約半年でここまで回復!八丈島・底土海水浴場の白化サンゴ礁の今
2020年9月頃に発生した八丈島・底土海水浴場でのサンゴ白化現象が、回復に向かいつつあるという嬉しい便りが現地から届いた。ダイビングショップ「アラベスク」のオーナー・小金沢さんにお力添えを頂きながら、2020年12月〜2021年4月にかけて見られたサンゴ礁回復の様子についてお伝えしていく。
2020年9月中旬時点での白化の様子はこちら
▶︎八丈島・底土海水浴場のサンゴ礁が突然の一面白化、貴重な現地映像あり
白色で病気状態だったサンゴが徐々に健康時の緑色へ
小金沢さんによると、2020年12月〜2021年1月初旬にかけては、まだ白化したサンゴがちらほら目についたという。しかし1月中旬になると、黒潮の影響により冷水塊が八丈島に入ったことで海水温がさがり、サンゴの環境にも変化が。1~2月の海況が安定しない間は潜らず過ごしていたため、落ち着いてきた3月に改めて海中の様子を確認したところ、白化が減り、回復傾向に向かっているサンゴが増えていたとのこと。その時に撮影された底土海水浴場サンゴ礁の様子がこちら。
2021年3月10日 ダイビングショップ「アラベスク」撮影▼
さらに、上記動画から約1か月後の2021年4月21日に撮影された底土海水浴場のサンゴ礁や生き物たちの様子がこちら。
ダイビングショップ「アラベスク」撮影▼
2020年9月10日に自然写真家の関戸紀倫さんによって撮影された同ダイビングポイントの映像と比較するとその違いを感じていただけるだろう。
関戸紀倫さん撮影▼
小金沢さんは、「動画を見れば、サンゴが回復しているところだけでなく、死滅してしまったところがあることも分かると思います。でも、生き物たちは元気に泳ぎ回っていて、普段の光景を取り戻しつつあります」と動画について語る。
2020年9月の一面白化から約半年、驚くべき回復力を見せてくれたサンゴに希望の光をたくしつつ、海洋保全について、自分たちにできることは実践していきたいという想いが改めて強まった。
サンゴ白化の原因については、海水温の上昇や海水の汚染など、様々な要因があるため、一概に断定することは難しいが、明らかにサンゴにダメージを与える化学物質が含まれた化粧品の使用や、ゴミの投棄などは少しの気遣いで回避することができる。できることから一つずつ、サンゴを守るために一緒にはじめてみませんか?これからもずっと、底土海水浴場のサンゴ礁たちに元気でいてもらいたいと思っているのはみんな同じだと思うから。
八丈島ダイビングショップ・アラベスクのご紹介
八丈島一筋でガイドをしてきた小金沢昌博さんが2015年9月に設立したダイビングショップ。居心地のいいお店は女性にも大人気。白で統一した店内は、天井吹き抜けの広々とした空間が広がり、まるでカフェにいるかの様なおしゃれな雰囲気。ウエットスーツのまま出入りできるつくりになっているなど、使い勝手も◎。脱水機があり、女性ゲストにも大評判の各種アメニティやフリードリンク、タオルの貸し出しなど、嬉しいサービスも豊富!
八丈島ダイビングショップ アラベスク
〒100-1401
東京都八丈島八丈町大賀郷363-1
・E-mail:arabesque8.2015@gmail.com
・Tel:04996-9-5838
・営業時間 7:30〜21:00