ホゲェ〜

緑なはずの《グリンピース》も真っ青な《シーシェパード》による反捕鯨活動
ダイビング魂でオーストラリアのヨシさんのコメントに関連して日記をひとつ。
すでにメディアで語り尽くされ、
大多数の日本人がこの団体がいわゆる“環境ヤクザ”だということを理解している。
これだけ皆の意見が一致することも珍しい。
結果、捕鯨推進の世論を高める結果となっており、
ネットの世論調査などを見ても圧倒的に捕鯨賛成となっている。
とても違和感を感じる。


今回の主役となっている《シーシェパード》のような、
誰が見ても“黒”(狂った人たちにとっては“白”)な存在を隠れ蓑に、
灰色の人たちが喜んでいやしないかとつい勘繰ってしまう。
人は明らかに黒な存在を目の前にするとつい張り切ってしまう。
黒は黒だから批判するのはとても簡単だし、
批判すると何だか気持もいい。反対の意味で白も同じだ。
《シーシェパード》が狂っているのは明らかで、
今さら批判しても意味がない。
評価されるべきは最初に批判した人だけだ。
批判するなら少し視点を変えなければいけない。
例えば、「薬品入りの瓶を投げるセンスがかっこ悪いので、
毛皮運動のように女性が素っ裸になるくらいのサービスを考えろ」とか(笑)
もっと視点を変えるならこの人は売れるチャンス!
知る人ぞ知る芸能人“くじら”
シーシェパードはきちんと「僕たち黒です!」って名乗っているし。

なので、僕はあえて灰色を探してみると、
どうにも日本側だって怪しいのだ。
捕鯨に関わる大きな財団法人が2つある。
その1つの組織図や収支報告書を見ると、
この天下りの受け皿である組織には年間150億もの金が流れ込む。
そのうち副産物収入が何と70億近く。もちろん国からの予算もある。
大きな額の繰越金や儲かっているのに毎年多額の借入金も。
まあ、いくら儲かってもいいが、
 “ダイビング魂”でヨシさんが的確に指摘しているように、
僕にも「なぜ調査目的で年間900頭も捕るのかな?」の疑問が残る。
何が言いたいかといえば、
クジラやイルカにお世話になっているダイバーの身としては、
殺されるなら、せめて正しく(?)殺されてほしいと思うのだ。
《シーシェパード》は怒る対象ではなくスルーする対象で(怒ったら喜びます)、
捕鯨の“本当の目的”や資源としての“数”に注目すべきではないだろうか。
ダイビング業界と関わる財団法人というものが怪しいせいで
すっかり偏見を持ってしまったのかもしれないが、
確実に言えることは、大騒ぎする黒や白のおかげで、
その色の通り、灰色はさらに地味になって見えにくくなっている。

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

登録
writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
  • facebook
  • twitter
FOLLOW