鍵井靖章×瑠詩 exhibition「青を読む」8/1~8/13外苑前・ナインギャラリーにて開催

水中写真家・鍵井靖章さん(以下、鍵井さん)がご子息の瑠詩(りうた)さんとの初の“親子競演”の展示を開催する。東京・外苑前のナインギャラリーにて8月1日(火)~13日(日)まで行われる展示のタイトルは「青を読む」。いったいどんな内容の展示なのだろうか?

何気ないサンゴ礁の景色を特別に描きたかった1枚(写真:鍵井靖章)

今年6月に開催された「海とゴミと鍵井靖章」の会場を訪れたとき、鍵井さんの写真と並んで一篇の詩が展示されているのが目に留まった。来場者に展示内容の説明をしていた鍵井さんは「これは息子の瑠詩が書いた詩です。8月のナインギャラリーでは、僕の写真に息子が言葉を紡ぐ展示を行う予定です」と話してくれた。

そしてついに8月1日(火)から、鍵井さん親子の初の競演「青を読む」が開催されることになった。瑠詩さんが幼いある日、海に撮影に出かけていく鍵井さんにこんな言葉をかけたそうだ。
「お父さんの仕事はお魚をスターにすることだね」
その言葉を鍵井さんは大切にしてきたという。

私を飲み込むほどの大きなイソバナが海底で揺れていた(写真:鍵井靖章)

「青を読む」

青を読むとは
大空を羽ばたく鳥に心馳せるということ
爽やかな風となって光を浴び、
そうして空の大きさを知るということ

青を読むとは
雨粒に心躍らせるということ
静かな街で雫が伴奏を弾き、
そうして耳を澄ませるということ

(鍵井瑠詩 「青を読む」より一部を抜粋)

小さな頃から家族とともに世界の海を巡り、様々な影響を受けてきた18歳になった瑠詩さんは、父の写真にどんな言葉を紡ぐのか。とても楽しみだ。

鍵井靖章×瑠詩 exhibition 「青を読む」

  • ■開催期間:2023年8月1日(火)〜13日(日)
  • ■開館時間:12:00~19:00(月曜日休廊・最終日は17:00まで)
  • ■会場:ナインギャラリー 東京都港区北青山2-10-22(銀座線「外苑前」駅 3番出口より徒歩3分)
  • ■入場料:無料

鍵井靖章with瑠詩のギャラリートーク

日程:8月6日(日)、10日(木)、11日(金・祝)、12日(日)
時間:19:00~20:00
※事前予約制・入場料500円(ワンドリンク付)
予約サイトはこちら

鍵井瑠詩 Riuta Kagii
2004年生まれ。神奈川県鎌倉市出身
平塚中等教育学校卒業、大阪芸術大学芸術学部文芸学科一年
人生初のスキューバダイビングはモルディブ。その後10歳の時、葉山にてダイビングのライセンスを取得。葉山、三浦、沖縄の阿嘉島などの国内とフィリピンのセブ島やパラオ、インドネシアのバリ島で潜る。

水中写真家 鍵井靖章
1971年、兵庫県生まれ。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。
1998年に帰国し、独立。自然のリズムに寄り添い、生き物に出来るだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。多彩な視点と色使いが人気で、大胆かつグラフィカルな水中写真で多くの人々を魅了する。一方3.11以降は、震災を経験した海に生きる生命を定期的に記録している。主な写真集に『unknown』(日経ナショナルジオグラフィック社刊)、『不思議の国の海』(PIE International)など多数。
2013年、2015年 日経ナショナルジオグラフィック優秀賞受賞など受賞歴多数。TBS「情熱大陸」、TBS 「クレイジージャーニー」などにも出演。

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PROFILE
大学時代に慶良間諸島でキャンプを行い、沖縄の海に魅せられる。卒業後、(株)水中造形センター入社。『マリンダイビング』、『海と島の旅』、『マリンフォト』編集部所属。モルディブ、タヒチ、セイシェル、ニューカレドニア、メキシコ、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、オーストラリアなどの海と島を取材。独立後はフリーランスの編集者・ライターとして、幅広いジャンルで活動を続けている。
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