家にいながら世界中の海へ!グーグルストリートビューで海中経験

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グーグルストリートビュー

こんにちは!
泳ぎが苦手な人やダイビングをしない人は、どうやってじっくりと海の様子が見えるのでしょうか。

実はこんな方法があるんです。
2007年からスタートしたグーグルのストリートビューが、今度は海の中に進出しました!

この新プロジェクトは、2012年に「ストリートビュー・オーシャンズ」という名で始まりました。

グーグルの提唱するWorld Wonders Projectの一部で、美しいサンゴ礁が残っている世界各地の海のパノラマ写真が提供されており、オーストラリアのグレート・バリア・リーフやハワイのハナウマ湾など、様々な海を見る事ができます。

グーグルストリートビュー

海の青さと美しさに圧倒され、まるでスキューバダイビングをしているようだと話す方もいます。

グーグルはこのプロジェクトを通して 「世界遺産を誰もが体験できるよう、また未来の世代のために、デジタルで保存しておきたい」と説明しています。

「環境汚染や気候変動、魚の乱獲によって危機にさらされているサンゴ礁の実態を多くの人に知ってもらいたい」という目的からすべてがスタートし、カトリン海洋調査という海洋調査研究団体との協力のもとで特殊な機材が使用され、海の様子が撮影されました。

カトリン海洋調査(Catlin Seaview Survey)とは、環境の変化により危機にさらされている世界中のサンゴ礁を研究調査している団体です。

地球温暖化や沿岸開発による汚染等が原因で、サンゴ礁は以前と比べると少ししか残っていません。

グーグルのプロジェクトに関わったきっかけは、サンゴ礁に関する大きなデータベースを作る事ができれば、最も保護を必要とするエリアを確認できる事と、世界中の人々に海の様子を見せたいという思いだったそうです。

今回のプロジェクトに使われた「特殊な機材」は、SVIIというカメラです。
ビーチボールと同じぐらいの大きさのカメラと3つのレンズが2メートル程の棒についています。

プロペラもあるのでいっぱい泳ぐ必要もなく、3秒ごとに写真が撮れます。
写真はパソコンで処理され、サンゴ礁の立体(3次元)画像を徐々に作り出していきます。

グーグルストリートビュー

一つ一つの写真を組み合わせる事により、世界中の海を「バーチャルダイブ」する事が可能になりました。
カトリン海洋調査は、SVII等最新技術進歩をうまく利用し、海を電子化して継続的にサンゴを調べる事ができます。

また、「海を人に運んでいく」ことで一般の人にサンゴ礁を保護する意欲を起こさせればとも思っているそうです。
グーグルアースで自分の家が見えるように、サンゴ礁も見える事ができれば関心を持つのではないかとカトリン海洋調査は考えています。

今後は、カリブ海、インド洋、地中海と中東で写真を撮る予定です。
現在使用中のパソコンやソフトの精度は90%で、もっと多くの写真を処理する事によって更に上達して行くのではないかと期待が高まっています。

グーグルストリートビュー

グーグルストリートビューはついに海まで進出しました。
やっぱり美しいサンゴ礁の世界を自宅からのぞくのはすごい事です!

以下のリンクから海中へどうぞ、行ってみてください。
日本の海が撮影される日も来るかも知れません。

■画像/googleストリートビュー・オーシャンズより

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PROFILE
イギリス生まれ、8歳から13歳まで日本で育ったイギリス人と日本人のハーフ。

2006年に再度来日し、ナレーター、翻訳者、ライターとしてNHKテレビ、ラジオ、日本駐在外国人向けのウェブサイトなどで活躍。
2010年ニューカレドニアで体験ダイビングをしたのを機にライセンスを取り、2011年以降定期的に日本で潜っている。

日本の海の魅力、多様な生物や地形等に感動し、海外であまり知られていない日本のダイビングを紹介する目的で、2011年にブログ(Rising Bubbles)を立ち上げた。

外国人向けのサイトや海外のダイビングサイトで日本のダイビングスポットを定期的に紹介しており、スコットランドのセントアンドリューズ大学で水産養殖も勉強中。

「ダイビングをきっかけに、日本の海がどれだけ魅力的なのかをすごく実感しました。この連載では、たくさんの情報を届けていきながら、海外からのトピックを取り上げ、日本と海外の違いや海外の視点等をシェアするのを楽しみにしております」
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