ベスト・オブ・大物体験

「今までで、一番の大物遭遇体験は?」と聞かれると、
すぐに頭に浮かぶのがコロザメ。
ダイビング コロザメ

もちろんジンベエザメやマンタなども嬉しいが、
「出るかもしれない」と心の準備をしている。

その点、驚きと興奮という点では、
初島で突然遭遇した2㍍級のコロザメが一番。

嬉しさのあまり、思わずコロザメに添い寝してしまったが、
一緒に潜っていたカメラマンは「危ない!」のサイン。

僕は「サメはおとなしいのに臆病だな〜」と思い、
キスできるぐらいまで寄り添い、幸福感でいっぱい。

そんなコロザメとの遭遇の次に待っていたのはカスザメ。
カスザメはコロザメと同じ仲間で、
平たく言えばコロザメのちっちゃいバージョン。

僕は1㍍弱のカスザメを見つけ、近づいて砂を払っていると、
次の瞬間! パクッ!!
ものすごい勢いでわしの手を噛もうとしたのでとっさに指を引っ込め、
グローブの先をかじられる程度で事なきを得た。

エグジット後にカメラマンが「俺、噛まれたことあるんだよね〜」と
肉がちょいズレした指を見せてくれた。

するとガイドも「私は頭かじられました」と衝撃の告白。

「でも、頭からピューピュー吹き出る緑の血を見て、
お客は大爆笑してましたけど……」と笑えないエピソードまで(笑)。←笑っているけど。

そんな話を聞いてふと頭に浮かんだのが、
カスザメの倍もあるコロザメにかじられていたら……。

急に恐ろしくなるのと同時に、今さらながら生物のことをよく知ること、
また、むやみに近づかないことの大事さを思い知ったとさ。反省。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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