ダイビングのジンクスや運を信じるダイバーはなんと○割
先日のアンケート、「ダイビングのジンクスや運を信じますか?」。
海況や天候に左右されるダイバー同士の会話には、晴れ男、雨女、嵐を呼ぶ男などがよく出てきて、「この人がいるといつも雨だからな~」なんて笑い話になったりします。
個人的には、天候や海況に関しては、人の運によって左右されるなんてことはなく、この手の話は会話のスパイスかなと思っているのですが、「え?実は結構、本気で信じているの」と不安になることもあります。
昨年・今年と2年連続して、宮古島の取材で台風がガンガンやってきて島に閉じ込められたり、連続して御蔵島ツアーが中止になったりして、まあ、こうなるとネタにするしかないので低気圧男然としてふるまっていたのですが、「次の御蔵島、寺山さんと行くのやめようかな…」と割と真面目に相談されました…(涙目)。
以前、ダイビング雑誌の編集部にいたとき、とある編集スタッフが「お前が行くといつも台風に当たるからな」と編集長に取材担当を外されていたのを見て、え?マジ!?と驚いたのを思い出しました。
そこで、ダイバーの皆さんがどう思っているかアンケートをとってみると…
ダイビングのジンクスや運を信じますか?
- その他 (3%, 7 Votes)
- 信じない (14%, 38 Votes)
- 信じる (84%, 228 Votes)
Total Voters: 273
な、な、なんですって!
8割以上が信じるという驚きの結果に。
この結果には深く考えされてしまいましたが、人それぞれのダイビングの運について考えてみた結果、確かに、人によってダイビング運の違いはあるのかもしれないと思うに至るようになりました。
嵐を呼ぶ男を返上するために…
晴れだった天気が、雨女と言われる人が参加した途端に雨雲が出てきてスコールになり…なんて話はにわかには信じられませんが、そもそも、雨の日を避けることはできるかもしれません。
つまり、“運”というとややこしいのですが、“確率”を上げたり下げたりはできるはずだな、と。
気象予報士のくま呑みダイバーさんの台風を避けた話を読んでも、日程自体のやりくりや、日程内でのスケジュールのやりくりで、台風や悪海況を避ける確率を上げ、雨女、嵐を呼ぶ男と呼ばれる確率を下げることは可能かもしれません。
大物運にしても、例えば、神子元フリークで「俺のハンマー遭遇率は9割さ」と豪語する人なんかに話を聞くと、何日も前から黒潮予想図とニラメッコしながら、「この日!」と狙いを定めて潜りに行っています。
つまり、常に変化する自然に対して、どれだけ真剣に対峙し、こちらが合わせることができるかがポイント。
そのためには、天気や海、生物の知識、経験が必要でしょうし、日程や場所をフレキシブルに選択、変更できる環境があれば、天気や大物に関する確率を変えることができると言えそうです。
実際、雑誌時代は取材日程が短く、日程の変更も難しいことが多かったので、沖縄で台風が来ればかなり絶望的な気分になりましたが、今はかなり日程を長く取ることにしているので、結果が残せています。
でないと、台風をネタにしている場合ではありません(笑)。
昨年、台風がまさかの3つ来た宮古島でも、きちんと記事やPDFになっているのは、カメラマンの腕もありますが、“海は思い通りにいかない”ことを想定しているから。
台風や海況を読んで、向こうの“点”にこちらの“点”を合わせるのも手ですが、こちらの日程を長くとって、“線”で点を待ち受ける作戦です。
常に変化する自然に対して、自分の都合・要望を合わせられるのは自分だけ。
誰かに付いていくダイビングでは、それは誰かの都合であり、どこかに潜りに行くのであれば、それはどこかの都合にこちらがたまたま合うかどうか。
そして、会いたい大物は、自由気ままに彼らの都合で海を動いているので、自分で考えて、自分で行動するしか自分の確率は上げられない、ということかもしれません。
俺はJUST運頼み!という潔い方は(笑)、日本で唯一のお天気神社なんかがオススメです。
※次回は、「大物撮影のスペシャリスト、越智隆治に見る“大物運”の上げ方」をご紹介します。