最初に買うべきはダイブコンピュータ?ダイビング器材をそろえる(買う)順番

バディが予備の呼吸源をくわえさせて、空気をあげる

一気にダイビング器材をそろえられないというダイバーによく聞かれる質問が、器材をそろえる(買う)順番。
ダイバーの皆さんにアンケートしたところ、こんな結果になりました。

器材を揃える(買う)順番、最適だと思うのはどれですか?※すでに軽器材を持っている場合

  • ダイブコンピュータ→スーツ→BC&レギュレーター (37%, 146 Votes)
  • ダイブコンピュータ→BC&レギュレーター→スーツ (14%, 55 Votes)
  • BC&レギュレーター→スーツ→ダイブコンピュータ (3%, 11 Votes)
  • BC&レギュレーター→ダイブコンピュータ→スーツ (4%, 14 Votes)
  • スーツ→BC&レギュレーター→ダイブコンピュータ (19%, 73 Votes)
  • スーツ→ダイブコンピュータ→BC&レギュレーター (23%, 91 Votes)

Total Voters: 390

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真っ先に買うべきはダイブコンピュータ、という結果

ダイブコンピュータ(以下、ダイコン)を先に買うという人が一番多いとは。
安全への意識の低さが指摘される昨今、予想以上に意識が高いというのが率直な感想です。

ダイブテーブルで潜るのでなければ(絶滅危惧スタイル・笑)、1人一台のダイコンが安全の上での原理原則ということになるでしょう。

BCやレギュレーター(以下、レギュ)などのマイギアも命に関わる道具ですし、ウエットスーツのフィット感や保温だって安全のために大事では?という指摘もあるかもしれません。

しかし、ある意味“減圧症にならないための遊び”ともいえるダイビングにおいて、ダイコンを持っていないというのは、ルールそのものがなくなるということ。
そういうところまで考えが及んだ人が、きっとダイコンを真っ先に挙げるのでしょう。

ダイブコンピュータ―が最後のわけ

ただ、ダイコンだけ持って海に来るダイバーって、ダイコン以外の器材を持ってくるダイバーより、何となく、違和感があるっちゃあるんですよね。
ダイバー感が足りないというか(笑)。

これは、原則と建前の隙間に落ちている感覚かもしれません。

例えば、これがバディ潜水で、しかも自分がイニシアチブを取って潜らなければならい場合、ダイコンなしなんて考えられません。

しかし、ガイドやインストラクターと潜ることが主流となり、彼らの水深より浅ければ潜れてしまい、一見、困らないという現実があります(良いとは言っていません)。

そんなわけで、特に、一定期間、一緒に潜るというコンセンサスのある都市型ショップのダイバーなどを見ていると、計画と管理はイントラにお願いして、まずはフィット感の大事なウエットスーツ、 次にBCとレギュのいわゆる重器材セット、そして最後にダイコンというパターンが多いように思います(もちろん、一式が一番多いですが・笑)。

ウエットスーツの方が、重器材より手が出しやすい値段ということもあるのかもしれません。

かくいう自分も、もし、相手が彼女だったり親友だったりで、当面、自分としか潜らないのであれば、とりあえずウエットスーツをススメるかもしれません。
サイズの合わないスーツほど不快なものはないですからね。

そして、ダイブテーブルを使う。
場合によっては、「俺より深いところ行くな」というグレーゾーンの選択をするかもしれません。

しかし、オフィシャルに「どれ?」と聞かれれば、やはり、1番はダイコンと言わざるをえません。

ダイブコンピュータ→ウエットスーツ→BC&レギュレーター

これが、一応の自分が聞かれた時の返答ですが、まあ、やっぱりモヤモヤします。
「命に直結するのは呼吸。レギュを買うべき」なんて言う人もいますが、それだって一理ありますしね。

なんでしょ、大事な授業に、ノートと鉛筆どっちかしか持ってこないというような残尿感。
「全部一緒に買っちゃおうぜ!」と叫びたいのが本音です。

ちなみに、自分も器材は徐々にそろえましたが、ずっとダイブテーブルで潜っていたので、まずはウエットスーツと軽器材。
次に、BC&レギュレーター。最後がダイコンでした。

レンタル需要が増している!?
でも、ダイバーならマイギアを

いきなり買わない・買えない人はどうするか?
もちろん、レンタルすることになります。

感覚としても、積極的にレンタルする需要も高まっているように感じます。
特に海外ダイビングの場合、重量の問題もあって、安心できるレンタルがあるのであれば手ぶらで行きたい人もいるでしょう。

アンケートを見ても、BC&レギュのレンタル需要は大きいはずです。
すでに、BC&レギュのレンタル料金をショップの選択要素にしているというダイバーもいます(無料サービスという店もある)。

「レンタルだと不備があるのでマイギア持っていきましょう」という残念な決まり文句がありますが、だったら「品質・バリエーションともに完璧ですので、ぜひレンタルで!」というお店が増えて欲しいなと思います。

ただ、僕は遊びでもスポーツでも、真剣にやろうと思えば何事でも道具は大事で、安全とか快適とかいろいろマイギアのメリット・必要性はありますが、理屈抜きに、「ダイバーです!」と名乗るなら、最終的にはマイギアくらい持っていて欲しいなと思います。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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