手つかずの海はソフトコーラル畑とサメ天国だった~5年間クローズしていた八幡野「おとじろう」を調査ダイブ~
八幡野最終日は、元気なポイントにリフレッシュするためここ5年間ほどクローズしていた「おとじろう」を調査ダイビング。
港からおよそ15分、ブイのない大海原に船長さんの勘を頼りにエントリーすると(普段は必ず潜降ロープ有)、ダイビングショップ海好きの福ちゃんが「やっぱり、潮の流れが違うね~」というように、海の色は濃紺。
太陽が出ていなかったのが残念ですが、それでも水面から水深20mの水底がくっきりと見えるほどの透明度です。
とんがり帽子のような根を目印に潜降してくと、眼下には2~3mクラスの岩がゴロゴロころがっていて、表面にはイボヤギやウミウチワ、イソバナ、トゲトサカなどカラフルなソフトコーラルがびっちり。
そして、ところどころにネコザメが休憩しています。
さらに水深を落としていくと、ロープのような形状のムチヤギがニョキニョキ生えた傾斜がグッと落ち込み、どこまでも続く紺色の海へ吸い込まれていきます。
透明度が良かったので、中層から40~50mくらいの水底を見てみると、人の高さほどをした巨大なウミトサカがニョキニョキ生えていて、「うう、あそこまで行きたい」という衝動をおさえるのが大変でした。
その後、水深を上げると、15m前後には5mクラスの大きな根が点在し、周囲をスズメダイやキンギョハナダイが群れ、根と根の間にはドチザメが1、2、3……7匹!
目に入ってきた個体だけでもその数だったので、おそらく探せば至るところにいたはずです。
スポットを休めた成果は確実に出ているようで、「おとじろう」はソフトコーラル畑とサメ天国。
深めのダイビングだったので40分にも満たないダイビングでしたが、毎日八幡野を潜っているガイドの福ちゃんも「こんなに興奮したのは久しぶりだよ」と大満足の1本となりました。
今回の調査ダイビングを受け、一般にも開放される流れになりそうなので、その暁には、ボートダイビングでぜひリクエストしてみてください。
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ということで、駆け足の2日間半の八幡野ロケは終了。
抜群の透明度の中、見事なソフトコーラルと人気の被写体の数々を撮影。
いとう漁協の全面協力もあって、普段は潜れないような海まで潜ることができ、充実した撮影となりました。
ありがとうございました。
※今回の取材をまとめたWEBマガジンを後日アップしますので、お楽しみに!