イルカシーズン終了!御蔵島の2014年を振り返る

御蔵島のイルカ(提供:小木万布)

御蔵島と三宅島との間で締結している「イルカウォッチングの実施に関わる協定書」で、ウォッチングシーズンは3月15日から11月15日までと規定されています。
毎年思うのですが、年々夏が過ぎ去るのが早すぎる!!

今年は時化が続き、実際には11月10日が最後のイルカウォッチングとなりました。
おかげさまで大きな事故もなく、無事今シーズンを終えられたこと、ホッとしています。
今頃、海ではイルカもホッと一息ついているのかもしれません。

今年来てくださったお客様は、ありがとうございました。
また来年いらしてください!

今シーズン、残念ながら来られなかった皆様。
島は無くなりません、そのうちゆっくりいらしてください。

では、良いお年を〜。

って、終わってしまいそうですが、今シーズンのイルカウオッチング乗船人数を振り返ってみましょう。

御蔵のシーズンインは、実質GWあたりからです。
今年のGWは、凪続き。
何と1便が欠航しただけにとどまりました。

そこから、6月は(たぶん)御蔵島始まって以来、怒濤の1ヶ月間全便就航。

桟橋で働くおじちゃんたちは、文字通り1日も休まずに働き通したことになります。
月あたりのお客様数も、例年よりかなり増えました。

そして7月、少し気の早い台風で前半に5日間ほど潰れてしまいました。

今なお「今年はダメだった・・・」と島で話される8月、祭り後の10日間が台風で満足な海況になりませんでした。

変わって9月は、天候順調でした。
台風シーズンにしては、異例の就航率です。

からの10月、1週目と2週目の週末に18号、19号が来襲。
「嗚呼、これで終わりかな……」とみんなが思いました。

この揺り返しもあってか、10月最終週〜11月の第一週は、例年になく多くのお客様がいらっしゃいました。

実質、島までの足が客船に限定されているため、その就航・欠航がモロに入り込み数に反映されてしまうことになります。
御蔵への旅は今も昔も「宿が取れるかどうか?」に始まり、「船が着くかどうか?」とドキドキしなければなりません。

島では、「今年はお客さんが少なかった」という方もいましたが、シーズンを終えてふたを開けてみると、イルカウォッチング乗船人数は昨年より少し上回って1万3千人を超えました。

2011年の落ち込みから毎年順調に回復、震災前の状態に戻りつつあります。

御蔵島のイルカ(提供:小木万布)
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PROFILE
山形大学農学部で、テントウムシの産卵生態を研究をしていたが、「もうちょっと大きな動物を研究したいなぁ」と路線変更。
三重大学大学院在学中に、御蔵島をフィールドとしてイルカの行動研究を始める。

2004年、御蔵島で観光協会設立に関わり、同大学院を中退。
現在、御蔵島観光協会勤務。

観光案内業務、エコツーリズムの普及活動、イルカの調査取りまとめを行っている。

■著書:
「イルカ・ウォッチングガイドブック」水口博也(編著)144pp. ウォッチングと生態研究の両立-御蔵島のイルカをめぐって
「クジラと日本人の物語―沿岸捕鯨再考」小島孝夫(編集) 第4章クジラと遊ぶ..
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