ダイビングとスタバの意外な関係

スターバックス

ダイビングライセンスを発行する機関である指導団体。

大小様々な団体がありますが、有名どころとして以下の5団体が挙げられます。

PADI、NAUI、SSI、BSAC、CMAS

このうちCMASだけは若干毛色が異なります。

CMAS自体が指導団体として機能するものではなく、CMAS傘下に複数の指導団体が所属しています。

そんな各団体のロゴは以下の通り。

PADI

PADIより

NAUI

NAUIより

SSI

SSIより

BSAC

BSACより

CMAS

CMASより

CMASのロゴ…

どこかで見覚えありませんか??

CMAS CMAS

もうお分かりですね?

そう、有名コーヒーチェーン、スターバックスのロゴとそっくりなんです。

一応CMASの名誉のためにいうと、CMASでこのロゴが採用されたのはスターバックス開業の12年前なので、パクったわけでは無いはずです。

一方、スターバックス側としてもパクったつもりは無いと思われます。

というのも、この2つのロゴ、モデルが同じ。

ギリシャ神話に登場するセイレーンという怪物です。

そんなセイレーン、どんな怪物かと言うと、上半身は人間の女性、下半身は2本の尾を持つ人魚。

海の航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせる。歌声に魅惑されて挙げ句セイレーンに喰い殺された船人たちの骨は、島に山をなしたという。
Wikipediaより

怖っ!!

なんでこんな恐ろしい怪物をロゴに採用しているのでしょう…

スターバックスロゴの由来

スターバックスのロゴには様々な都市伝説が飛び交っています。

しかし、実のところはそんなに含みを持たせてつけたわけでは無さそうです。

ロゴを決める際、海にちなんだものにすべく、様々な文献を探し求めた結果、航海に魅力的な謎をもたらすセイレーンが採用されたそうです。

つまり、その魅力の結果として最終的に恐ろしい出来事が起こるところまでは気にしなかった様ですね(笑)

そしてこちらは2代目のスターバックスロゴ。

現在のロゴよりも更にCMASに似ていますね!

ちなみに社名は小説「白鯨」の、登場人物の名前が由来のひとつとなっています。
この白鯨の原題は「MOBBY DICK」。
そう、ウエットスーツメーカー、モビーディックの由来。
ここでも不思議な繋がりがありますね。

CMASロゴの由来

海の安全を祈るはずの団体のロゴが、恐ろしい海の怪物…

CMASのロゴの由来はどんなものなのでしょうか。

CMAS本部のページによると、ロゴのモデルはメリジューヌ。

てっきり今の今までセイレーンだと思っていました…

とはいえこのメリジェーヌ、セイレーンを原型としたフランスの伝承に登場するのだそうです。

で、そのメリジェーヌ伝説はどんなものかと言うと…

彼女は夫に富をもたらし、10人の子供を儲けた。彼女の助力もあってレイモン(レモンダン)はリュジニャン城を建て、町も築くことができた。
~中略~
誓約を破られたため、メリュジーヌは竜の姿になり、城を飛び出していった。
~中略~
2人の子供の血統からは、後のフランス君主が立ったという。
Wikipediaより

トータルで見るとプラスなイメージ、ということで良いと思います(笑)

フランスでは豊穣のシンボルとして扱われることも多いほか、CMASでは海を象徴する人魚の尾が2本に分かれている点に注目し、一方は技術委員会、他方はスポーツ委員会を表現したそうです。

CMASロゴの由来が恐ろしいセイレーンでは無く、豊穣のシンボルであるメリジューヌであることが分かったところで、CMASダイバーの皆さん、ぜひ明日からのマメ知識にどうぞ。

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