ジンベエザメ300匹は嘘じゃない!

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メキシコのイスラムヘーレスに移動して、翌日早朝、チャーターしたボートに乗船して、ジンベエザメがいると思われる海域へ向かった。
ハリケーンが発生していると聞いていたが、北に逸れたために、逆に無風でべた凪の最高のコンディション。グレッグ、カレン、ジョン・ジョン、洋平君、そして僕の5人で海に出る。僕の家族は今日はホテルのプールで過ごすことに。
ボートのキャプテンも「今日は最高!」というくらいのコンディションだ。
ここでのホエールスイムツアーは、今では超有名。スノーケルで見るのだけど、ルールが厳しい。1回に入水できるのはガイドと2人まで。時間的には、9時くらいから11時くらいまでと、デイトリップのボートだと、人数も時間も制限がありすぎて、”撮影”となると、満足の行くだけ入っていられるかわからない。特にピークシーズンは尚更だ。
バショウカジキにしても、ジンベエザメにしても、ゆっくり時間をかけて撮影したければ、やはりそれなりの経験とスキルのある船とスキッパーをチャーターする必要がある。
今回チャーターした船も、他の船の大半が遅い時間に、他の船(僕らがチャーターした船)が先に見つけたジンベエザメの群れのところにやってきて、時間内に乗船しているゲストに見せて引き上げていくだけだから、撮影する方としては当然納得がいかない。もちろん、自分の息子たちに見せる程度であれば、それで十分だと思うけど。
だから、デイトリップのゲストは他の観光の合間に”ついでに、ホエールスイムに参加した”程度見れれば満足な人が多い。
そういうわけで、僕らは、バショウカジキにしても、ジンベエザメにしても、お金はデイトリップよりかかったとしても、この船を選んだ。理由は、どの船より早く、そしてどの船よりも最後までジンベエのいる”現場”にいてくれる。その他にもいろいろ理由があるのだけど。
とにかく、最初にこの群れに遭遇したときは、高笑いしてしまった。
「なんだ〜この数は〜!」あっちにも、こっちにも、そしてここにも、あそこにも、とにかくジンベエの背びれと尾びれが水面に飛び出してウロウロしてるのだ。その最初のインパクトは、相当なものだった。
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「一昨日は、50匹~70匹くらいだったかな。え〜そんだけか〜って感じだったね。昨日はまあまあ良かったよ。でも、今日が最高だよ。見てみな、見渡す限りジンベエザメだよ!300は下らないと思うよ」。確かに僕らがこのポイントに着いてから2時間もすると、次から次へと船の数も増えてきた。数えただけで、60隻は確認できた。
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あまりにジンベエザメが多過ぎて、しばらく撮影をした後、初日から「ジンベエ撮影って、退屈だな〜。バショウカジキみたいに、アドレナリンでないな〜」なんて洋平君と水面で会話しながら、浮遊してたりした。目の前にジンベエが通過しても見過ごすことも多くなってきた。
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ある程度撮影すると、気持ちにも相当余裕が出てきて、スピードの遅いジンベエザメとの自分撮りまでできるようになる。
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とにかく、この海は、バショウカジキといい、ジンベエザメといい、何でこんなに集まってくるのだろうか。来年もバハマ4週目の後に、少しだけ寄ってみようかと考えている。
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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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