「潜ってみたい!その海を知るきっかけ」はダイバー仲間との会話
先日、行なったアンケート「潜ってみたい!その海を知るきっかけは何ですか?」の結果が出ました。
潜ってみたい!その海を知るきっかけは何ですか?
- その他 (6%, 16 Votes)
- 旅行会社のサイトやパンフレット (2%, 5 Votes)
- ガイドやインストラクターの紹介 (6%, 15 Votes)
- ダイバー仲間との会話 (33%, 89 Votes)
- 水中写真家のブログ (6%, 15 Votes)
- 一般ダイバーのブログ (4%, 10 Votes)
- 現地サービスのブログ (6%, 15 Votes)
- 各種SNSでの評判 (3%, 8 Votes)
- ダイビング情報ウェブサイト (12%, 33 Votes)
- ダイビング雑誌 (24%, 64 Votes)
Total Voters: 270
1位は“ダイバー仲間との会話”。
やはり、顔が見え、信頼できる友人・知人の情報は、情報そのものの信頼性も高いのでしょう。
信頼できる人から、対面で実体験を聞くことができ、しかも率直なネガティブ情報も知ることができるのは強みです。
こちらは想像通りでした。
2位が“ダイビング雑誌”。
ダイビングの情報ウェブサイトとしては悔しい思いもありますが、アンケートの結果操作をしていないことの証明ということで(笑)。
冗談はさておき、まだまだ紙媒体で情報を得るダイバーは多いようです。
今回のアンケート・タイトルのように、エリア選択の“きっかけ”として雑誌を利用し、より詳しい情報は、ホームページなどネットで、という流れが定着してきているようです。
僕がダイビング雑誌にいたころはネットも出てきたばかりで、雑誌媒体ぐらいしか情報を得る術はありませんでした。
ですから、きっかけだけでなく、詳細情報も雑誌から得ることが多かったので、『マリンダイビング』は、「とにかくしっかりと情報を詰め込む」ことに注力することで支持を得ており、全盛のころは「漬物石の代わりになる」「凶器になる」と言われるほどの厚さでした。
「広告主体の紙面づくりでプロモーション色が強くなる」というデメリットがよく挙げられますが、読者もそこのところはよくわかっていて、そうしたことを“込み”で読んでいるのではないでしょうか。
あ、もちろん、こうした達観的な物言いは内部の人がしてはいけないことで、外部になったからこそ言っているわけですが、実感としても、プロモーションする側とダイバーの要望(特にビギナー)は実は意外とマッチしていて、“プロモーションにしっかり予算をつける”ということは、ひとつの信頼の証にも成り得ます。
あくまで、“ひとつの”であり、例外もありますが……。
アンケート結果と現在の状況を考えると、ダイビング雑誌としては“ラインナップ”が最も重要。
広告主体のビジネスモデルの中で、ラインナップに物語を持たせ、整理し、紙ならではのビジュアルで訴えかける工夫が大事なのかもしれません。
読者対象によっては、ラインナップ自体の新鮮さやマンネリ打破も大事でしょうが、それが正解かどうかは、さて。
そして、3位のウェブサイト。
ウェブサイトに関しては、きっかけとしても、詳細情報としても、すべてを包括する可能性を感じていますが、それらを活かしきったサイトが登場していないような気がします。
オーシャナとしては、気がしている場合ではないので(汗)、このアンケート結果を受けたうえで、地道にやっていくしかありません。
だからこそ、雑誌を辞めてウェブサイトにいるわけですし……。
意外だったのが、SNS。
やはり、facebookやmixiはダイビングのこと以外の話題も多く、「紹介したい」と「知りたい」という双方の明確な意思・目的のない場所では、きっかけの場としては難しいのかもしれません。
そういう意味では、ダイバー専用のSNSも一時話題になりましたが、あれは……と、あれこれ語ると長くなりそうなので、ここまで。
オーシャナでは、今まで以上に、皆さんに潜ってほしい、潜ってみたくなる海を紹介していきます。