マウスピースのトラブル勝手にトップ5~レギュレーターから出てきたものは…~
先日、ご紹介した、衝撃のレギュレーターからゴキブリぽろり……。
関連して、今回は、マウスピースに関するトラブルあれこれをご紹介します。
さもありなんというものから意外なものまで、自分が実際に見たり聞いたりした中でのトップ5を発表します。
■5位
マウスピースあるある!?
噛み切る
これは意外と聞く話。
特にダイビングを始めたころは、緊張のため、ついついマウスピースを力いっぱい噛んでしまいがちです。
本来なら軽くくわえる程度で問題ないのですが、中には「がっちり噛めないと安心できない」と、マウスピースのプラットホーム(歯で噛む突起の部分)の面積が大きいものに買い替える人も。
プラットホームの面積はいろいろ
“強く噛めること”が安心感の条件で、プラットホームの面積に比例して安心感が比例するというのはおもしろいお話でした。
このダイバーさんは、最後はハンドメイドのマウスピースにして、「これでよく噛める!」と納得したそうです(笑)。
■4位
自分の常識は相手の常識ではない
口からポロリ
インストラクターさん複数から聞いた話ですが、講習中にレギュレーターをポロポロとすぐに口から外れてしまう講習生がいるそうです。
「マウスピースのくわえかたを知らない」のが原因。
マウスピースを渡されると、ほとんどの人は教えなくても考えもせずに普通にくわえられますが、突起の部分のプラットホームをくわえずに、ただ口の中に放り込む人もちょくちょくいるんだとか。
■3位
不幸は突然……
レギュレーターからポロリ
同じポロリはポロリでも、レギュレーターからマウスピースだけ取れてしまうポロリ。
これもちょくちょく聞くトラブル、というか先日一緒に潜っているダイバーさんがポロリとなり、おまけにオクトパスがなくて大変そうでした。
こちらも、落ち着いてオクトパスに切り替えれば問題ありません。
オクトがなければ(いけませんよ)直接吸うこともできることはできますので、落ち着くことが大事です。
ただ、不意に起こる上に、口には確かにレギュレーターをくわえている感触があるので、一瞬、何が起こったかわかりません。
こちら、実際にポロリした瞬間の動画です。
何が起こったかわからずマウスピースをくわえたまま、鬼の形相でオクトを奪いにかかっていますね……。
まあ、しっかり固定するということと、こうしたケースがあることを知っておくだけでも、もしもの時の行動が違ってくるのかもしれません。
■2位
マウスピースが大好きな動物は……
やっぱりマウス!
とある南国のリゾートで、器材を取りにいくと、何だか変。
あ、レギュレーターのマウスピースがみんな無い!(笑)
犯人はマウス、ネズミでした。
ネズミは柔らかいものから噛んでいくそうで、だから昔は赤ちゃん……怖い話はさておき、可愛いマウスはやっぱりマウスピースが大好き! マウス&ピース!! ってことで。
翌日から、保管するたびにマウスピースを外すことになりました。
■1位
マウスピースといえば……
歯
聞いたときに思わず笑ってしまったお話。
レンタル器材を片づけているガイドさん。
何やらレギュレーターのセカンドステージからカラカラと音がすることに気がつく。
はて?
小石でも入ってしまったのかと、マウスピースを下に向けて振ってみるとポロリ。
出てきたのは……
歯!
よっぽど力んで差し歯でもとれちゃったんでしょうね。
ガイドさん、「落とし主の方、連絡待っています」と言っていました(笑)。
歯がポロリというより、歯がモロリなケースも。
そう、入れ歯です。総入れ歯。
ダイビング後、「あ~、たのひひゃった!」と手に持つレギュに入れ歯が噛みついていたそうで……。
その場にいたら、あまりの衝撃でたぶん笑えません。
【番外】
自分の常識は他人の常識ではない2
逆さにくわえて死にそうに……
マウスピース、というよりレギュレーターは本来こうくわえます。
こう。
ダビングを始めたばかりのAさんはセカンドステージを上下逆さまにくわえてしまいます。
最初のうちは「エアが邪魔だな~」くらいでしたが(エグゾーストが上向きなので)、そのうちレギュレーターに水がジャブジャブと……(レギュレーターによっては逆さにくわえると水が入ってきます)。
あやうく溺れかけたそう……。
自分では当たり前だと思っていても、思い込みってありますよね。
気をつけよう。
※
以上、割とおもしろおかしくマウスピースに関わるトラブルを紹介してきました、たかがマウスピース、されどマウスピース。
重大なトラブルにつながることもありますし、深刻にお悩みの方もいるでしょう。
ということで、最後に沖縄の歯医者さんが作った、その名も「たかがマウスピース、されどマウスピース」というサイトをご紹介しておきます。
マウスピースにお悩みの方は、ぜひ、ご覧になってくださいね。