葉山でボートダイビングがスタート!~新ポイントに潜ってきました~
2015年2月21日、三浦半島・葉山でボートポイントがついにオープン!

これまで葉山のダイビングスタイルは、ビーチダイビングのみでしたが、漁業者の協力を得て、沖の隠れ根にブイを2つ設置。
新艇を含む2艇のボートを葉山のダイビングショップで共有し、水曜日と土曜日の週2回限定でボートダイビングを楽しむことが可能になりました。

星印がブイの設置された場所で、ここにボートを係留し、周辺を潜る
早速、「ダイビングショップNANA」佐藤輝さんのナビゲートで、オープンしたばかりのフレッシュなボートポイントに潜ってきました。
ポイントまでは2~3分
葉山で潜るのがこんなに楽だったとは!
ボートの発着場は、これまでのビーチポイントから徒歩3~4分。
まずは、係留しているボートに器材を積みこみます。

セッティングは船上で。
湾の中なので揺れることもありません。

1艇はピカピカの新艇。両艇とも、フラットタイプのボート
ブリーフィングも船上で。

器材を背負ってから、いざ出港!

港を回り込んで沖合へ。沖には江の島や天気が良ければ富士山も見られる絶景
ポイントまでは、ほんの2~3分です。
あっという間にポイントに到着し、あとはドボンとエントリー。

船べりからバックロールエントリー!
「なんなの、この楽ちんさ!」とは、常連ダイバーのひと言。
葉山のビーチはゴツゴツした足場をぬって結構歩きます。
他のエリアに比べてエントリー/エグジットは大変なだけに、「葉山がこんなに楽に潜れるなんて!」と思うのも無理ありません。
ビーチとはひと味、違う!?
特徴の異なる2つのニューポイント
新たにオープンした、特徴の異なる2つのポートポイント。
「中根」はビーチに似た雰囲気で、葉山の冬のアイドル・ダンゴウオがあちこちに。
また、サカタザメが登場するなど、フレッシュな海を感じさせてくれます。

この日、「中根」に登場したダンゴウオ。数がドンドン増えている 写真/佐藤輝
一方、名前が未定のもうひとつのポイントは、水深15mから10mにかけて大きな根があって、ビーチポイントよりダイナミックな印象。

根の表面は、葉山の名物“海藻の森”
実際、ビーチポイントより水深が4~5m深く、輝さんによれば、海藻の種類も異なり、生物相も異なるそう。
ダンゴウオが少ない代わりに、ウミウシの種類が豊富で、ビーチではあまり見られない貝類もよく見られるとのこと。

この日も多くのウミウシが登場。派手な色彩で人気なヒロウミウシ 写真/佐藤輝

オオウミシダトウマキクリムシ。きれいだけど、覚えられなそう…… 写真/佐藤輝
特徴やビーチポイントとの違いを紹介はしたものの、まだまだデータもそろわず未開拓な海。
今後、多く潜られることによって、いろいろな発見があることでしょう。
今ならキャンペーン中!
フレッシュな葉山の海へ
自分も含め、葉山を何度も潜ったことがある常連さんたちの全体的な感想は……。
楽!
歩かずに海を楽しめるのは、葉山フリークには刺さったようです。
また、トイレが近くなったのも嬉しいところ。
これまでビーチポイントから結構距離があったトイレが、ボートの港からは半分以下の距離。
地味な話ですが、これはドライで潜るこの時期、かなり助かります。

スタッフのショーちゃん(田中翔)がブリーフィング中。写真は凛々しが、本物は可愛い系。一方、2トップガイドのまさみちゃん(橋本雅美)はバレーボールが得意。フードが可愛い
また、どうでもいいことではあるのですが、「それ着ていると寒くない?」ともの珍しそうに入れ代わりに何度も船をのぞきに来る漁師さんや、操船を教わる輝さんなどを見ていると、本当にオープンほやほやなんだな~と思ったり。
ボートダイビングによって、ポイントもダイビングスタイルのバリエーションも増え、葉山は、魅力のバリエーションも増えていくことでしょう。

ラダーはノーマルなものだが、船の高さがないので、エグジットはそこまで大変な印象はない
料金は、NANAの例をとれば2ボート16,000円(会員は15%オフ)。
3月いっぱいまで15,000円とキャンペーン価格ですので、ぜひ、この機会に、フレッシュな葉山のボートダイビングを楽しんください!

必要以上に爽やかに撮れてしまった、佐藤輝さん。そこはかとなく、葉山生まれの慶応ボーイっぷりがにじみ出ているが、こだわりも強く体育会系な一面も垣間見られる。生物の知識や撮影の腕は一流。最近、いつも腹巻をしている。ガイド会所属
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