マンタ林典子のダイビングお悩み相談室(第1回)

【お悩み相談室 第1回】潜りたいけど、ブランクが空きすぎて潜るのが怖い……

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マンタ典子バナー

こんにちは、あなたのダイビングのお悩みにお答えいたします、マンタ林典子です。

マンタ林典子って誰やねん! ふざけた名前やな! この上のバナー何やねん! 怪しいわ! ……そう思ったアナタ。
では、ここで軽く自己紹介を。

ダイビングインストラクター歴は13年、あれよあれよと、コースディレクターになり、障害者ダイビングのインストラクターも取得。性別は女です。
友人に「そろそろ海の中へ住民票を移せば?」と真顔で言われたことがあるほど、青春時代を海に捧げてきました。
そこから、現在はオーシャナ編集部へ入り、次は発信する側へ。

そんな私ですが、ダイビングではうまくいかないことも多く、どちらかというと悩みながら奮闘してここまできた次第であります。

なので、次は「みなさんのお悩みにお答えしたい! お役に立ちたい!」 そう思って(勝手に)立ち上がりました。

ということで始まったダイビングお悩み相談室。

記念すべき第1回目をかざるお悩みはこちら。

ペンネーム「MだけどS」さんよりいただきました、「潜りたいけど、ブランクが空きすぎて潜るのが怖い……」というお悩みです。

学生のころにCカードを取得して以来、ダイビングにはまっていましたが、結婚して出産して、気づけばブランク10年。
子育ても落ち着いたので、器材もあるし、そろそろダイビングを再開してみようかなと思うのですが、何をどうしたらいいのかわかりません……。10年も空いてしまったので、何も覚えてませんし、なんかもう正直不安が大きいです。ですが、このままダイビングせずに人生終える?とか考えるとそれも嫌なんです。マンタ林先生、アドバイスください。
ペンネーム MだけどS より

なるほど……。10年。
これはまた盛大に空けましたね。

でも、女性にとって「結婚」「出産」はほとんどの人が通る道。
たくさんの女性ダイバーが同じ悩みを抱えていることでしょう……。
(先生も早くそのブランクを空けたいねん←婚活なう)

結婚、出産、育児をしてたら、ブランク10年……。

結婚、出産、育児をしてたら、ブランク10年……。

「潜りたい」と思えたことが
まず大事な一歩なのです

正直、10年も空いたら潜りたい気持ちって薄れてきませんか?
先生なら薄れます(え?)。

きっと、10年も空いたら、不安から「減圧症」「器材」「急浮上」「パニック」などなど、こんなマイナス用語で頭の中は埋め尽くされているかもしれませんね(笑)

でも、そんなことよりも、あなたは「潜りたい」と思えた、まずこれは素晴らしいことなのです!

この気持ちがあれば、必ずまた潜れるようになります。
先生からは以下の3点だけアドバイスします。

まずはリフレッシュコースでゆっくり潜りなさい

グループでワイワイ潜りに行きたい気持ちはやまやまですが、やはりそこの気持ちはいったん抑えて、まずはなるべく1人でリフレッシュダイビングを。

理想は、プロのガイドさんやインストラクターさんとのマンツーマン。
予約するときにリクエストしてみましょう。

10年のブランクは初心者ダイバーとほぼ同じです。ほかの人にペースを合わせるのも大変ですし、ポイント選びにおいても全員の意見を考えなきゃいけないので無理してしまうことになり得ますし、ストレスになります。

プロの方に事情を伝えて、レベルの低いポイントにしてもらいましょう。
中性浮力が不安であれば「中性浮力の練習がしたい」と伝えると、きっとその時間も与えてくれるでしょう。

「1人で行くのが不安」なら、あなたのことをよく知っているバディに一緒に潜ってもらいましょう。
とにかく、はじめは自分の要望が通りやすい状況で潜ることが重要です。

器材はメンテナンスしてないならまずレンタルで

器材はオーバーホールに……出してるわけないですよね。

奇跡的に、もし、いつか潜ろう…と1年以内にオーバーホール(メンテナンス)に出していれば使用しても大丈夫ですが、10年も空いていたら「オーバーホール? それ何やねん!」というのが本音でしょう。

もちろん自分の器材で潜るのが一番安全です。ですが、オーバーホールのコストや手続きの手間などが心に引っかかって、潜る気持ちが阻害されるのであれば、とりあえず今回はレンタルでもいいのではないでしょうか。というか、10年以上前に購入した器材を再び使うこと自体、不安に感じる人もいるかもしれません。

何度もいいますが、「潜りたい」と思えた気持ちがまず重要なのです。

しのごの言わずに日程を決めなさい

レストランで注文する際、メニューが迷って決めれなくなったとき、先生は呼び出しボタンを押して自分を追い込みます。そんな感じで(どんな感じやねん)潜る日程さえ決めてしまえば、もう逃げられません。あなたは潜るしかなくなるのです!!

そして、1回潜ってしまえば、あの独特の浮遊感、かわいい魚たち、またあの時の楽しい感覚が蘇り、不安なことはきっとなくなっているでしょう!

次回のダイビングからは
しっかりと勉強していきましょう

ただし、ダイビングはやはり知識が重要です。
「減圧症」「パニック」などのダイビングの不安要素を解決するには、勉強が必要。

1度潜ってモチベーションが復活したら、講習やトレーニングに専念するのもいいでしょう。
そして、器材もオーバーホールにきちんと出して、次からはちゃんと自分の器材を使いましょう。

ブランクが空けば、いろんな不安が頭をよぎり潜る気持ちが阻害されやすくなります。

でも、「私、潜りたい!」そう思ったあなたは、とにかくまず、潜ったらええねんで。
いろいろ不安なことが出てくるのはわかるけど、その気持ちを潰したらあかん。 
純粋に潜ったらええねん!
すると、おのずとまたあの頃の気持ちが戻ってきて、第2のダイビングライフも見えてくるはずやでー!

……ちょっと取り乱して、故郷の関西弁が出ちゃいました。
ということで、今日はここまで。

マンタ林典子でした。

「また潜りたい!」という気持ちが大事なのです。

「また潜りたい!」という気持ちが大事なのです。

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PROFILE
都市型のダイビングショップでインストラクターとして約12年務める。

コースディレクター、障害者ダイビングのインストラクターの資格も保有・活動し、現在は編集者の立場から情報を発信している。
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