【お悩み相談室 第2回】一緒に潜っていたバディが引退。1人でショップに行きづらい……
こんにちは、あなたのダイビングのお悩みにお答えいたします、マンタ林典子です。
また、この時間がやってきてしまいました。
今回のお悩みはこちら。
ペンネーム「ばくばく」さんよりいただきました、「バディが引退してしまい、1人でショップに行きづらい……」というお悩みです。
こんにちは。
ずっと一歩踏み出せず悩みに悩んでいるのですが、5年前に先輩に誘われダイビングを始めました。それから20本ぐらいその先輩と一緒に潜りましたが、その方が結婚、出産のためダイビングをいったん引退しました。
それから3年。潜りに行きたいと思いながらも、ダイバーの知り合いが1人もおらず、また、超初心者なので1人で潜る(ショップに行く)ことができていません。
知り合いもいない初心者って周りからすると迷惑ですよね……?
ペンネーム ばくばくより
ダイビングの世界を教えてくれた人が引退。
1人残されたけど、ダイビングは続けたい。
が、知り合いがいない。
さらに、超初心者で、ショップに行ったら、「うわー、なんか新入り来たけど、1人で何もできないらしいぞ! 誰が教えるんだ? あー迷惑だわー」なんて、思われるんじゃないかと。
あぁ、わかる……(涙)
これを読ませていただいて、あるトラウマが蘇ってしまいました。
先生が関西から東京に出てきたばっかりで、干物のような休みを過ごしていたある日、ふと、あることに気づきました。
「友達がまったくいない」
大人になって、友達ってどうやって作るん??
勇気を出して、ジムに入会しにいったのです(干物生活で太った)。
すると、マシーンルームでは「わははは」と楽しそうな声。
すでにできているジム会員メンバーの輪。
そこへの入り方がわからなかった私、マンタ林典子32才。
「あのー、これってどう使ったらいいんですか?」って聞けない32才。
悩んだあげく、「よーし、始めるかー」と独り言を言いながら、別部屋のマッサージチェアで1日終え、その日に退会しましたとさ。
………。
ちょっと感情移入しすぎて、前置きが長引きましたが、お答えしていきましょう。
むしろウエルカム!
そんなあなたのためにショップがあるのです!
バディがいなくなって、寂しいですね。
しかも、誘ってくれた人となると、なおさら。
もともと、ダイビングショップからではなく、個人(バディ)でダイビングを始めた場合は、とくに1人になると進め方がわからなくなります。
ただ、その心配はいりません。
心の底から、言います。今すぐにダイビングショップへ行きましょう!
「迷惑かも?」という感情は切り捨てなさい
「ダイビングショップ」って何かというと、もちろんダイビングを教えてもらったり、ツアーで海に連れて行ってもらったりする場でもあるのですが、実は「ダイビングの環境を広げる場」でもあるのです。
ショップを通じて、たくさんの人と会い、交流をする場です。
そこでは、年齢も職歴もダイビング歴もなにも気にしなくていいんです、「海が好き」という共通のキーワードだけでいいんです。
そして、1人で来ている方もたくさんいます。むしろ、1人の方が知り合いが増えやすいでしょう。もしかしたら、新たなバディも見つかるも?
それに、バディがいなくても、潜るときにインストラクターが決めてくれるので心配はいりません。
また、ショップに来ている人たちみんながみんな、ダイビングができる人ばっかりではありません。
初心者もいますし、何より、ショップにたくさん来ているダイバーさんは、先生の持論ですが、「面倒見がいい人」が多い気がします。
なので、スタッフはもちろん、ゲストのベテランダイバーさんも初心者にはすごく優しくしてくれるし、みんな丁寧に教えてくれますよ。
逆に、自分に合わないな……と思ったら、別のショップに行ってみるといいかもしれません。とにかく、自分が楽しくて、居心地がいいショップに出会うことです。
自分に合った入り口を決めなさい
ダイビングの入り口としては「ダイビングショップ」が一般的ですが、海の近くにお店がある「現地ダイビングサービス」と都心にお店がある「都市型ショップ」の大きく2つに分かれます。
さらに、1人でショップに行く勇気がどうしてもでない場合は、mixiやFacebookなどのSNSより作られる「ダイビングコミュニティ」、社会人の「ダイビングサークル」などを利用する方法もあります。
海のそばにあるショップで、海の中を案内してくれるガイドさんはほぼ毎日潜っています。その海の中は世界の誰よりも詳しいので、まさに「その海のスペシャリスト」。「どんな生物が見られるか」「シーズンによっての違い」など情報・知識をたくさん蓄えています。その人に合ったダイビングプランを提示してくれるでしょう。
また、基本的に現地集合・現地解散なので、移動手段やダイビングプランなどは自由自在。「マイペースで、自由にスケジュールを組みたい」という方にもおすすめです。現地に行けば、海で一緒に潜ったメンバーと仲良くなったりでコミュニティも広がっていきます!
②都市型ショップ
都心や街の中にあるショップで、ツアーなどを開催しています。仕事終わりにさっと寄れるし、海には送迎車で一緒に連れて行ってもらえるところが多いです。さらに、予約、計画も全部おまかせ、スキルアップや器材に関する知識・ノウハウなども手厚く教えてもらえるので、「自分で調べるよりもプロにお任せしたい」という方には向いているかもしれません。飲み会などのイベントも多く開催しているので、友達やバディ作りにはもってこいかも?
きっと、立派なダイバーに育ててくれるでしょう!
③ダイバーのコミュニティやサークル
ダイビング好きが集まるSNSなどのコミュニティや、ダイビングサークル。これらに参加して、仲間を増やしていくという方法もあります。
コミュニティではネットを通じて交流できたり、サークルは「ビギナー」「40代以上」「学生」など種類もさまざま。自分に合った仲間を見つけて、ツアーに参加するのも手ですよ!(ちなみにオーシャナ営業部のスイカちゃんはこの方法だそうな)
ダイビングの楽しみ方は人それぞれ。
自分に合ったダイビングの入り口を探しましょう!
勇気を出して
ダイビングショップの扉を叩くのです
1人で新たな環境に行くのってすごい勇気が入りますよね。
人にもよりますが、先生も同じです。
しかし!
そこに集まってるメンバーって、必ずもともとはみんな「初心者」だったのです。
始めた理由はそれぞれ。
純粋にダイビングを始めたかったのか、新しい趣味が欲しかったのか、友達が欲しかったのか……そこはバラバラやねん。
ただ、「海」が好き。それはみんな共通してる。
それだけで、いいねん!
初心者だとか、1人だとか、何も考えんくていい!!
まずはトントンと、ダイビングのショップのドアをノックしてみ!!
そしたら、新たなダイビングライフが絶対始まるからーーーー!!!
……ちょっと、また取り乱しました。
ということで、今日はここまで。
マンタ林典子でした。
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