ダイビング「事故ゼロ」を目指して、「NAUI安全セミナー2022」を東京・沖縄で開催！

オーシャナ編集部

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スキューバダイビング指導団体（教育機関）であるNAUI(ナウイ)が、ダイビング事故を未然に防ぐことを目的に、NAUIスクーバセンター（加盟店）スタッフやNAUIメンバーに対し、危機管理・危険予測を高めるための「NAUI安全セミナー2022」を各地で開催している。関東、沖縄本島でも開催を控えているセミナーの詳細を、先月に関西で開催された様子とともにお届けする。

一足先に行われた関西セミナーのレポートあり！
ダイビングを安全に楽しむためのセミナー「NAUI安全セミナー2022」とは？

5月18日（水）に大阪市内貸会議室にて開催された「NAUI安全セミナー2022」には、大阪周辺地域のNAUIメンバーが参加。そして、ダイビングの安全・安心に関する「安全ダイビング提言集」を刊行した寺山 英樹氏（NAUI#28454）が関西セミナーの特別講師として登壇し、ダイビング事故に関する紛争予防についての特別講演が行われた。講演では、事故予防と紛争予防の違い、ダイビング事故における裁判の判例を挙げ、ガイド業務における責任問題など、実際に現場で活動するうえで抑えておくべき課題点等について説明した。

寺山英樹氏による特別講演の様子

その後、ダイビング事故の過去実例をもとに、事故防止策の検証やリスクマネジメントにおけるポイント、救急蘇生法の指針2020の変更点などのアップデートされたリソースの紹介を行う。

セミナーの様子

「NAUI安全セミナー2022」詳細

開催地・日付：

＜関東開催概要＞
開催日：2022年6月15日（水）
開催場所：豊島区産業振興プラザ
セミナー内容：ダイビング事故の検証、救急蘇生法の指針2020、リスクマネジメント

特別講演：寺山 英樹氏 （NAUI No.28454）

1998年にNAUIインストラクター資格を取得。ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。2014年のバリ島漂流事故の際に集まった寄付金の余剰金をもとに、ダイビングの安全・安心という広い観点から『安全ダイビング提言集』を刊行。2018年には、ガイド・ダイビング事故の法的責任（発行一般財団法人　沖縄セイフティービューロー）の作成に携わる。「訪日外国人等に対する体験ダイビング及びスノーケリングの提供に関するガイドライン」（観光庁）検討会委員。

＜沖縄開催概要＞
開催日：2022年6月29日（水）
開催場所：沖縄船員会館
セミナー内容：ダイビング事故の検証、救急蘇生法の指針2020、リスクマネジメント

特別講演：村田 幸雄氏（NAUI No.4670）

1976年にNAUIインストラクター資格を取得。恩納村にて「国際潜水教育科学研究所」を開業し、海上保安庁のヘリコプターでのダイバー救助と潜水事故対策訓練や浦添総合病院よりドクターヘリでのダイバー搬送の検証会など、沖縄の安全対策に尽力。2010年に沖縄県消防学校の潜水指導教官を拝命し、水難救助隊員教育を実施。琉球大学の高気圧治療部にて減圧症を含む潜水障害のファーストエイド対応として医療用酸素を用いた現場での初期対応の研究調査を行う。現在、潜水救急ネットワーク沖縄を主催して潜水事故情報の収集と分析等を行っている。

参加対象者：

NAUIメンバー、NAUIスクーバセンタースタッフのみ
※NAUIメンバーとは、NAUI JAPAN所属のインストラクターメンバー、リーダーシップメンバー（ダイブマスター、アシスタントインストラクター、スノーケリングリーダー、スキンダイビングインストラクター）、NAUI CPR＆First Aidベーシックインストラクターのステイタス保有者
※一般の方は参加不可

ダイビングは、自然を相手にした予測のできない事態が起こり得るアクティビティだ。そんな時、最悪の事態を常日頃から予測して安全にダイビングを楽しむためにも、知識をアップデートすることは地道でありながらとても大切だ。NAUIメンバーの方は是非参加してみてはいかがだろう。