世界中の星空を撮る自然写真家・高砂淳二写真展「ASTRA」
2014年5月30日(金)より、新宿にあるコニカミノルタプラザにて、自然写真家・高砂淳二さんの写真展「ASTRA」が開催されます。
今回の写真展では、世界の美しく神秘的な夜の空が大パネルで展示されます。
写真のほかにも、高砂さんが撮影した世界の夜のタイムラプス映像も見ることが可能。
タイムラプス映像とは、ある一定の時間間隔を開けて撮影した静止画を連続して映し出し、動画のように扱う映像のことで、今回は最新の4K大型スクリーンに映し出されるとのこと。
以前、高砂さんとロケでご一緒した時に特別に見せてもらいましたが、それはもう…絶対に見るべきです!
写真展のタイトルであるASTRA(魂)は、STAR(星)の語源であると言われています。
会場の音楽はネイチャーサウンドアーティストのジョー奥田さんが担当されていて、今回の展示のオリジナル音源として、波の音や風の音などの自然の音に、ウォンウィンツァン(Wong Wing Tsan)さんのピアノを重ねて作られているそうです。
ウォンウィンツァンとのトークショーも予定されているので、ご都合の合う方はぜひ。
高砂さんご本人から今展示について伺いました。
===================
いろんな海にダイビングに行っているうちに、ハワイでたまたま“夜の虹”に出会い、それから夜の風景や星々がたまらなく好きになり、写真を撮るようになりました。
特にここ数年は、美しい夜空を求めていろいろな場所に行きました。
ウユニ塩湖の湖面に映る360度星空の世界、イースター島のモアイ像と宇宙、世界最大の落差を誇るギアナ高地のエンジェルフォールの夜の姿、満天の星の楽園ハワイ、静かな湖面に揺らぐイエローナイフの夏のオーロラ…。
まるで宇宙を眺めているような光景が広がっていました。
夜の空を深く眺め続けていると、どんどん自分の内面に入り込んでいくような感覚になることがあります。
星を見ていたはずなのに、気が付くと心の奥底を覗き込んでいる、そんな感覚は、海の中に静かにスキンダイブしていくときの感覚にも似ています。
海に潜っても、夜空を見上げても、魚や星座ではなく、そちらの方に行ってしまう自分に気付き、「自分はそれを突きとめたくて写真を撮っているんだな」と、星を見上げながらそんな風に感じました。
その夜空の集大成として、高砂淳二写真集「ASTRA」(小学館)が5/20に発売され、出版を記念した写真展「ASTRA」が5/30より開催されます。
50点の大パネルで神秘の世界をご覧いただくほか、世界各地で撮影してきた、“タイムラプス”という、写真を何千枚も使って作った、ハイクオリティー映像もご覧いただくことになっています。
夜の星を撮影するのに、3時間かけて30秒ほどしか作れないこの手法は、忍耐の必要な作業でしたが、その作業をしたことで、神秘的な世界にさらに没入することが出来ました。
星々の動きや雲の流れ、月の出など、地球から見た美しい宇宙が、13分余りの映像の中に凝縮されています。
心に沁み込むウォン・ウィンツアンさんのピアノを、サウンドアーティストのジョー奥田さんが見事に自然音とミックスした音が雰囲気を盛り上げます。
高砂はほぼ毎日午後、会場に行く予定です。
ぜひお越しください!
===================
高砂淳二写真展「ASTRA」開催概要
●会期
2014年5月30日(金)~6月24日(火)
●会場
コニカミノルタプラザ ギャラリ-B & C
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4階
●開館時間
10:30~19:00(最終日のみ15:00まで)
●休館日
会期中無休
●入場料
無料
●展示作品
約50点
トークイベント 詳細
第1回:5月31日(土)14:00~15:00:高砂淳二トークショー
第2回:6月14日(土)14:00~15:00:高砂淳二+ピアニスト:ウォンウィンツァン クロストーク)
●会場
コニカミノルタプラザイベントスペース(入場無料)
●定員
50名
●参加方法
先着順。開演2時間前より会場にて整理券を配布。
※コニカミノルタプラザUSTREAMチャンネルで中継予定。
作者紹介
高砂淳二(タカサゴ ジュンジ)
自然写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。
ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。
海の環境NPO法人「OWS(Oceanic wildlife society)」理事。
お問い合わせ先
コニカミノルタプラザ
TEL: 03-3225-5001