人魚JAPAN・夏の沖縄フリーダイビングトレーニングキャンプ 6月上旬に開催!

一般社団法人人魚JAPANが主催する「夏の沖縄フリーダイビングトレーニングキャンプ」が、6月3日~9日に沖縄本島・恩納村をベースとして開催される。

フリーダイビングのトレーニングキャンプとは?

海外ではさまざまなトップアスリート主催で開催されて、人気を集めるフリーダイビングのトレーニング合宿。たとえば、オーストラリア人フリーダイバーAdam(アダム) Stern(スターン)による「deep week」(バリ島、フィリピン、ヨーロッパなど各地で開催)。

またスペイン人フリーダイバーのMiguel(ミゲル) Lozano(ラザロ)による「deep camp」(カナリア諸島、エジプトのダハブなどで開催)などが有名で、世界中のフリーダイバーが集う人気のイベントだ。

目的としては
・トップフリーダイバーからさまざまなノウハウを学ぶ
・フリーダイビング漬けの日々を送り、スキルアップ
・さまざまなフリーダイバーとの交流

またメインの講師陣以外にも、多くのインストラクターも指導に加わるお祭りのような雰囲気でもあり、フリーダイバーにとってはスキルアップと同時に世界を広げる機会として人気を集めている。

トップダイバーの3人魚が集う、日本版「deep week」!?

この日本版とも言えるトレーニング合宿を国内初開催するのが「人魚JAPANトレーニングキャンプ」だ。トップフリーダイバー岡本美鈴、福田朋夏、HANAKOの3名が直接指導を行う。世界の名だたるインストラクターに一歩も引けを取らないトップクラスのフリーダイバーが3名も揃う機会。100mダイバーから直接ノウハウを学べる機会は、コロナ禍が過ぎれば、世界中から参加者が集まってもおかしくない。とはいえ決して敷居が高い合宿ではなく、初心者レベルから参加できる。初歩の段階から丁寧にトップダイバーから直に指導してもらうメリットは計り知れない。

どんなトレーニングキャンプになるのかの参考に、昨年11月に開催された「第一回人魚ジャパントレーニングキャンプ@沖縄」の様子をご紹介する。全国各地から様々なレベルのフリーダイバーが集まり、5日間を共に過ごした。

●ボートトレーニングの様子

1ロープごとに少人数のグループ分けをして専属のインストラクターが付き添う。その上で各ロープを人魚がローテーションし、丁寧に指導していく。透明度20mオーバーの沖縄の海、自己ベストを更新した人も多い。

●ワークショップ

課題別にグループに分かれての耳抜きワークショップ、人魚式の筋トレ、質問コーナーなど。

毎日の練習後のブリーフィング

毎日の練習後のブリーフィング

「モグモグトーク」。深く潜るための食べ物の秘訣、とっておきのレシピなども教えてもらった。

「モグモグトーク」。深く潜るための食べ物の秘訣、とっておきのレシピなども教えてもらった。

海に入る前のストレッチのコツも伝授

海に入る前のストレッチのコツも伝授

人魚の筋トレ…結構きつい!

人魚の筋トレ…結構きつい!

●プチ記録会

合宿後半には大会形式での記録会(何メートルを潜れるかを測定)が行われた。

水底にセットされたボトムプレートのタグ。潜った深度の証明として持ち帰るもので、通常は無地のものだが、今回は人魚から直筆のメッセージが!おみくじみたいで楽しい。

水底にセットされたボトムプレートのタグ。潜った深度の証明として持ち帰るもので、通常は無地のものだが、今回は人魚から直筆のメッセージが!おみくじみたいで楽しい。

緊張もしたけれど、喜びは格別!人魚がジャッジとセーフティをつとめて、一部始終を見守ってくれた。

最後に人魚によるエキシビション。トップレベルの潜りを直に水中で見学!参加者がセーフティを務めた

最後に人魚によるエキシビション。トップレベルの潜りを直に水中で見学!参加者がセーフティを務めた

ご褒美ファンダイブ

最終日はロープ練習はなく、楽しくファンダイビング。トレーニングを頑張ったご褒美のような時間だ。本物の人魚のような3名と水の中で戯れ、フォトセッション。全員が人魚になった!

前回は5日間連続で行われたが、今年は6月3~9日に3日間ずつの2クールに分けて開催するので、参加しやすい日程となる。フリーダイビングのライセンスを持っていれば初心者でも参加できる。毎日のボートトレーニングに加えて夕食会、トークイベント、プールトレーニング、陸でのワークショップなど、まさに「フリーダイビング漬け」合宿が日本で体験できる。

また、一般向けのトレーニングキャンプの前の2日間はインストラクター向けのトレーニング合宿を設け、指導団体の垣根を超えて意見交換をしたり、指導者自身がスキルアップする機会を設ける。

フリーダイビングは日本国内ではまだ競技人口300人ほどのマイナー競技だが、近年急速に人気が出ており、趣味にする人も増えている。こうした中でより安全に、質の高いスポーツとしての普及を目指し、人魚ジャパンはこれからもさまざまな活動を行っていく。

興味がある方はぜひ、夏のトレーニングキャンプに参加してみてはいかがだろうか?
満席の日程もあるが、1日単位での参加も受け付けている。

「夏の沖縄フリーダイビングトレーニングキャンプ」開催概要

■日時
インストラクター向け
2022年6月1日(水)、2日(木) 08:00〜16:00

一般向け 3日間合宿 前半
2022年6月3日(金)、4日(土)、5日(日) 08:00〜16:00

一般向け 3日間合宿 後半
2022年6月7日(火)、8日(水)、9日(木) 08:00〜16:00

一般社団法人「人魚JAPAN」とは?

2012年、AIDA世界大会チーム戦にて金メダルを獲得後2014銀メダル・2016金メダルと輝かしい戦績をおさめ、日本、世界のフリーダイビングをリードしてきた伝説的な存在「人魚ジャパン」。全員が水深100m以上の潜水記録を持つトップフリーダイバー、岡本美鈴、福田朋夏、HANAKOの3名を中心としてフリーダイビングの振興のために立ち上げた団体。

指導団体の垣根を越えた交流により共にトレーニングや情報共有を行い、世界に通用する選手育成、指導者同志の研鑽、日本のフリーダイビング全体の活性化と安全な普及を目指す。

■一般社団法人 人魚JAPAN
 ・URL=https://www.ningyo-japan.org/
 ・住所=〒279-0004千葉県浦安市猫実5-4-35-1F
     TeL:047-350-3618/Mail: info@nigyo-japan.org
 ・代表理事=山本哲也
 ・理事=岡本美鈴、福田朋夏、廣瀬花子、武藤由紀、荒木智春

文中の写真:Go Hayakata @gohayakata、人魚ジャパンスタッフ

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PROFILE
Apnea AcademyAsiaフリーダイビングインストラクター。 2015年フリーダイビング日本代表選手。CWT(フィンをつけて潜る競技)では水深-60mの公式記録を有する。オーシャナ主催のスキンダイビング講習会ではメイン・インストラクターをつとめる。また、自ら主催するフリーダイビング&スキンダイビングサークル「リトル・ブルー」や地元葉山での素潜りを通じ、素潜りや水の世界の素晴らしさを伝える活動をしている。
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