教えて!器材のお助けマン~オーバーホールは「冬眠前or冬眠後」、器材洗いは「現場or自宅」~

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読者から器材に関する質問2連発。
よし、こんなときは器材の専門家に聞いてみましょう。

助けて〜、お助けマ〜ン!

「はい。お助けマンの酒井です!」
酒井準(オーバーホールセンター)
器材を愛して11年
オーバーホールセンター酒井準さん

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【質問】
冬の期間は主に海外で潜ると決めていて、レンタルで潜ります。
そのため自分の器材はしばらく冬眠させるつもりです。
ただ、ブランクある器材は怖いのでオーバーホールに出そうと思っていますが、
器材をしばらく使わない場合は、
オーバーホールをしてから冬眠させるのか、
それとも冬眠開けの、ダイビングに行く前にオーバーホールするのか、
どちらがベストな選択なのでしょうか?

【お助けマンの回答】
器材内部のパーツにはゴム製品が多く使用されているため、
ご使用しなくてもゴムの劣化は進みます。
ですから、器材をご使用する前の冬眠開けに出されるのをオススメします。

オーバーホールを行なう会社によってその期間は違いますが、
オーバーホール後、3〜6カ月の保証が付きます。
冬眠前ですと保証期間が短くなってします。
納期もあるのでご使用の1ヶ月前くらい器材を出すご準備をしていただくのが
よいのではないでしょうか?

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なるほど。パーツの劣化の問題だけでなく、
保障の問題があるんですね。

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【質問】
器材は現地のお店の水槽でしっかり洗うべきなのか、
家に帰ってしっかり洗うべきなのか。
どちらがいいのでしょうか?

【お助けマンの回答】
現地では軽く塩を落とす程度に洗い流し、少しの間水につけておきます。
その後、自宅の浴槽や水槽に10分前後つけて、
ホース部についている塩をスポンジなどで軽く拭き洗いし、
日陰で乾かすのが良いと思います。

現地のお店の水槽では、混み合っている時などは水も汚れていたり、
海水が混入したりしています。 
自宅での洗浄を行なうか、行なわないかで器材のもちに違いが出てきますよ。

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現地で神経質なほど器材を洗い、水槽や水道を独り占めにするKYダイバーや
水の貴重な南の島で水をじゃぶじゃぶ使うKYダイバーがたまにいます。

お助けマンがおっしゃるように、現地の水槽でサッと洗って、
自宅でじっくりというのがマナー的にも
器材を長持ちさせるためにも最善というわけですね。

あとは、定期的にオーバーホールに出すことですね。
と、最後はお助けマンに気を使ってみました(笑)

お助けマンの酒井さん、ありがとうございました!

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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