トンガ国王にも認められた職人が作る、クジラの手作りネックレス

トンガのクジラの骨や歯で作ったネックレス(撮影:越智隆治)

昨年も、というかトンガに来ると毎年買って帰るのが、トンガ人アーティストが作成した、クジラの骨や歯で作ったネックレス。

今では、クジラの骨や歯もなかなか手に入らなくて、お店で売っているものは、牛の骨であったり、あるいはクジラの骨や歯であっても高かったりして、なかなか気に入ったものが手に入らない。

しかし、自分が毎年チャーターしている船のトンガ人スキッパーのナティが、実はこのネックレスを作る若いアーティストなのだ。
父親のレオ・ナティは、トンガ国王にも木彫りのアートを献上するほどの国宝級のアーティスト。
彼もその血を受け次いでいるようだ。

トンガ人アーティストのナティ(撮影:越智隆治)

今月頭に開催された、国王の誕生日のイベントで、このアーティストに対しての5種目の競技がババウで行われたそうなのだけど(内容は詳しく聞いていない)、その5種目全てで優勝したそうだ。

そんな事もあり、ここ最近では、スイムに訪れたゲストに彼のデザイン画を見せて、気に入ったものがあったら作ってもらって、持って帰るのがこのトンガホエールスイムでの人気のお土産になっている。

ハワイにいる、こうしたネックレスを作るアーティストのほとんどが、実はトンガ出身。
ハワイでナティの作品を買うとなると、おそらく1個数万円くらいになるだろう。

また、ババウには、選んだTシャツにお店にある好みのデザイン画を選んでプリントしてもらえるというサービスを行っているTシャツ屋さんも人気。
そのデザインのほとんども、ナティが手がけている。

トンガのTシャツ(撮影:越智隆治)

写真のデザインは、彼がスキッパーをつとめるオペレーター会社のTシャツのデザイン。
お店で選べるデザインの中には入っていないけど、彼と一緒に海に出たゲストは、特別にこのデザインでTシャツを作らせてもらった。

オーシャナのダイブマーケットでも彼が作ったネックレスを販売しています。
ご興味がある方は、以下からご覧ください。

トンガ王国のハンマーヘッドシャーク型ネックレス(マッコウクジラの骨製) / Dive Market
トンガのハンマーヘッド型ネックレス
トンガ王国のクジラのテールネックレス(マッコウクジラの骨製) / Dive Market
マッコウクジラの骨でできたネックレス
トンガ王国のクジラのダブルテールネックレス(マッコウクジラの骨製) / Dive Market
トンガ王国のダブルテールネックレス
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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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