タイガーシャーククルーズ2014 最終日もタイガー三昧

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バハマのタイガーシャーククルーズ(撮影:越智隆治)

2014年のバハマ、タイガーシャーククルーズ
最終日の5日目。

午後から、メキシコ湾に発生した低気圧の影響で海が荒れるというので、フィッシュテールで早めにエントリー。
この日もエントリーしたときには、すでに数匹のタイガーシャークが集まってきていた。

フィーダーのP.J.がベイトボックスを持ってエントリーすると、すぐに皆が円形の陣形を取り、タイガーたちがフィーダーの元へ入っていける通路を開けて、撮影を試みる。

この日は、4匹のタイガーが頻繁にフィーダーに接近してきたので、潮下にいるダイバーは、後方から迫ってくるタイガーへの警戒を怠る余裕がなくて、しかもぶつかってくるので、忙しくて大変そうだった。

バハマのタイガーシャーククルーズ

前にいる別のタイガーに気を取られていると、通過したと思ったタイガーが急に旋回して真後ろに回り込み、写真のように気づかない事もある

自分はタイガーよりも、海のコンディションが気になった。
流れは相変わらず早いので、重めのウエイトを付けていたが、海面を見上げると、波が高くなっているのがわかった。

3年前には、このポイントで、ボートのアンカーロープが千切れてしまった事がある。
自分は、キャプテンのスコットに、この後どうするかの判断を確認するために、他のダイバーよりもかなり早めにエキジットした。

バハマのタイガーシャーククルーズ(撮影:越智隆治)

やはり、波が高くなるので、外洋に近いフィッシュテールからリーフの内側にあるタイガービーチに移動するため、「潜っている皆にフィーディングが終わったら上がるように伝えて欲しい」と指示を受けたので、再度エントリーして皆にその事を伝えた。

しかし、海中のコンディションは良く、タイガーも皆の周囲をグルグルと回り続けているので、ここで「浮上して」のサインを出しても、どれだけの人が聞き入れてくれるか心配だった。

最初はとにかく、皆に浮上するように手で指示を出すが、当然皆はあまり納得していない様子。
そこで、ゲストの持っていた水中スレートを借りて、「船を動かなさないといけない/We must move the boat!」と書いて、皆に見せて浮上してもらった。

自分が最後に浮上すると、そのボードに、「Free cold beer on the boat」と書かれていた。
(これでタイガービーチに移動して、タイガーが出なかったら、オレは顰蹙ものだな)と思ったけど、安全を第一に考えれば、皆にどう思われようとしょうがない。

3日目、4日目で沢山タイガーシャークとグレートハンマーに遭遇できていて良かった。
もし、できていなかったら、きっと皆浮上の指示を出しても上がってはくれなかったかもしれない。

海は少しづつ荒れ始めた。
本当なら、午後6時頃まで潜って、フロリダに戻るのだけど、スコットキャプテンから「このダイビングが最後で、皆が終わったら、フロリダに向けて出発する」と言われた。
相当に海が荒れてくるとのことだった。

皆にその旨を伝えて、そういう事情なので、浅いし、潜りたいだけ潜って良いと指示をだし、最後の一人が浮上するまで海中に待機するつもりでいたので、一番最後にエントリー。
不安をよそに、すでに1匹のタイガーが皆の周囲をグルグルと旋回していてくれたので、ほっと胸をなでおろした。

姿を見せてくれたのは2個体だったが、2フックと名付けられた個体が、ずっと側に居続けてくれた。

バハマのタイガーシャーククルーズ(撮影:越智隆治)

2フックと名付けられたタイガーのメス。名前の由来は口に引っかかったままの大きな2個のフックから

海面を見上げると、バックデッキのラダーは荒波で激しく上下しているのがわかった。

早く終わらせて帰路につきたかったが、皆最後のダイビングなので、粘る。
いつも2時間も潜り続けるオーストラリア人女性が、やはり最後の一人になり、この日も2時間以上潜り続けていた。

彼女がエキジットしたのを確認して、自分も最後に浮上。

食事は出さず、すぐに出発するとキャプテンに言われ、皆機材を片付け始めた。
通常は食事食べてから出発なのに、相当に荒れるようだ。
案の定、過去に60回以上この航路を往復しているけど、その中でも一番揺れるくらいに海が荒れていた。

午後3時に出発し、予定では午後11時にはフロリダに到着の予定が、結局到着できたのは、午前2時だった。

最後に海は荒れたけど、とにかく、タイガーにもグレートハンマーにも沢山遭遇できて、最高のクルーズだったと皆満足してくれた。

バハマのタイガーシャーククルーズ(撮影:越智隆治)

2015年タイガーシャーククルーズのご案内

2015年も、タイガーシャーククルーズを開催します。
期日は、2015年3月6日(金)日本発〜3月15日(日)日本帰着

クルーズ日程は、3月7日(土)〜3月13日(金)の1週間。
ダイビングは中5日間行ないます。
ダイビング本数は、特に決めていません。

クルーズ現地費用は、まだ確定ではありませんが、一人36万円程度を予定しています。

金額に含まれているもの

  • クルーズ前後のホテル宿泊費用(2名1室)
  • クルーズ乗船費用
  • ホテルからマリーナまでの送迎代

国際線エア代は、別途必要になります。
別途現地にて必要になるのは、バハマポートフィー65ドル、クルーへのチップ(200ドル〜)になります。

見られる可能性のあるサメ

  • タイガーシャーク
  • グレートハンマーヘッドシャーク
  • レモンシャーク
  • カリビアンリーフシャーク
  • ナースシャーク

ご興味のある方は、以下のページからお問い合わせ下さい。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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