速報! 初めての神子元でハンマーヘッドの大群~大物運とは何なのか~
昨日お伝えしたとおり、今日はMr.シャークことカメラマン越智隆治が初めての神子元入り。
越智カメラマンをクローズアップするとある番組の撮影で、ハンマーヘッドを撮影する越智カメラマンを撮影するのはマルさんこと石丸智仁カメラマン。
こちらも意外なことに神子元で潜るのは初めてです。
そして、いよいよ1本目。
神子元ハンマーズのまことさんを中心に、やや右舷にMr.シャークこと越智&マルさん。
Mr.サメ除けの僕はかなり離れた左舷に位置取り、ハンマーサーチ。
迷惑をかけてはいけないので、ピンクを身につけているとハンマーの出がよいと聞いたので、ピンクのTシャツを着て潜ってみました。
潜り始めておよそ25分。
ふと、まことさんを見ると、上方を指さすので、その先を見ると、猛ダッシュする越智カメラマンとやはり猛ダッシュで追従するマルさん!!!
慌てて僕もダッシュするも、距離があるうえ、カメラマンの尋常ではない脚力のため、なかなか追いつけません……。
やっとの思いで追いつくと、指で4のサイン。なんと、4匹のハンマーをゲット!
初めて潜った神子元でハンマーヘッドに出遭うとは、まさに“持っている”としか言いようがありません。
一方、僕はハンマーのシルエットすら見ることができず、ダッシュしてただただ疲れただけ……。
同じ班で潜って、影も形も見ていない僕もMr.サメ除けの面目躍如です(涙)。
浮上し、水面で「初めての神子元で、ハンマー4匹ってすごいですよ!」と言うと、
え? 40匹だよ
「いっぱいいたけど、初めてだからどうやってアプローチするか悩んじゃった」と越智カメラマン。
まことさんは「50くらいいましたよ!」
それを聞いて、こちらも悩んでしまいました。運とはいったい何なのでしょうか?
僕は15年かけてやっとハンマーを見たというのに、越智カメラマンやマルさんは神子元の1本目で50匹の大群ハンマー。
おまけに、同じグループにいて、僕はノーハンマー……。
運とか“持っている”というのは非科学的なもので、冗談半分で言うような類のものだと思っていましたが、こうした事実を目の当たりにすると、考えさせられてしまいます。
人事を尽くして天命を待つ。
これを「人事を尽くさないと天命は来ない」と解釈する人もいますが、僕は人事を尽くそうが尽くさなかろうが、天命は来る人には来るし、来ない人には来ないもの。
ただ、人事を尽くすことは余計な心労を取り除き、納得や満足感に関係する、成功というより幸せの法則だと思っていました。
しかし、今は、やはり人事を尽くさない人のところに運は来ないのかもしれないモードです。
潮を知り、被写体を知り、アプローチできる脚力を備え、探すことに集中し、自分を信じる。
そして、何より撮るという強い意志。水中で、2人のカメラマンにはそんな雰囲気がありました。
こちらはというと、出る時は出るし、出ない時は出ない。
どうせ見つけられないから探すのはガイドさんに任せ、ハンマーがでなくたって楽しもうじゃないか、という感じ。
こうした心持ちもありだと思いますが、見方を変えれば、戦わずして負け犬根性なのかもしれません。
大物狙いはギャンブルダイビングと決めた以上、やはり勝ちに徹することの大事さを学んだ一本でした。
というか、あまりのショックで、そんな理屈をこねたい気分なう、です。
そして、ギャンブルにとって、流れやゲン担ぎは大きな意味を持ちます。
僕が一緒に潜ることは申し訳ない気がして、この原稿を書くことにしました。
彼らは今、2本目を潜っています。
最後に、とあるサイトで見つけた、運の法則。
転じて、大物ゲットの法則をご紹介しておきます。
・運は独断の人を去って、果断の人に来る
・運は頑固な人を去って、自信のある人に来る
・運は屁理屈(へりくつ)を言う人を去って、道理を解する人に来る
・運は躁急(そうきゆう)な人を去って、勇往の人に来る
・運は肩先の勇気の人を去って、腹底の勇気の人に来る
・運は心の動く人を去って、才知の動く人に来る
・運は己に寛大なる人を去って、人に寛大なる人に来る
・運は自棄を起こす人を去って、情を発する人に来る
・運は人を怨(うら)む人を去って、人を愛する人に来る
・運は自ら侮る人を去って、分を守る人に来る
・運は欲の多き人を去って、欲の大なる人に来る
・運は傍観する人を去って、奮闘する人に来る
神子元島のダイビングは哲学……。