ショップ選びとCカード講習の基準
Cカード講習の現状に危機意識を持っているイントラやガイドたちが共有する問題意識は
「言っていることとやっていることが違う」ということ。
ゴールに達していない人にCカードを発行してしまうだけでも問題だが、
決められたカリキュラムを消化さえしないショップもある。
南の島の2日間講習などがそのいい例だ。
これは実際に講習を行うショップや
評価・監視の役目を果たさないメディアの責任も大きいが、
カリキュラムを出しっぱなしで情報公開や評価・監視を怠った
指導団体の罪も大きい。
そんな状況の中、Cカードシェア1位のPADIが、
そのホームページでで講習のカリキュラム内容を公開し、
ショップ選びの注意を掲載。
http://www.padi.co.jp/visitors/shoplist/sl_select_05.asp
http://www.padi.co.jp/visitors/shoplist/sl_select_06.asp
これはとても評価できることではないだろうか。
講習生がこれを読めば、
少なくとも自分が正しく講習を行われているかどうかがわかる。
「水泳で200㍍、または3点で300㍍」をやらないショップもあるが、
これはラッキーなどと言っている場合ではなく、「金返せ」と怒るべきだ。
また、「○○時間で終わります」というのは間違いだと明確に言っている。
つまり、カリキュラムをただこなせばいいのではなく、
各個人がしっかりゴールまで到達しなければいけないということだ。
とはいうものの、時間的な目安を知りたいというのも当然の要求。
そこで、ダイビングフェスティバルで行われた、
「日本安全潜水協会(JCUE)」のセミナーで、
一線で活躍している意識の高いイントラの方々に
「感覚でいいので」と断りをいれたうえで、
どの程度の時間を必要とするか聞いてみた。
それらの意見を聞いたうえで、ここからは私の主観だが、
カリキュラムをひと通り消化し、
「講習時より良いコンディションでバディ潜水ができる」という
レベルまでになるまでに必要な日程は最低4日間が平均という印象。
ここに集まったイントラは非常に意識の高い方々なので、
Cカードを発行するということは、
そのダイバーがどの海で潜っても人に迷惑をかけずに、
自分のことが自分でできるようにすると考えている。
中には「自分の最愛の人をバディにできるか?」と問うて
講習しているという人までいる。
彼らに「自分のことが自分でできる」ようになり、
通常のファンダイビングを楽しめるようになるまでには
どれくらいが必要かを聞いてみると、
最も長い方で「プール3日+海洋2日の講習で、トータル10本は一緒に潜る」。
そして、「4日間のCカード講習+アドバンスル。トータル10本」
というのが平均的な答えと思われた。
もし、これからダイビングを受けたいという人が周りにいたら、
こうした情報をぜひ伝えていただきたい。
P.S.
こうした話題に事欠かない「日本安全潜水協会」は、
特に若いイントラやガイドの方に有益だと思います。
ぜひ参加して情報交換しまましょう!
興味のある方はhttp://www.jcue.net/を参照ください。