真っ赤な血に染まったイワトビペンギン~岡田裕介の海中時間~
前回に引き続きフォークランド諸島です。
写真は海から上がった直後の、血に染まったイワトビペンギン。
白い体に鮮やかな赤、このペンギンを見かけた時には本当にびっくりしました。
この血だらけのペンギンは、子供が待つであろう崖の上のコロニーに向かって歩き続けます。
動きは他のペンギンと変わらず、何かを気にする様子もありません。
違うのは体が真っ赤に染まっていることだけなのです。
今回、ペンギンの日常を見ていて一番辛かった事は、
親鳥の死が、巣で餌を待つヒナの死に直結すること。
毎日、親鳥が海で餌を捕獲しそれを巣に持ち帰りヒナに分け与える。
それがなくなると、無力なヒナはあっさりと死んでしまうのです。
頑張って生き抜いて欲しい。
この自然の世界で僕に出来るのは、写真を撮ることと祈ること。