写真展

水中写真を撮るのは嫌いではない。
しかし、熱烈に好きというわけでもない。
水中写真を撮るのは、
職業意識で“撮らないともったいない”からってのと、
銀塩カメラの中では№1との誉れ高いニコノスRSを
編集長に譲っていただいたってのが大きい。


だけど、本当は撮りたい写真がある。
あるのだが、それはとても非現実的で、
とても労力がかかるので、優先順位が下になってしまう。
そりゃどうしたって、撮りたいものより書きたいものが先にくる。
前もイルカの撮影でちょっと触れたが、
かわいいイルカとか迫力あるマンタとかきれいな水中シーンを撮るのは、仕事としての興奮はあるが、
趣味としての刺激はまったくない。
そんな僕が、写真展をやることになった。
正確に言うと、友人のカメラマン・むらいさち君を中心とした、
「むらいさちと47人が感じた海」
という写真展。
さて困った。どんな作品を出展すべきか。
何事もすべては天邪鬼になることから始まると思っている。
たとえ、それが奇をてらっただけのものに
なってしまったとしてもだ。
自分の中で、出発点は天邪鬼じゃなければいけない。
天邪鬼な写真を撮りたい。
しかし、本当に撮りたい大天邪鬼な写真を撮る時間は、
物理的にない。
ということで、労力のかからない、
プチ天邪鬼な写真を撮影し、出展してみた。
まず、想像したのだ。
きっときれいで優しい素敵な写真が並ぶのだろうと。
その中に異質なものが1点だけあったら、
ちょっぴりおもしろい。
写真展は調和もきっと大切なのだろうが、
他の作品を見ていないし、
テーマも自由なので調和は気にしないことにした。
ってことで、隠すほどのものじゃないので暴露すると、
被写体は、
ナマコ
しかし、ただのナマコじゃつまらないので、
僕なりに粘って、“動きのある写真”にはなっている。つもり。
地味だ(笑)。
むらいさちと46人に怒られるかな……。
「むらいさちと47人の感じた海」
■8/23(木)〜28(火)
※まだ、いつ行くか決めていないのですが、会場でお会いしましょう!
詳しくは⇒http://umitime.moo.jp/

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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