これまでの回は、こちらをご覧ください。

■対談ゲスト/川本剛志(久米島・ダイブエスディバン)、鉄多加志(静岡三保・アイアン)、越智隆治(オーシャナ代表・カメラマン)
■撮影/小川理志(ニューカレドニア・アリゼ
■構成・聞き手/寺山英樹(オーシャナ編集長)

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今度は、少し哲学的な質問になりますが、ガイドとはどういう存在でしょうか?

ガイドという職業は世にいろいろあると思うのですが、では、僕らがやっている水中のガイドとは何だろう?ということを考えたら、まず、登山の山岳ガイドが一番近い。
彼らは登山者のリスクを背負いながら、動植物を案内していますが、僕らも潜る人のリスクを管理し、海洋生物を案内しながら潜っています。

そこで、僕らは40歳で次世代ガイドを卒業したら、山岳ガイドをリスペクトする意味でも、“海のシェルパ”と呼んでいます。
その海で最も秀でた存在。トップでありたいという意識。

本当に一番かどうかはわからないですが、でも、そういう意識で海に臨むことが、僕の中でのガイドとしてのプライド、ポリシーかなと思っています。

越智

ただ、シェルパって言い方ですと、命に対して責任を持つというイメージが強くて、そこまで背負うべきなのか、どうなのかな、という疑問がありますがどうですか?

でも、実際問題、法的な責任が起きちゃったとき、ほぼ僕らの責任になってしまいますからね。

越智

考え過ぎかもしれませんが、そういうのを掲げていると、自分が窮地に追い込まれてしまうことになりませんか。
オーシャナでもガイドのリスクについて、よく取り上げています。

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確かに、ゲストとしては、鉄さんのように「ゲストの命を預かっている」という意識のガイドは信頼できるし、とてもありがたい存在だと思います。
一方で、何でもかんでもガイドが責任を負うというのでは、ガイドのリスクが高まり、若い人も仕事に就きづらい環境になってしまいますよね。

この辺はバランスなので、今後もガイドの方たちと議論していく問題だと感じて意います。

ガイド会インタビュー

―――

さて、川本さんにとっては、ガイドとはどういう存在ですか?

川本

限られた時間で、繁殖など、生物の行動・生態は、水中が一番よく見られると思います。産卵行動とか性転換とか、如実に観察できるのは水中だけ。
その魅力を重要視したガイドでありたいなと思っています。

ダイビング自体が、10年前、20年前と明らかに変わってきています。
浮遊感だけ、楽しむだけと、ダイビング自体が目的であった時代もありましたが、今は、ダイビングがあくまで手段であって、その先が求められます。

ガイドも昔はただ珍しい魚を見せているというときもありましたが、今は、この魚のこういうところが面白い、これが産卵の前、この行動は何なのか、など、一歩先へいかなければいけない。
前はシェルパでも良かったのが、表現にもいろんなチャンネルができてきたので、一概に言えなくなってきていますよね。

そういう意味では、海の中にはたくさんの言語が存在していて、僕らはそれらを翻訳している表現者だと思っています。
そして、ちょっとおこがましいですけど、ダイバーを啓蒙したい。

川本

それにプラスして“発見”。
例えば、イソコンペイトウガニをただ見せるのではなくて、イソコンペイトウがいそうな場所を探してもらい、自分で見つけてもらう。

発見の喜びや生物の面白さを知れば、次のダイビングが変わって来きます。
結果、それは、自分たちの好きなフィールドをより理解してもらうことにもなると思うんです。

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